賀状や手紙、名刺などに使う「遊印」「篆刻」
今まで使っている「印章」せいぞろい。
手彫を楽しむために、買いそろえていたケース入りの「青田石印鈕付」
※「印鈕(いんちゅう)」とは、
印章のつまみの部分。獅子(しし)・虎・亀など、動物の形のものが多い。印鼻。
①石材印面をサンドペーパーで磨き水平にします。
印材になる石材はやわらかく
失敗してもサンドペーパーで削り落としてもう一度。
意外に簡単に彫れるので、初心者にも安心です。
「てん刻刀」を「砥石」で磨き準備します。
印面は1.8㎝四方、4文字を彫りこみます。
②彫りたい物を切り取り、カーボン紙を使い裏返しにボールペンで書き写します。
※彫りたい文字をトレーシングペーパーに鉛筆(4B~6B)で書き、印面に裏返しにあて、歯ブラシの柄などで強くコスリつけ転写することも出来ます。
彫り方には陰刻(白文)と陽刻(朱文)の二種類があります。
今回は、「白文(白文字)」で彫ってみます。
※白文は、線の中を彫ること。こちらのほうが簡単かも。
※朱文(朱文字)は、線の外を彫ること。線を残すため難しい。
③「てん刻バイス」に固定し、「てん刻刀」で仕上げます。
※陶器に入った「印泥(いんでい)」
印を押すときにつける印肉や朱肉のことで、中国での呼び名です。
印泥は、朱をヒマシ油、松脂、白蠟などと練り合わせたもので、時間をかけて十分に練られたものです。
印泥の殆どは中国で製造されています。
④彫り上がったら、歯ブラシで石紛をとり払い、印面をきれいにし、試し押しをします。
思ったように彫れていない時は修正します。
そういえば、「卒業証書」や「賞状」の印章を捺印するときは、「印矩」を使ったのを思い出します。
※「印矩(いんく)」を使うと、よりきれいに捺印が出来ます。
印を押すとき、印影がゆがまないように位置を定めるT字形またはL字形の定規です。
きれいすぎてもダメですし、雑すぎてもダメです。
失敗もまた味のうち、多少の歪みも個性と言い聞かせます。
「試し印」を眺めていると、硬い感じがします。
かどに丸みをつけたり、かど面を削ったり、きずを入れたり印面に「表情」をつけてみます。
こんなことに気が付くのも自分で篆刻に挑戦したからでしょうか。
やっぱり何事もまずは経験ですね。
表情が出てきました、また日を改め眺めて手を加えましょ!
完成度はともかくとして、篆刻は楽しいものです!
近いうちにまた彫ろうと思います