「 神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」の発信者の Kopp Rochelle さんが、最新のお知らせを投稿しました。
アゼルバイジャンの首都バクーで11日から、地球温暖化対策を話し合う国際会議が開かれます。アゼルバイジャンは、世界最大の塩湖カスピ海やロシア、イランなどに囲まれた地域などから成り、石油や天然ガスなど資源が豊富な国。
際会議は近年、2015年に採択された地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の目標に焦点をあてて議論されています。産業革命前と比べた地球の平均気温上昇を1・5度内に抑える努力を追求するという目標です。
ところが、温暖化の原因である温室効果ガスは増え続けており、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、すでに1・1度上昇。欧州連合(EU)の気象情報機関は、今年の世界平均気温が「初めて1・5度を上回り、最も暑い年になるのはほぼ確実だ」との予測を発表しました。
温室効果ガスの排出削減が急務です。しかし、各国が国連に提出している削減目標を足し合わせても1・5度目標から程遠い。国連の報告書は、現状のままなら今世紀末には最大3・1度上昇すると指摘しました。
その中で削減目標自体が低いと指摘される日本。国連の報告書ではその達成さえ可能性が低いと評価されました。主要7カ国(G7)で温室効果ガスの排出が多い石炭火力の廃止計画を持たない唯一の国です。政府はあの手この手で石炭火力を温存し、化石燃料に依存し続けています。
これが温暖化対策に逆行することは明らかです。国際会議を日本の政策を改める機運につなげねば。
始まった新しい政治プロセス
総選挙を受けた特別国会があす召集されます。会期は4日間で、初日に首相の指名選挙が行われます。
総選挙で自民・公明の与党は、衆院で過半数割れという歴史的な大敗を喫しました。さらに、自公と日本維新の会、国民民主党などすべての改憲勢力を合わせた議席が、改憲発議に必要な衆院の3分の2を下回りました。
■自民1強崩れる
2012年発足の安倍晋三政権以来の「自民1強」体制は崩れ、野党が一致して反対すれば予算案や法律案などを通せなくなりました。予算が通らなければ政権は行き詰まり、総辞職か衆院解散に追い込まれることになります。内閣不信任決議案の可決も可能で、そうなった場合も内閣は総辞職か衆院を解散しなければなりません。
自公の反対で妨げられてきた国民要求の実現も道が開けます。
これまで自公は、違憲の集団的自衛権行使の容認や「安保3文書」を国民や国会にも諮らず一方的に閣議決定し、安保法制などの悪法を「数の力」で強行採決してきました。しかし、自公だけの協議で決めた結果を国会にそのまま押し付け、国会での審議を軽視・形骸化してきた強権政治はもはや通用しなくなります。
これまでの自民党政治に代わる新しい政治を模索・探求する「政治プロセス」が既に動きだしています。それは、特別国会をめぐる与野党の協議にも表れています。
協議では自民党が特別国会の会期を4日間と提案したのに対し、野党側は予算委員会や、裏金問題を受けた政治倫理審査会の開催など十分な日数確保を求めました。その結果、特別国会の会期は4日間とするものの、早期に臨時国会を召集し、新しい内閣の基本姿勢を正す予算委員会などを開くことで合意しました。
具体的には、臨時国会で補正予算案の審議に入る前に首相の所信表明演説と各党代表質問、首相をはじめ全大臣が出席する予算委での基本的質疑と各委員会での大臣に対する質疑、政治倫理審査会を行うことを確認しました。
