池ちゃんのページ


行政・町内情報、地域活動やスポーツクラブ・昔遊び・ジャズオーケストラの活動などを紹介します

どの子もみんなすばらしい問題児

2024年10月30日 11時12分54秒 | 一言

 「どの子もみんなすばらしい問題児」。それが先日亡くなった児童文学作家、中川李枝子さんの持論でした。そもそも子どもは欠点だらけで当然。でも、みんな立派に成長するのだと。

 子どもを信じて、見守る温かな視線を感じます。代表作である「ぐりとぐら」の主人公である双子の野ねずみも、自分たちのしたいことをのびのびと繰り広げます。

 中川さんがデビューしたのは1962年。無認可保育園の保育士をしながらのことでした。著書の『子どもはみんな問題児。』によると、保育園で目の前にいる子どもたちをなんとか喜ばせようと思って、お話をつくったのが作家になったきっかけだといいます。

 保育士として培ったやさしい眼差(まなざ)しで、子どもたちにも親たちにも共感を呼ぶ人気作を次々と生み出しました。「ぐりとぐら」シリーズは累計2000万部を超え、世代を超えて読み継がれています。アニメ映画「となりのトトロ」のオープニング曲「さんぽ」の作詞者でもあります。

 厳しい競争が強いられ、子どもたちへの眼差しも、「早くこれができるように」「みんなに負けないように」と、なりがちな世の中です。中川さんが残したのは、子どもが子どもらしく生きる時間を十分につくってあげることの大切さではないでしょうか。

 大人にとっても子どもにとっても、豊かに生きられる、ゆとりある社会とそれを実現する政治が求められています。「問題児」がみんな自分らしさを失わずに生きられるよう大人たちが力を合わせましょう。


日米共同統合演習

2024年10月30日 11時10分59秒 | 一言

「軍事対軍事」で戦火招く危険

 自衛隊と米軍による最大規模の日米共同統合実動演習(キーン・ソード=鋭い剣)が23日から11月1日まで、沖縄県など南西諸島を中心に、全国各地で行われています。台湾有事での中国と米国の武力衝突を想定しているとみられ、最前線の南西諸島をはじめ、米軍のアジア最大の出撃・中継・補給拠点である日本が戦場になることを前提とした軍事演習です。自公政権が2022年に策定した安保3文書に基づく「戦争国家」づくりの一環です。

■日本の戦場化想定

 キーン・ソードは、陸海空の3自衛隊と陸海空海兵の米4軍などがそろって参加し、実際の部隊を動かします。規模は、自衛隊と米軍を合わせ4万5千人に上ります。

 戦場になることを前提にした訓練として象徴的なのは、台湾に近い与那国島や石垣島から沖縄本島への患者輸送訓練です。与那国島では、住民や観光客の島外への避難訓練も行うとしています。

 このほか、沖縄本島での滑走路被害修復訓練やCBRN(化学・生物・放射線・核)兵器による攻撃に対処する訓練があります。滑走路修復訓練は、那覇空港や米空軍嘉手納基地が攻撃される事態を想定しているとみられます。

 攻撃を受け空自基地が使用できなくなる事態を想定し、空自の戦闘機などが民間空港を使う訓練も実施しています。使用空港は、長崎、熊本、宮崎、奄美(鹿児島県)、徳之島(同)など九州全体に及びます。

 空港の軍事利用に加え、部隊や装備の輸送などのため各地の民間港湾が使われているのも重大です。

 患者輸送訓練では、米海兵隊と陸自の垂直離着陸輸送機オスプレイが初めて与那国島に飛来しました。

 陸自のV22オスプレイは27日、与那国駐屯地を離陸しようとした際、機体が揺れ、一部が地面と接触して損傷する事故を起こしました。V22は23日にも海自鹿屋基地(鹿児島県)に緊急着陸しています。陸自は保有する全17機の飛行を中止しました。同機の欠陥ぶりを改めて示しています。

