『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

禍中日記 その8 『2020年の数少ない僥倖 ~未来神話ジャーヴァスとアイドルを探せ~』

2021-10-24 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう


コロナに沈んだ昨年。

2020年の生活における、数少ない個人的な僥倖。

それは『未来神話ジャーヴァス』との30数年ぶりの邂逅であった。

正確に言うと、『ジャーヴァス』そのものではなく、そのオープニング画面のBGMとの再会である。

うーん、ジャーヴァスって何?


■未来神話ジャーバス(タイトー/1987年6月30日発売)

ファミリーコンピュータ用のRPG。

発売当時、友人に借りてプレーしたものの、これが目を覆いたくなるような真の駄作であった。

このパッケージに描かれているような世界観は一切登場しない。

あの『星をみるひと』をも超える、もう本当に正真正銘の駄作なのだった。


ただ、当時の私(今のように葉巻をくゆらせるダンディな大人の男でなく、ピチピチの短パンを履いた小学生であった)は、しばらく友人にこのカートリッジを返せずにいた。

と言うのも、このゲーム、オープンニングのBGMときたら、ここだけピカイチで・・・。

部屋でファミコンをONにして、プレーもせずに、この『ジャーヴァス』のオープニングのテーマを流して浸っていたのであった。


FC 未来神話 ジャーヴァス OP



初期ファミコン音源という制約の中での、この表現力。

旅が始まるワクワク感と、透明な切なさ。

今の若い人にこれがイイとか言っても、寝言にしか聞こえないだろうけど・・・。

うーむ、30年たった今でも、この郷愁ったらやっぱたまんないッス。

(ゲームの中身自体は、しょーもなすぎて5分と続けられませんでした)


ところで、何でも検索しただけでだいたい発見できるこの時代に。

何故そんなにも長い間、この曲を発見できずに居たのか。

「あ~、あのゲームなんだっかなぁ?ロールプレイングで、オープニングのテーマ曲だけやたら良かったあのゲーム・・・?」

などと呟きながら30数年間、『ジャーヴァス』を見つけられずにいたのには理由がある。

それは・・・、記憶が不正確で、1987年10月に同じくタイトーから発売されたRPG『ミネルバトンサーガ』と混同していたのである。

このゲームのBGMをチェックして、「うーん、なんか記憶と違うなぁ」と。

わずか4か月のスパンで同じようなRPGを発売とは、なかなか凄いな、タイトー。


とにかく、ファミコン特有のピコピコ音でここまでの世界観を再現した『ジャーヴァス』の作曲者の方には改めて万雷の拍手を送りたい。


<おまけ>

■アイドルを探せ/hitomi

あれぇ、90年代末にシルヴィ・ヴァルタンのLa Plus Belle Pour Aller Danser(アイドルを探せ)を、ロックっぽくカヴァーした日本人の女の子居なかったっけ?

思い出せんなぁ、気のせいだったかなぁ(←こんなんばっかり。歳です)

と、ずっと思っていたが、コロナ禍でどこにも行けず去年は暇だったので、コチラも見つかりました。

hitomi / アイドルを探せ


そっか、hitomi だったのか。 

そう言えば、コレ、1999年の資生堂TAPHYのCMソングで流れてましたね。

この人、歌は『LOVE2000』くらいしか知りませんが、不思議と小室ファミリー感が強くないし、シルヴィ・ヴァルタンのカヴァーとは、全くもって TK 離れした趣味してるよね。

(好きな歌手はジェーン・バーキンなんだって。なるほど)

この頃のhitomiは、あるタイプの女の子を象徴してたなぁ・・・と今、改めて思った次第。


おしまい。


<熱帯雨林>

 

 

 




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禍中日記 その7『すべてのヱ... | トップ | ”No Life for Me” ウェーヴス... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。