衆院の人事でも、17ある常任委員会の委員長のうち、予算委員長など七つを野党に配分。予算委は予算案の審理をはじめ国政全般について審議する委員会で、委員長は重要な役割を果たします。
■国民の声が動かす
国民が声を上げ、政治を動かす時です。
▽裏金問題の全容解明と企業・団体献金を全面禁止する法改正▽選択的夫婦別姓制度の実現▽紙の健康保険証の新規発行停止方針の凍結▽大学学費の値上げ阻止▽軍事費に5年間で43兆円をつぎ込むための大軍拡増税のストップ―などは喫緊の重要課題です。
国会の審議を充実し、政党間の協議や合意形成のプロセスを国民に見えるようにすることが必要です。そこでは各党が国民の声に真摯(しんし)に応えようとしているのかどうかが問われます。
たたかいを大きく広げ、自公の巻き返しを許さず、国民の願いを実現しましょう。日本共産党は、総選挙で掲げた公約の実現を目指し、新たな「政治プロセス」を前進させるために力を尽くします。
古河市が控訴断念
茨城
市議2人を出席停止とした懲罰が違法だったとして水戸地裁下妻支部が茨城県古河市に計77万円の賠償を命じた裁判で、古河市の針谷力市長は8日、控訴しないことを表明しました。市の控訴断念によって市議2人の勝訴が確定しました。
勝訴したのは、日本共産党の秋庭繁市議(76)=賠償額22万円=と「市民ベースの会」の増田悟市議(77)=同55万円=です。
秋庭市議は、2022年3月定例会の討論冒頭にウクライナ侵攻を非難する決議を呼びかけたことで、出席停止5日の懲罰を受けました。増田市議は、20年に「疑惑の4日間」と題したビラを地域で配布したことで4日間の出席停止の懲罰を受けました。
どちらも自民、公明、幸福実現党の市議会会派が懲罰動議を出し、動議を出した議員が懲罰特別委員会の委員に横すべりし、強行しました。
10月23日の判決で渡辺力裁判長は「チラシの配布は個人的な政治活動にすぎない」「議会における議員の発言の自由の重要性をかんがみると、出席停止処分は重きに過ぎた」としました。
共産党市議「完全勝利」
市の控訴断念を受けて秋庭市議は「断念は当然の結果だ。判決は、議員の議会で発言する自由が高度に保障すべきとした点など、私たちの主張が全面的に認められ、完全勝利だ」と述べました。
消えぬ不安 赤字の危機
2025年大阪・関西万博の前売り入場券の販売ペースが急落していることがわかりました。
8~9月の販売枚数は週10万~20万台が続いていましたが10月初旬には週約109万へと急増。その後、週約6万~7万へと激減し、直近では週1万台へと落ち込んでいます。
急落の原因として考えられるのは、関西の大企業などが大量購入していた「超早割1日券」(大人6000円)の販売が10月6日に終了したことです。
合計販売枚数は約730万枚(6日現在)。9割強が「超早割1日券」です。前売り目標1400万枚のうち経済界に割り当てていた700万枚を販売枚数が超えたあたりから販売のペースが急激に落ち込みました。
今後毎週7万枚(1日1万枚)のペースで売れたとしても開会まで残り約150日で売れるのは150万枚にすぎず、目標には500万枚以上足りません。
前売り券を購入した大企業は家族分含め社員らに無料・低額で配るなどしており、大阪では「万博に行くとしても、チケットを買う必要はない」との声も。個人への売り上げが伸びない根本には民意無視・夢洲(ゆめしま)誘致で事業費の膨張、ガス爆発の危険性などを招いたことに加え展示内容も不明で魅力に乏しいことがあります。
万博の運営費は8割強を入場券収入で賄う方針のため、会期中も含めた販売目標2300万枚が計画通り売れず赤字になれば、負担が住民・国民に転嫁される危険性があります。
急落の原因について万博協会に見解を求めていますが、9日午後7時までに回答は来ていません。