■対中国の攻撃拠点

 南西諸島は、中国に対する日米の攻撃拠点にもなります。

 米海兵隊は石垣島で、ミサイルも装備可能な高機動ロケット砲システム(ハイマース)を新石垣空港まで空輸し、陸自の石垣駐屯地に展開する訓練を初めて実施しました。

 陸自は、沖縄本島、宮古島、石垣島、奄美大島、徳之島で、北海道や東北からも動員した地対艦ミサイル部隊などによる敵艦船への攻撃訓練を実施。これらの部隊が装備しているミサイル(12式地対艦誘導弾)は、相手国の領土に撃ち込む敵基地攻撃兵器として長射程化され、25年度に配備される予定です。

 自衛隊トップの吉田圭秀統合幕僚長は「力による現状変更を決して認めない強い意志を示す」などと述べています(22日)。しかし、今回の演習をはじめ、敵基地攻撃能力の保有や5年間で43兆円にも上る大軍拡など「戦争国家」づくりは、中国との緊張を強め、日本に戦火を招く危険を高めます。今必要なのは、東アジアに平和を構築する憲法9条に基づく外交です。


総選挙後の2日間 「赤旗」申し込み1000人に迫る

2024年10月30日 11時10分04秒 | 一言

日本共産党本部への「赤旗」の申し込みが急増しています。 申込者数は、総選挙(27日)開票開始以降、29日午後5時半までの2日弱の間に、983人に達しました。 このうち192人は電子版(日刊紙)の購読申し込みです。

申し込みは、紙の「赤旗」の購読、電子版の購読と無料のお試しキャンペーンを合わせて集計。 28日午後5時までに405人が申し込んでいました(29日付既報)が、その後さらに578人から申し込みがありました。


有権者が政治動かした

2024年10月30日 11時08分54秒 | 一言

北九州 田村氏ら訴え

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(写真)公約実現に全力を挙げると訴える田村氏(左から2人目)ら=29日、北九州市小倉北区

 衆院九州・沖縄比例ブロックで再選を果たした田村貴昭氏は29日、地元北九州市のJR小倉駅前で、福岡10区候補としてたたかった一ノ瀬小夜子氏、来年1月の市議選をたたかう大石正信、出口成信両市議とともに街頭宣伝に立ちました。党地域支部のメンバーも参加しました。

 田村氏は、寄せられた支持に応え「公約実現に全力を挙げていく」と訴え。自公政権の過半数割れの結果について「国民の怒りが政治を動かした」と強調しました。「裏金議員への2000万円」など、「しんぶん赤旗」の相次ぐスクープが後押しとなったと述べ、企業・団体献金禁止と政党助成金廃止を訴えるとともに、来年1月の市議選にも触れて「政治を変えたいとの思いをしっかり受け止め、頑張っていく」と力を込めました。

 通りかかった高齢女性は涙を浮かべて「うれしかった」と握手を求めました。「頑張って」と声援を送った別の女性は、ハイタッチのポーズをとり、田村氏がそれに応えました。

 大石、出口両氏は、それぞれに国言いなりの武内和久市長と「オール与党」の市議会を批判し、来年1月の市議選勝利に向け決意を語りました。

 党足原霧丘(あしはらきりがおか)支部の青井龍夫支部長は「市議選では、さらに多くの支持を広げ、勝利したい」と意気込みました。


国民の願い実現へ全力

2024年10月30日 11時07分52秒 | 一言

対話で平和外交進める

茨城・栃木 塩川氏ら宣伝

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(写真)声援に応える(右2人目から左へ)塩川、梅村、高橋の各氏=29日、水戸市

 総選挙で日本共産党の北関東ブロック比例候補として奮闘した塩川鉄也衆院議員と、梅村早江子、高橋誠一郎の両氏は29日、党茨城県委員会(上野高志県委員長)とともに、水戸駅南口で街頭宣伝し、総選挙で掲げた公約実現への決意を表明しました。

 塩川氏は、金権・裏金政治の根絶、健康保険証の存続、沖縄辺野古新基地建設の中止を国民とともに進める決意を表明。「選挙中から始まった、沖縄を戦場に見立てるような日米共同訓練が、茨城の自衛隊百里基地の部隊も参加して行われている」と批判し、対話による平和外交を進める決意を述べました。

 梅村氏は「自民党が大敗した雰囲気が街中に広がっている」と述べ、「物価高騰には、消費税減税が一番の対策になる。学費値上げ中止・半額や学校給食の無償化へ、みなさんと共に運動を続ける」と決意を述べました。

