基本計画 党国会議員団が農水相要請
![]() (写真)江藤農水相(右)に要請書を手渡す紙参院議員(左)=3日、農林水産省 |
日本共産党国会議員団は3日、農林水産省で、今月末に策定が予定されている「食料・農業・農村基本計画」について、江藤拓農水相に要請しました。「米不足・高騰が国民に深刻な影響を与えると同時に、米農家だけでなく酪農など多くの農家が採算割れの暗闇の中にある。危機打開に政治が責任を果たすべきだ」と訴えました。
要請では▽国会で計画を審議する▽食料自給率目標を当面50%とし実効ある計画を策定する▽農家への価格保障・所得補償を実施する▽米不足解消へ増産を図り、飼料米だけでなく飼料用青刈りトウモロコシなども振興する。赤字が続く酪農への緊急支援と採算割れを防ぐ新たな経営支援制度を設ける▽軍拡・大企業偏重の予算を見直し、農水予算の数兆円規模の上乗せを明記する―ことなどを求めました。
紙智子参院議員・党農林・漁民局長は、1980年には農水予算が軍事費を上回っていたが、今では逆転し、農水予算2・3兆円に対し軍事費8・7兆円と突出していると強調。「命を支える食料・農業にふさわしい予算増額が必要だ」と述べました。
江藤氏は「『熟議の国会』にふさわしい議論をしたい。農政の転換点としては今がぎりぎりのタイミングだと考えている」などとこたえました。
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