第59回赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)が始まった9日、全国から予選を勝ち抜いてきた選手と招待選手の計112人が熱戦を繰り広げました。
最年少11歳 前回優勝者と激突
北海道・東北
北海道・東北地方から囲碁、将棋それぞれ8人が出場しました。決勝トーナメントには囲碁・将棋それぞれ3人が進出しました。
大会最年少は囲碁の宮城県代表の渋谷宗志さん(11)。初戦の相手は前回大会の優勝者でした。「緊張したけど、しすぎないようにした。でも周りのおとなは強かった」と、好きな攻めができなかったと振り返りました。攻められても予想に反した手で相手を驚かせる場面もありましたが、結果は2連敗。「もっと強くなって、またこの大会に出たい」と話していました。
将棋では北海道代表の北川廉さん(25)が初参加。奮闘しましたが、2連敗を喫しました。「恩師が2年前にこの大会に出場しました。だから勝利を持ち帰りたかった」と悔しそう。「精神力も技術力も足りなかった。次もこの場所に来られるようがんばりたい」と話していました。
リーグ戦の結果は次の通り。(敬称略)
【囲碁】伊東信義(北海道)2―0▽横川悠太(北海道)2―1▽嶋脇雄一郎(青森)0―2▽高橋新一郎(秋田)1―2▽松村光(岩手)2―1▽渋谷宗志(宮城)0―2▽大岸猛(山形)0―2▽宮腰典明(福島)0―2
【将棋】北川廉(北海道)0―2▽湯上真司(北海道)2―1▽小泉祐(青森)1―2▽納谷瑛志(秋田)2―1▽藤谷明弘(岩手)2―1▽西田明斗(宮城)0―2▽増子雅俊(山形)0―2▽辺見寿満(福島)1―2
みんな個性的で強かった
首都圏
首都圏8都県からは招待選手を含め、囲碁15人、将棋15人の計30人の代表選手が出場し、囲碁10人、将棋9人がリーグ戦を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出しました。
囲碁では、神奈川県の竹内怜櫂さん(17)が初出場で予選突破。普段はネット対局で研さんを積む中、「広い会場でたたかいやすくてありがたい。序盤から余裕を持って打てた」と語りました。初出場で埼玉県の内田祐里さん(25)=招待=は3戦目まで粘るも敗退。「最後に誤算があり逆転されてしまって残念。みなさん個性的な棋風で強かった」と語りました。
将棋では、埼玉県の古田龍生さん(27)が優勝経験者など強豪と熱戦繰り広げるも惜敗。「さすがに予選は抜けたかったが厳しかった」と悔しさをにじませ、「来年は予選突破といわず、もっと上を目指したい」と再起を誓いました。
リーグ戦の結果は次の通り。(敬称略)
【囲碁】斉藤文也(東京)2―0▽島田豪(東京)2―1▽福嶌秀渉(東京)2―0▽稲葉一宇(神奈川)2―0▽竹内怜櫂(神奈川)2―0▽野口正樹(埼玉)2―0▽横山蒼大(埼玉)1―2▽堀江哲(千葉)1―2▽松本実優(千葉)2―1▽長谷泉(茨城)2―0▽山本広斉(栃木)0―2▽竹内俊雄(群馬)0―2▽勝俣光司(山梨)2―0▽内田祐里(招待)1―2▽硯川俊正(招待)2―1
【将棋】小林悟(東京)2―0▽関矢寛之(東京)2―0▽宮本悠聖(東京)2―1▽銭本裕生(神奈川)2―0▽藤原志朗(神奈川)1―2▽野依孝生(埼玉)2―1▽古田龍生(埼玉)1―2▽浅田拓史(千葉)2―0▽武田俊平(千葉)2―1▽大塚喜封(茨城)1―2▽小林智晴(栃木)2―0▽山口勇(群馬)2―1▽竹内広也(山梨)1―2▽竹中歩美0―2(招待)▽原司(招待)1―2
囲碁の埼玉県の代表は林隆羽さんから野口正樹さんに交代しました。
「強豪ぞろい」熱戦つづく
東海・北陸信越
東海・北陸信越地方からは囲碁9人、将棋9人の計18人が出場し、囲碁は4人、将棋は6人が決勝トーナメントに進出しました。