 高橋氏は、古くて危険な東海第2原発の再稼働ストップや平和外交への転換を呼びかけ、「個人に責任を押し付ける自民党政治を変えるため、みなさんと力を合わせる」と力を込めました。

 塩川、梅村の両氏は28日、栃木1区候補として活動した青木弘氏とともに、JR宇都宮駅前で街頭宣伝しました。

 男子高校生3人と若い男性が「訴えたいことがある」と飛び入り。高校生は「学費が高すぎる。返さなくていい奨学金を実現してほしい」、男性は「政治家は大企業から金を受け取り国民を苦しめている。企業・団体献金をもらっていない共産党こそ政治を正せると期待している」と話しました。


文化庁 アイヌ語 話し手育成へ

2024年10月30日 11時06分38秒 | 一言

紙議員が再三要求、ついに本腰

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 文化庁がアイヌ語話者を育成する事業を新たに立ち上げることが分かりました。同庁は2025年度予算の概算要求に「危機言語話者の育成」(2000万円)を計上しています。

 同庁の村瀬剛太国語課長は日本共産党の紙智子参院議員への説明(2日)で、「今までアイヌ語をスクール形式で学ぶ機会はあったが、新たに話し手の育成を重点において事業を進めたい」と述べました。

 アイヌ語は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって、消滅の危機にある言語のなかでも「極めて深刻な危機にある言語」の一つに認定されており、母語として話せるアイヌの人は数人しかいないと言われています。

 村瀬課長は「言語は文化の基盤だ。アイヌ語の話し手を育成したい」と説明。「アイヌ語は日常の生活で話さないと消えてしまう。アイヌ語の母語を話せる人の家に泊まり込んで勉強すると聞いているが、どのように進めるのか」との紙氏の質問に、村瀬課長は「アイヌ語の指導者のもとで集中的にアイヌ語だけを使って学ぶ機会をつくりたい」と答えました。

 紙氏はこれまでアイヌ語話者の育成を何度も求めてきましたが、2021年4月19日の参院決算委員会では加藤勝信官房長官(当時)が「アイヌ施策推進法の趣旨にのっとり対応する」と答弁していました。今回の概算要求どおりの予算計上が実現すれば、ようやく話者の育成に政府が乗り出すことになります。

 9月に北海道で行われた北欧の先住民サーミに学ぶ学習会では、アフラック・ホルンバルク・サーミ協議会議長が講演し、「毎年十数名がサーミ言語の教育を受ける環境をつくり、受講者が400人を超えた。地元の学校でサーミ語の教育を受けることが可能になった」と紹介しました。

 紙氏は「サーミの取り組みを参考に、アイヌ語話者の育成にも広げることが必要だ」と指摘しています。


改憲派「3分の2」届かず

2024年10月30日 11時05分46秒 | 一言

現状での発議は不可能に

 今回の総選挙(27日投開票)の結果、衆院での改憲派政党=自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党の獲得議席は合計287で、改憲発議に必要な総議員数の3分の2(310議席)を下回りました。

 一方、日本共産党と立憲民主党、れいわ新選組、社民党を合わせた議席は166で、総議席数465の3分の1を上回りました。

 参院では改憲派政党の議席が総議員数(248)の3分の2を上回っていますが、改憲発議には衆参両院での3分の2以上の賛成が必要です。衆院では無所属の改憲派議員を含めても総議員数の3分の2を下回ることから、現状での改憲発議は不可能となりました。

 石破茂首相(自民党総裁)は28日の記者会見で、来年の自民党結党70周年を控え、「党是である憲法改正を前に進める」と強弁しましたが、29日付「産経」は、衆院の改憲派勢力が3分の2を下回ったことに言及し、「改憲論議は『冬の時代』に入った」と嘆くなど、改憲勢力の切歯扼腕(やくわん)ぶりをあらわにしました。


新しい政治プロセスを前に進めるためにも、強く大きな共産党を

2024年10月30日 11時03分29秒 | 一言

横浜 志位議長が訴え

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(写真)選挙結果の報告と今後の展望を語る、関東比例を候補者としてたたかった(左から)志位議長、畑野、斉藤、横山の各氏=29日、横浜市西区

