北海道は雑誌の入荷が遅いので今日「サラブレ」をGETして、大学の講義の空き時間に読んでたんだけど、なんかこんな謝罪記事がありました。
「『サラブレ12月号増刊』29頁のダイアモンドヘッド号に関する記事は、執筆者の勝手な想像によって書かれ、『走るサンデーのパターンじゃない』など、事実とは異なる内容となり、馬の購買に関わる人物であるかのような記述もされ、ダイアモンドヘッド号および関係者の皆様の名誉を著しく傷つける内容となってしまいました。」(以上サラブレ1月号82頁より引用)
んでこの後には定番の謝罪「今後は二度とこのようなことを起こさぬよう~」と続いてました。
それで件の12月号増刊の記事ですが、
「これ、当歳時にセレクトセールで見て酷評した馬なんだよ。『自分なら買わないなぁ』って思ったくらい(笑)。走るサンデーのパターンじゃないからね。馬体はサンデーというより、まるでエーピーインディの仔みたいだよね。サンデーの持つしなやかさがこの馬からはあまり感じられないというか。それに、繋ぎがかなり立ってるでしょ。クラシックで走るサンデーに、こういった馬はほとんどいないよ。とはいえ、重賞で2着に来ているからね。クラシックでどうこう言う馬じゃないけど、マイルの重賞くらいなら勝ってくれるでしょう。」(以上サラブレ12月号増刊29頁より引用)
ひっかかるところがいろいろとあるので出来るだけきっちりまとめて書こうと思うんですが、
まず
1、他の馬はいいのか?
件の記事が載っている頁は他の馬の評価も載っているんだけど、ダイアモンドヘッド以外の馬についても低評価を下している。
例えば
・モエレジーニアス「『ああ、たいしたことはないな』って思ったんだよね。」
・デンシャミチ「それほどいい馬とも思わなかったね。」「この馬が今年の2歳G1や来年の春クラシックで活躍するとはちょっと考えにくいよ。」
など。
ダイアモンドヘッドの記事が「走らない」ということについて事実と異なるのなら、この2頭についても同じではないのだろうか。
というのも、モエレジーニアスは函館2歳S(G3)を、デンシャミチは京王杯2歳S(G2)を勝っている。
つまり、既に重賞勝ち馬なのだ。
「たいしたことない」と言っていいものだろうか?
ダイアモンドヘッドはデイリー杯2歳S(G2)で2着、先日の朝日杯で5着ではあったがまだ重賞勝ち馬ではない。
(モエレは出走していない、デンシャミチは12着)
ピックアップした2頭よりも単純評価は下のはずだ。
なぜダイアモンドヘッドに対してだけ謝罪記事が載るのか不思議と思ってしまう理由の1つである。
2、馬喰は馬の購買に関わる人物ではないのか?
問題の記事はカリスマ「馬喰」(ばくろう)が有力2歳馬についてコメントしているものであった。
その「馬喰」とはいったい何者かと思う方もいると思う。
サラブレ12月号増刊では、
「簡単に言ってしまえば『競走馬の仲介業者』である。セールや牧場で素質のある馬を見いだして購入し、それを馬主に転売することで利益を出す。」
と紹介されている。
これは馬の購買に関わる仕事ではないのだろうか?
謝罪記事の「馬の購買に関わる人物であるかの
ような記述もされ~」とあるのはおかしいのでは?
謝罪記事では「実際は馬の購買に関わっていない人間であるのに、関わっている振りをしていた」と言っているような印象を受ける。
ダイアモンドヘッドの購買に直接関わっていないと言いたいのであればハッキリと明示すればよいのではなかったか。
特に疑問を感じるのはこの2点である。
なぜ馬喰の実名が出ないのか?というのも気になる。
これは2つ目の疑問とも関わりそう。
「馬の購買に関わっているかのような」という記事から考えると、実際は馬喰ではない人間が書いたとも考えられる。
もしそうだとすると編集者だろうか?
また、謝罪記事を出したということでこの馬喰の診断及び物言いへのダメ出しと取れるのだが、12月号増刊では彼のストレートな表現が「最大の魅力」とまで書いている。
そこまでべた褒めしていたのに何故いきなり手の平を返すかのような態度の変貌が起こったのか?
ひょっとしたらダイアモンドヘッドの関係者からクレームがついたのだろうか?
これも1番と関係して可能性は低くはないと思われる。
マスメディアとしての責任を果たすつもりなら単純に謝罪記事を載せるだけではなく、もう少し詳しい経緯を明記すべきではないのかな?
なんかキナ臭い感じが残ってしまった。
今後レース予想で馬を評価するときにどの馬も減点材料が変に少なかったり、逆にべた褒め系ばかりになったら更に疑うね、これは。
関係者の取材拒否をビビッてしまってるんだろうなって。
他の方は今回の件をどう捉えているのか、気になるところです。
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