将棋では、三重県の伊藤裕紀さん(23)が1回戦の勝利後に、「少しだけミスをしましたが、なんとか想定した将棋を指せました」と語りました。長野県の林奎史郎さん(21)は、初戦は競り負け。「序盤は『これでいける』と思ったのですが、相手に受け止められてしまいました」と語りました。
「本当に強豪ぞろいですね」。囲碁では愛知県から参加した森川舜弐さん(28)は2連勝。1回戦後に「時間がなくて厳しい対局でした。一手を読み間違えれば負けてしまうような終盤戦でした」と語りました。石川県から参加した向井雅一さん(27)は、1勝1敗。「常に難しいですね。1回でも勝利できてうれしかったです」と感想を話しました。
リーグ戦の結果は次の通り。(敬称略)
【囲碁】堀内金秀(長野)0―2▽奥田裕紀(新潟)2―1▽中曽根理樹(静岡)2―1▽森川舜弐(愛知)2―0▽南川雄哉(岐阜)1―2▽濱口光琳(三重)0―2▽向井雅一(石川)2―1▽源明彦(富山)1―2▽三村優太(福井)1―2
【将棋】▽林奎史郎(長野)1―2▽齋藤福実(新潟)2―0▽石垣毅(静岡)2―0▽稲葉聡(愛知)2―1▽柴崎元(岐阜)2―0▽伊藤裕紀(三重)2―0▽竹内宏次(石川)0―2▽中平寧(富山)2―0▽本好祐生(福井)0―2
ダイナミックに動いた
近畿
近畿からは、囲碁7人、将棋7人の計14人が出場しました。囲碁は5人、将棋は5人が決勝トーナメントに進出ました。
将棋では、大阪府の瀬戸隆さん(36)は1回戦勝利後に「ダイナミックに駒が動いた将棋で、難しい対局でした」と語りました。奈良県の西淳平さん(33)は2回戦までで、1勝1敗。「序盤から中盤に甘い手を指してしまった」と分析します。
囲碁では、奈良県から参加した昨年準優勝の赤木志鴻さん(26)が2連勝。「2回戦の対戦相手は、昨年の優勝者。リベンジを果たせました。優勝に向けて気を引き締めたい」と話しました。大阪府の西川貴敏さん(33)は、1回戦勝利後に「なんとか勝利しました」と言いました。京都府から参加した山口新之介さん(22)は「途中には勝てそうな局面もありましたが、残念ながら勝てませんでした」と述べました。
リーグ戦の結果は次の通り。(敬称略)
【囲碁】西川貴敏(大阪)2―0▽山下寛(大阪)2―0▽水精次元(兵庫)2―0▽山口新之介(京都)0―2▽杉村颯真(滋賀)1―2▽赤木志鴻(奈良)2―0▽木村直登(和歌山)2―1
【将棋】瀬戸隆(大阪)1―2▽福間健太(大阪)2―1▽天野啓吾(兵庫)2―1▽生川康太朗(京都)2―0▽荒木隆(滋賀)2―1▽西淳平(奈良)1―2▽楠本一斗(和歌山)2―1
実力受け止め再起を誓う
中国・四国
中国・四国地方からは囲碁9人、将棋9人の18人の代表選手が出場。囲碁3人、将棋4人が勝ち抜き、決勝トーナメントに進出しました。
囲碁では徳島県の臼杵裕也さん(31)が予選敗退し「全国大会で初の全敗。ショックです」と肩を落としました。大会を通じて親交を深めた優勝経験者の対局に見入り、「化け物みたいに強い人だ。そういう人とつながれるのも大会のよさです。来年は県3連覇を果たして、ここに戻ってきます」と語りました。
将棋では大会準優勝も経験している山口県の田中佳久さん(35)が予選2連敗し「後半に抜き返すのが自分のスタイルだが、AI(人工知能)の活用が広まって中盤以降も相手の隙が見えなくなってきた」と分析しました。「これがいまの実力だけど、まだまだひと暴れしてやりたい」と再起を誓っています。
リーグ戦の結果は次の通り。(敬称略)
【囲碁】藤井直己(岡山)0―2▽福岡健二(広島)1―2▽小野慎吾(山口)2―0▽門脇宏幸(鳥取)2―1▽吉井秀浩(島根)1―2▽江尻敏彰(香川)2―1▽西崎浩一(愛媛)0―2▽臼杵裕也(徳島)0―2▽徳富建二(高知)1―2