 日本共産党の志位和夫議長は29日、総選挙をともにたたかった比例南関東ブロックの畑野君枝、斉藤和子、横山征吾各候補と横浜駅前で演説し、選挙で日本共産党が期待に応える結果を出せなかったことへのおわびとともに、寄せられた支援・支持に心からの感謝を表明しました。自民・公明与党の過半数割れという歴史的結果について、「国民が自民党政治に代わる新しい政治を模索し、探求する新しい政治プロセスが始まりました。この流れを前に進めるうえでも日本共産党を強く大きくしてください。力を合わせて国民の声が生きる新しい政治をつくりましょう」と訴えました。

 志位氏は、自公を過半数割れに追い込むうえで、日本共産党と「しんぶん赤旗」が貢献することができたことは非常にうれしいと強調。27日の開票日に各党の議席予想が流れた直後から、党本部に「赤旗ありがとう」のメッセージとともに「赤旗」購読の申し込みが殺到し、開票開始以降の1日余で900人を超える方が新たに購読したと紹介し、「日本共産党と『赤旗』スクープが自公政権を追い詰める決定打となり、過半数割れに追い込んだことを誇りにしたいと思います」と語りました。

 総選挙の結果生まれた政治状況について志位氏は、企業・団体献金禁止、選択的夫婦別姓の実現などの事例をあげて、自公過半数割れの下で「これまで自民党が反対して実現しなかったことが、国民のたたかいいかんで、今後、実現する道が開かれます」と指摘。さらに、日本共産党が公約として掲げた最低賃金時給1500円、労働時間の短縮、社会保障の充実、外交による東アジアの平和創出などの実現のために全力をつくすと表明。「与野党の力関係の変化、国民的運動、日本共産党の頑張りいかんで、政治を動かすことができる新しい時代が始まりました」と力を込めました。

 さらに、仮に自公が政権を握り続けたとしても少数政権であり、これまでのような強権政治はできないと指摘。ここにも新しい政治をつくる条件が開かれていると訴えました。

 志位氏は、2007年の参院選で自民党が大敗した後の経過を振り返りました。参院で自民が少数となり、日本共産党が“国民が自公政治に代わる新しい政治の中身を探求する新しい時代が始まった”と情勢を捉え、国民とともに政治を前に動かす仕事にとりくみました。09年に政権交代が起き、12年に自公政権が復活しましたが、13年から14年には日本共産党が躍進し、これを力に市民と野党の共闘の大きなうねりをつくってきました。

 その上で、志位氏は「07年の自民党大敗と同じようなことが今回の選挙でも起きました。しかし、同じことの繰り返しではありません。あの時との違いは自民党の劣化と行き詰まりがはるかに深刻だということです。そして、今度の新しい政治プロセスへの扉を開いたのは日本共産党だということです。自公少数転落が衆院で生じたということも重大な点です。この政治プロセスを前に進め、今度こそ、国民の声が生きる政治をつくりましょう。そしてそのためにもつよく大きな共産党をつくるために頑張ります」と決意を表明すると、温かく大きな拍手が起こりました。

政治さらに前へ
畑野氏と斉藤氏

 畑野氏は「自民、公明を過半数割れに追い込んだのは共産党と『赤旗』です。これで終わりではありません。新しい政治をつくった今度の選挙、さらに前に進めましょう。私もがんばります」と表明。斉藤氏は「これからも、住民のみなさんの願いを国会に届けるために全力をあげます」と決意を語りました。


女川2号機 再稼働

2024年10月30日 11時01分26秒 | 一言

被災原発初 避難計画 実効性に疑問

宮城

 東北電力は29日夕、女川原発2号機(宮城県)の原子炉を起動させました。2011年3月の東日本大震災で被災した原発としては初めての再稼働になり、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型原発としても初めてです。住民からは、事故が起これば避難できないと不安の声があがっています。(抗議行動)


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(写真)女川原発の建物(奥)を前に再稼働中止を求める人たち=29日、宮城県女川町

 東日本大震災で、女川原発では外部電源5系統のうち4系統が遮断。13メートルの津波が襲い原子炉建屋などがある敷地(13・8メートル)ぎりぎりに迫りました。

 2号機は発災時には起動中でしたが、津波が取水路から流入し建屋地下3階が浸水。非常用ディーゼル発電機2機が使用不能に、原子炉冷却ができなくなる一歩手前までいきました。

 発災時に運転中だった1号機は18年に廃炉を決定。同じく運転中だった3号機は多くの機器の故障が発生し、再稼働に必要な原子力規制委員会への申請はされていません。

 東北電は13年、2号機の新規制基準への適合性審査を規制委に申請。20年に許可を得ました。想定される地震の揺れを1000ガル(ガルは加速度の単位)、想定津波は約24・4メートルに引き上げ、東北電は防潮堤を29メートルにかさ上げしました。テロ対策施設を含めた費用は7100億円に上るとみられています。2号機では地震の強い揺れを繰り返し経験したため原子炉建屋の剛性(変形しづらさ)の低下が観測され、耐震補強などが必要となっています。

 女川原発は、繰り返し大地震や大津波を発生させてきた日本海溝に面しており、東日本大震災後にも周辺では強い揺れを生じる地震が発生しています。牡鹿半島の中ほどにあり、事故時の避難計画の実効性が危ぶまれています。

 2号機を巡っては、事故時の避難計画に不備があるとして住民が運転差し止めを求めて訴訟がたたかわれています。11月の仙台高裁で判決予定です。

 東北電は、11月上旬に発電を開始し、その後いったん運転を停止して、設備の点検を行った上で再び起動させ、12月ごろの営業運転開始を想定しています。


敗因について、「政治とカネ」の問題が一番大きい

2024年10月30日 07時20分41秒 | 一言

 「ほとんど裏金の話をした」。立憲民主党の野田代表がそう口にすれば、自民党の石破首相は敗因について、「政治とカネ」の問題が一番大きいと。

 自公政権を15年ぶりに過半数割れに追い込んだ総選挙。汚いカネにまみれた政治に国民から厳しい審判がくだされました。自民全体が大幅に議席を減らしただけでなく、裏金議員や派閥幹部らが次つぎと落選。怒りの渦が結果に表れました。

 「しんぶん赤旗のおかげで裏金問題が明るみに出たわけですから、いち国民として感謝しております」。俳優で劇作家の伊藤高史さんがX(ツイッター)で発信しているように、ここまで自民党を追いつめたのは「赤旗」と共産党の追及でした。選挙中に2千万円の裏公認を暴露し、ダメを押したのも。

 その共産党が議席を減らすなんておかしい…。そんな思いや激励の声が続々と寄せられています。Xでは「ありがとうしんぶん赤旗」のタグが広がり、購読の申し込みも相次いでいます。

 カネで動く政治を改めるには利益誘導の企業・団体献金を禁じ、税金をばらまく政党助成金の廃止が肝心要です。それを一貫して主張し続け、みずから実践してきた共産党だからこそ、これだけの情勢の激変をうみだす役割を。

 新しい政治へのつよい願望、そして模索のなかでの短期決戦でした。今後の政局は不透明ですが、自民党政治を変えてほしいという多くの願いが本当にかなうまで、共産党と「赤旗」は力を尽くします。希望ある社会の実現を、みなさんとともに。


総選挙の結果

2024年10月30日 07時19分04秒 | 一言

自民1強政治を終わらせた力

 裏金政治への国民の審判が下りました。総選挙の結果、与党の自民・公明両党は合わせて過半数を下回り、2009年に民主党(当時)に政権を奪われて以来の歴史的大敗を喫しました。自民党が数の力におごり国民の声を甘く見てきたことの象徴です。今回の結果は国会を軽視し立憲主義を踏みにじってきた自民党政治そのものへの審判です。

 日本共産党は、赤嶺政賢氏が小選挙区の沖縄1区で激戦を制し当選しました。比例では7議席となり前回の9議席から後退する悔しい結果となりました。ご支援いただいた方々、支持を広げていただいた方々に心から感謝いたします。