【将棋】植田吉則(岡山)1―2▽山本和遼(広島)2―0▽田中佳久(山口)0―2▽森田宏敏(鳥取)0―2▽井上来渡(島根)2―0▽石綿慈雨(香川)2―1▽宇野好輝(愛媛)1―2▽生藤健介(徳島)2―0▽澤村現真(高知)0―2
若手のパッション「新鮮」
九州・沖縄
九州・沖縄地方から囲碁8人、将棋8人の計16人の代表選手が出場し、囲碁3人、将棋1人がリーグ戦を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出しました。
囲碁では、長崎県の江越進一郎さん(50)が初出場。2連敗だったものの、「素晴らしい会場でレベルの高い対戦ができてうれしい」と語り、再出場に意欲を見せました。時間の使い方など心理戦を重視しているという宮崎県の奈須春樹さん(25)は「特に中高生はパッションで向かってくる。なかなかできない体験で新鮮だった」と振り返りました。
将棋で初出場した佐賀県の三好英敏さん(53)は、「相手の息づかいで考えを読むのが楽しい。感想戦でのアドバイスを次に生かしたい」。熊本県の木村拓哉さん(35)は「意外と戦えた。ここ2、3年で取り組んでいる棋風が、なんとなくわかってきた」と手応えを語りました。
リーグ戦の結果は次の通り。(敬称略)
【囲碁】岡俊寿(福岡)2―1▽樋口駿(佐賀)0―2▽江越進一郎(長崎)0―2▽宮本将伍(熊本)2―1▽小島十二(大分)1―2▽奈須春樹(宮崎)2―1▽寝占健一郎(鹿児島)1―2▽金城伸彦(沖縄)1―2
【将棋】永德大吉(福岡)1―2▽三好英敏(佐賀)0―2▽溝田総史(長崎)0―2▽木村拓哉(熊本)0―2▽早咲誠和(大分)0―2▽國廣友基(宮崎)0―2▽草留翔平(鹿児島)1―2▽知花賢(沖縄)2―1
10代の初出場・女性選手が健闘
9日に始まった第59回赤旗全国囲碁・将棋大会は初出場の10代と、女性選手が健闘し、熱戦を繰り広げました。
囲碁では初戦で、熊本県の宮本将伍さん(17)が埼玉県の横山蒼大さん(15)にわずか半目差で敗戦。「積極的にいこう」と意識し、その後は連勝してリーグ戦を突破しました。「レベルが高く、いつもギリギリでした」
千葉県の松本実優さん(25)も、1敗後の連勝でリーグ戦を突破。「音楽で気持ちを切り替えられました。将棋と一緒の会場は新鮮で、良い雰囲気ですね」と話しました。
将棋では広島県の山本和遼さん(16)が2連勝でリーグ戦を突破。地区大会の初戦で強豪を破ってから波に乗りました。「他の大会で負けが続いていたので、うれしい。忙しい中での準備に感謝します」とにっこり笑いました。
招待選手の竹中歩美さん(23)は惜しくもリーグ戦突破はなりませんでした。「予選を抜けられたらラッキーと思い緊張せず臨みました。結果は連敗でしたが、いろいろ教えてもらい勉強になりました」と話し、審判長の屋敷伸之九段との指導対局にも挑戦しました。
兵庫知事選 おおさわ候補が宣伝
17日投票の兵庫県知事選で、憲法が輝く兵庫県政をつくる会の、おおさわ芳清候補=日本共産党推薦=は9日、神戸市の元町商店街を歩いて宣伝し、買い物客や商店から激励を受けました。
「中小企業支援して最低賃金1500円」「高校統廃合はストップしよう。高校授業料は無償化に」「知事が変われば変えられる。世直しドクター、知事には、おおさわ芳清を」と訴えました。
おおさわ候補はつじつじで「暮らしと安心を支える県政に転換する仕事を、どうか私にやらせてください」と訴えました。
握手を求める人やスマホを向けて写真を撮る人、「お医者さんらしいで」と話す人など反響が。おおさわ候補と握手した果物店主の女性(76)は「前にチラシを見たが、やさしいお医者さんなんですね。県民の方を向いた県政、いいですね。頑張ってください」と話していました。
京都 堀川・井上氏が街頭演説
総選挙で初当選した日本共産党の堀川朗子衆院議員と、井上哲士参院議員は9日、京都市左京区・山科区・東山区の3カ所で総選挙後初の街頭演説を行いました。