■追い詰めた「赤旗」

 自民党は247から191議席へと大きく減らし、裏金候補46人中、下村博文元文科相、高木毅元党国対委員長、武田良太元総務相ら28人が落選。甘利明元幹事長など党の役職経験者や牧原秀樹法相、小里泰弘農水相の現職閣僚2人も落選しました。

 自民党の裏金非公認候補を推薦した公明党は、石井啓一代表が落選。現職代表の落選は09年以来です。

 自民党を追い詰め、政治的画期をなす大激動をもたらしたのは、間違いなく日本共産党の論戦と「しんぶん赤旗」です。そもそも裏金問題を暴き岸田文雄政権を退陣に追い込んだのは本紙日曜版の報道です。これなしに今日の事態はありませんでした。

 さらに決定打となったのは、各メディアも指摘するように、裏金で非公認になった候補に自民党本部が政党助成金から2千万円を振り込んだことを暴いた本紙の特報です。自民党に自浄能力がないことを白日の下にさらし、自民1強政治を終わらせることに貢献しました。日本共産党の機関紙として、草の根の力で支えられている「赤旗」でこそ発揮できる役割です。

■政治変えたい願い

 国民の怒りの元には、裏金政治の一方で、国民は苦しい生活を強いられていることがあります。日本を経済成長しない国、賃金の上がらない国にし、消費税増税や物価高を放置した経済無策、5年間で43兆円もの大軍拡で暮らしと平和を押しつぶす自民党政治を変えたいという国民の強い願いが、政治を前向きに動かす可能性を開きました。

 今後、自民党政治に代わる政治をどうつくるか、各党に問われます。日本共産党は金の力で政治を動かす企業・団体献金の禁止を一貫して求め、いまや他の野党も主張しています。自公過半数割れを受け今後、その実現が必須です。

 大幅賃上げ、労働時間短縮、社会保障の拡充、教育の無償化などもすすめなければなりません。日本共産党はそれらの公約実現に全力を挙げます。

 敵基地攻撃能力の保有、武器輸出など「戦争する国づくり」を阻止し、軍事同盟強化ではなく戦争の心配のない東アジアをつくるために憲法9条にもとづく外交実現に力を尽くします。選挙での論戦は今後の国会内外での闘いに生きると確信しています。

 多くの方々にご奮闘いただきながら期待に応える結果が出せなかった結果を受け止め、党内外の声に耳を傾けて要因を分析し、次の闘いにつなげる決意です。


日本共産党 当選者の横顔

2024年10月30日 07時15分59秒 | 一言

沖縄1区

赤嶺政賢(76)

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 保守・革新の垣根を越えた「オール沖縄」の代表として沖縄1区で4回連続当選。「沖縄の平和の心」を国会で届け続け、名護市辺野古の新基地反対の民意などを政府に突きつけ奮闘してきました。

 故・翁長雄志前知事、玉城デニー現知事を国政から支え、オール沖縄県政の発展にも力を尽くしています。

 那覇市生まれ。少年時代、畑仕事を手伝いながら散乱していた沖縄戦犠牲者の遺骨を拾いました。横暴な米軍占領の実態や県民の闘いを直接肌で感じながら育ちました。

 東京教育大学を卒業後、八重山高校(同県石垣市)などで教壇に立ったのち党専従に。那覇市議を経て2000年に衆院初当選し今回9期目。党幹部会委員。党沖縄県委員長。

 

北関東

塩川鉄也(62)

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 党国対委員長代理として、党議員団の論戦を引っ張ってきました。

 岸田文雄前首相退陣のきっかけとなった自民党の裏金事件で、自民党の組織的犯罪を追及し、追い詰める論戦の先頭に。一貫して求めてきた「企業・団体献金禁止」を他党も主張するまでに、変化をつくる要の役割を果たしました。

 自民党と統一協会との組織的癒着も、疑惑が浮上した当初から鋭く追及してきました。

 埼玉県の航空自衛隊入間基地や茨城県の航空自衛隊百里基地など、北関東で進む戦争国家づくりを告発してきました。

 埼玉県日高市職員などを経て、今回で9期目。党幹部会委員、国会対策委員長代理。

 

南関東

志位和夫(70)