堀川氏は、共産党は残念ながら議席を後退させたが、与党の過半数割れと、改憲勢力を3分の2以下に抑え込んだことを指摘。「政治が大きく変わるワクワクする情勢だ。こんな時に頑張らないわけにはいかない」と述べ、新国会にのぞむ意気込みを語りました。
井上氏は、予算委員会を含む七つの委員会で野党が委員長になることを報告。「与党過半数割れは単に強行採決ができないだけではない。与党の委員長による強引な委員会運営はできなくなり、委員会審議が面白くなる」と指摘。「国会が大きく変わる。新しい政治を模索する時代に入った。希望が持てる政治の実現へ国民とともに力を尽くします」と力を込めました。
兵庫前知事 パワハラ・私物化の実態
民間イベント出演要求 サクラ・事業脚色
自身のパワハラを告発した職員を探索し自死にまで追い込んだ兵庫県の斎藤元彦前知事―。斎藤氏は知事選(17日投開票)に再出馬し、支援者らがSNSなどで「パワハラはない」と偽情報を拡散しています。本紙は、斎藤氏の複数のパワハラ事案について、その存在を裏付ける公文書を入手。県政を私物化する要求や、県イベント参加者を“仕込む”などの指示が、斎藤氏の言葉として記録されていました。(本田祐典)
斎藤氏の「指示」 公文書を入手
斎藤氏のパワハラをめぐっては、告発文書を作成した県幹部が抗議文を残し7月に死去。県議会の県職員アンケートで回答者の4割がパワハラを見た・聞いたと回答しています。
しかし、維新などは当初、斎藤氏を擁護。世論に押されて県議会全会一致で知事不信任決議(9月19日)をあげた後も、維新・自民に擁護論がくすぶっています。
本紙はパワハラを公的記録で検証するため、斎藤氏の指示に関する文書を県に開示請求。約130件を入手しました。黒塗りなどで公開は一部ですが、パワハラにあたる言動が散見されます。
理不尽要求多く
県まちづくり部が保管していた「知事からの指示」(2023年4月9日)によると、斎藤氏は民間音楽イベントの開催発表に関与できなかったことで県幹部を叱責。自身のイベント出演を要求しました。
―「今回のフェス開催についても、県として何らかの発表やコミットの仕方ができたはず」「連携不足」
―「今回、公務として参加できるかどうかの調整を至急」
これらは、職員アンケートに寄せられた「音楽フェスが開催されたが、知事の耳に入っていなかったため、知事が激怒」「知事が『自分も出席する。出番を作れ』と指示」などの証言と合致します。
斎藤氏は、大阪・関西万博の「空飛ぶクルマ」(電動垂直離着陸機)に乗りたいと再三要求。県企画部の文書に発言が載っています。
―「僕を乗せて飛べるのか」(23年6月9日)
―「デモフライトの時に僕が乗るっていうのは有りなの?」(同8月29日)
訪問先に仕込み
斎藤氏が仕込み客=サクラを指示したことも、県芸術文化課の文書に記載があります。23年7月4日、県のイベント「ひょうごプレミアム芸術デー」(同11~17日)についてメディア対応を指示し、自身の訪問先にサクラを求めました。
―「7/11にハートフル・ファストトラック(子連れや障害者の優先案内)は見る」「メディアの撮影スポットを作ること」
―「(サクラを)仕込めるかどうか。あまり仕込むのも良くないが」
このイベントについて職員アンケートでは、開催5日目(同15日)に斎藤氏が懇談した一時保育利用者10人のうち9人がサクラだったという証言があります。
斎藤氏が事業を誇張させていたことも、県スポーツ振興課の文書に記載されています。23年8月22日、ゴルフの振興を検討し、次のように指示しました。
―「テンプラでいいから、SDGs(持続可能な開発目標)の視点で何か入れて」
テンプラとは「見せかけ」「架空」などを意味する俗語です。
災害支援は宣伝
能登半島地震(今年1月1日発生)のボランティアに対する支援を斎藤氏が遅らせたこともわかりました。
斎藤氏は1月18日の会見で「ボランティアの始まりが阪神・淡路大震災。民間グループも早く被災地で活動したい」と述べ、ボランティアへの助成金拡充をアピールしました。
しかし、県総務部の文書には斎藤氏の“本音”が記録されています。2月7日、次のように指示していました。
―「ちゃぶ台返しだが(中略)4月になっても良く、急いでいない。準備をしていると打ち出ししたいだけ」
―「団体にとっても、(とくに被害が甚大な)珠洲や能登、輪島に自分たちで行って活動したということがPRになるのではないか。金沢までならあまり意味がない」
その結果、支援対象は4月26日以降のボランティアへと後退。より早く被災地に入った団体が助成金不支給となり、「毎日」は「思わぬ壁」(地方版4月11日付)と報じました。
自公維と“蜜月”
斎藤県政を支えた自民、公明、維新との蜜月ぶりも県企画部の文書に記載されています。23年2月21日、県の万博関連事業を推進する協議会について3党の国会議員から協力を得るよう指示しました。
―「自民、公明、維新の国会議員に(中略)顧問就任依頼に行ってください」
この依頼に応じて自民の末松信介参院議員、公明の赤羽一嘉衆院議員、維新の片山大介参院議員らが協議会の顧問に就任。県万博推進課は「日ごろ県政にご理解ある党を訪問し依頼した。バランスに配慮し(指示がない)立憲民主党も顧問になっていただいた」とします。
おおさわ候補で県政転換を
憲法が輝く兵庫県政をつくる会代表幹事・神戸女学院大学名誉教授 石川康宏さんに聞く
兵庫県知事選(17日投票)では、憲法が輝く兵庫県政をつくる会から医師の、おおさわ芳清(よしきよ)さん=日本共産党推薦=が立候補しています。同会代表幹事の石川康宏さん(神戸女学院大学名誉教授)に、県政を変える展望を聞きました。
知事選でまず問われるのは県政正常化です。斎藤元彦前知事によるパワハラに加え、斎藤氏を知事にかついできた県議会自民のパワハラも職員アンケートで告発されています。
兵庫県の自民は知事選で、三つに分かれて元尼崎市長の稲村和美氏、斎藤氏、維新前参院議員の清水貴之氏を支援しています。稲村氏と会談した自民県議団有志は、県立大学無償化の見直しで一致したと公言しています。県民ではなく、自民の要求をまず聞く人では県政は変わりません。
パワハラで傷ついた県政には、現場の声や専門性を生かした県政運営を掲げる、おおさわさんが必要です。病院長として現場の声を徹底して聞き、それによって病院運営を改善してきた人です。
もう一つの争点は、県民生活を守ることです。自民が支援する3候補は大型開発優先という点で変わりません。稲村氏は病院統廃合を「必要」とし、18歳までの医療費無料化を「考えていない」と明言しています。尼崎市長時代も幼稚園・保育所や公民館の統廃合など、福祉切り捨てを徹底してきました。まったく期待は持てません。
おおさわさんは大型開発や病院統廃合の見直しを訴え、子ども医療費無料化の拡充や国保料・介護保険料引き下げなど県民本位の政策を掲げています。その実現が望まれます。
若手台頭の熱戦 8強決まる
第59回赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)が9日、東京都渋谷区の日本共産党本部で始まり、ベスト8が決まりました。10日に赤旗名人が決まります。(関連記事)
囲碁・将棋合わせて112人の都道府県代表と招待選手が出場し、初出場選手は囲碁23人、将棋19人。10代出場者は囲碁・将棋ともに7人でした。
ベスト8に囲碁では、北海道代表の伊東信義さん(14)が前々回優勝の小野慎吾さん(41)を制して進出。将棋では栃木県代表で初出場の小林智晴さん(26)が優勝2回の強豪、大分県代表の早咲誠和さん(51)を予選リーグで破って勝ち進みました。