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 党書記局長、委員長を経て1月の党大会から議長に。自公政権の「戦争する国」づくりに正面から対決し、国会論戦では日米軍事一体化の実態を告発しました。

 4月に「東アジア平和提言」を発表。ブロック対立に反対し、包摂的な平和の枠組みをつくることを呼びかけました。今夏は欧州3カ国を歴訪し、平和の国際連帯に道を開く外交活動を展開しています。

 「共産主義と自由」を巡り「自由な時間」の確保・拡大こそ、共産主義の根本だとする新しい理論的解明を発表し、書籍『Q&A 共産主義と自由』にまとめました。

 東大工学部卒。1993年、旧衆院千葉1区で初当選。今回で11期目。

 

東京

田村智子(59)

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 今年1月から党幹部会委員長。

 核兵器廃絶の願いが政治参加の原点です。青年時代は湾岸戦争や自衛隊派兵に対し声を上げました。

 議員秘書などを経て2010年、国政選挙立候補6度目にして初当選し参院議員に。20年からは政策委員長として、気候危機やジェンダー不平等などについて抜本的対策をつくってきました。社会の構造に切り込む提案の土台には、現場の声と詳細な調査研究があります。

 「政治を動かしているのは私たち」。訴えは多くの人の心を動かしてきました。合唱でつちかった発声法で、伝えたい中身に合わせて声音を変えます。

 長野県生まれ。参院議員3期。趣味は本の読み聞かせ、園芸。

 

東海

本村伸子(52)

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 4・5歳児の保育士配置基準の問題を、国会で繰り返し追及。76年ぶりの改善となりました。

 すべての人の人権が保障される社会を目指し、外国人の人権問題にも取り組み、東京入管収容中に衰弱状態となったウガンダ出身の女性の即時解放を入管庁に要求しました。外国人を尊厳ある人間として国内に受け入れ、ともに生きる制度の実現にむけ奔走します。

 霊感商法や高額献金で被害を広げてきた統一協会の被害者救済をめぐっては、協会の財産散逸を防ぐ包括的な保全が必要だと求めました。

 愛知県豊田市生まれ。父親が長崎で被爆し、反核平和が政治家の原点です。八田ひろ子参院議員秘書を経て、2014年衆院選で初当選。今回で4期目。党幹部会委員。

 

近畿

辰巳孝太郎(48)

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 2013年参院大阪選挙区で初当選(1期)。抜群の論戦力で、森友・加計疑惑追及チーム責任者として安倍疑惑追及やブラック企業規制、コンビニ24時間営業押し付けをやめさせる実績をあげました。

 党大阪府カジノ万博プロジェクトチーム責任者として、万博・カジノをやめ被災地・暮らしの応援をと自民・維新政治を追い詰める先頭に立っています。

 1976年生まれ。大阪市此花区生活と健康を守る会で9年間活動。米エマーソン大学映画学科卒。

 

堀川朗子(38)

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 党京都府委員会の「学費ゼロプロジェクト」代表として、「お金の心配なく、安心して学べる社会を」と奮闘。民青同盟時代から学費負担軽減の運動の先頭に立ち、府の奨学金返済支援制度にも道を開きました。2015年、NPT再検討会議ニューヨーク行動に参加し、核兵器廃絶をアピール。ガザの即時停戦求める毎週宣伝、気候危機打開の活動にも尽力。

 立命館大卒。前民青同盟京都府委員長。党京都府委員会副委員長

 

九州・沖縄

田村貴昭(63)

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 国会で財務金融、農林水産、災害の3委員会に所属していました。消費税インボイス制度の問題を鋭く追及。食料・農業・農村基本法改定の審議では自給率向上を迫り、「農業新聞」でも国会発言ランキングでトップと高く評価されています。

 災害の被災者や、定額減税を受けられない業者家族、枝肉価格下落に苦しむ畜産農家、九州電力の「出力制御」で収入が激減した太陽光発電事業者などからひざ詰めで話を聞いてきました。

 質問を通じ、定額減税分の支給や、被災者生活再建法、災害救助法の改善を引き出してきました。物価高騰の中、消費税減税・インボイス廃止法案の再提出に意欲を燃やします。

 北九州市議を2期歴任。今回で4期目。