将棋は予選リーグで優勝経験者全員に黒星がつく新世代台頭の熱戦。前回優勝で招待の原司さん(30)との対局を制して決勝トーナメントに進出した東京都代表で初出場の宮本悠聖さん(17)は、「めちゃくちゃ強い人に勝てて自信になりました。貴重な経験ができる機会があってうれしい」と話しました。
最年少出場の囲碁の渋谷宗志さん(11)=宮城県代表=は、「あこがれの棋士は、世界棋戦で優勝した宮城出身の一力遼四冠(第39期新人王)」。世界での日本棋士の活躍がすそ野を広げています。
開会あいさつで山本豊彦実行委員長代理・「赤旗」日曜版編集長は、日刊紙、日曜版がスクープ報道とともに新人王戦など囲碁・将棋コーナーも充実していると紹介。「フェアで熱いたたかいを期待します」と述べました。
大会審判長の囲碁・小島高穂九段は「(共産党が)伝統文化を守ることを掲げています。党本部の会議室を使わせてもらい感謝しています」、将棋・屋敷伸之九段は「会場を提供していただきありがとうございます。真剣な対局ですばらしい大会にしていただきたい」とあいさつしました。
国家公務員の利用率 全国平均より低く
医療現場トラブル多発 患者10割負担も
自民・公明政権が12月2日に健康保険証の新規発行を停止し、マイナンバーカードと保険証を一体にする「マイナ保険証」の一本化を強行しようとしています。しかしマイナ保険証をめぐる問題は山積し、現行保険証の廃止を掲げた与党は、総選挙で過半数割れを起こしました。数の力でのごり押しは許されません。
マイナ保険証の利用率は9月で13・87%。政府が217億円も血税を計上し、医療機関や薬局に「支援金」をバラまき利用促進に駆り立てましたが効果は極めて限定的でした。
職責上マイナ保険証を推進する立場の国家公務員の利用率が13・58%と全国平均よりも低いままです。制度を所管する総務省で19・42%、厚生労働省でも19・68%。デジタル庁を含む内閣府本府支部は16・06%です。職員が国家機密も扱う防衛省は10・69%、外務省は10・53%。
マイナンバーをめぐっては別人の情報が登録されるなどトラブルが多発しました。医療機関ではいまだトラブルが続いています。全国保険医団体連合会が10月発表したアンケートでは今年5月以降、約7割の医療機関でマイナ保険証、オンライン資格確認に関するトラブルが発生しています。その対応では「持ち合わせていた保険証で資格確認した」が8割でした。
それでも政府は保険証廃止に固執し、トラブル対策として新たな資格確認方法を追加してきました。その結果、資格確認方法が9種類も存在することになり医療現場の大混乱は必至です。結局、資格確認ができず、患者が10割負担を求められるリスクが高まります。
協会けんぽなど被用者保険の加入者にはこの秋、「資格情報のお知らせ」が一斉に送付されました。マイナ保険証を持つ人のトラブルに備えたものですが、マイナ保険証を持たない人も含め全員に送付されています。マイナ保険証を持たない人には12月2日以降、申請なしで「資格確認書」が発送されます。それとの違いが分からず、すでに混乱が起きています。最大のトラブル回避策は、現行の保険証の存続です。
立ち止まり撤回を
全国保険医団体連合会の本並省吾事務局次長の話 保険証廃止反対の世論を前に政府は10月末、「マイナ保険証がなくても医療が受けられる」との政府広報を新聞各紙に掲載し、マイナ保険証がない人には資格確認書を送付するとしました。ところが一方で医療機関にはマイナ保険証の利用促進のグッズを送付し対応がちぐはぐです。いったん立ち止まって、保険証廃止は撤回するべきです。また10月末からマイナ保険証が解除できることも周知するべきです。