コロナに沈んだ昨年。
2020年の生活における、数少ない個人的な僥倖。
それは『未来神話ジャーヴァス』との30数年ぶりの邂逅であった。
正確に言うと、『ジャーヴァス』そのものではなく、そのオープニング画面のBGMとの再会である。
うーん、ジャーヴァスって何?
■未来神話ジャーバス(タイトー/1987年6月30日発売)
ファミリーコンピュータ用のRPG。
発売当時、友人に借りてプレーしたものの、これが目を覆いたくなるような真の駄作であった。
このパッケージに描かれているような世界観は一切登場しない。
あの『星をみるひと』をも超える、もう本当に正真正銘の駄作なのだった。
ただ、当時の私(今のように葉巻をくゆらせるダンディな大人の男でなく、ピチピチの短パンを履いた小学生であった)は、しばらく友人にこのカートリッジを返せずにいた。
と言うのも、このゲーム、オープンニングのBGMときたら、ここだけピカイチで・・・。
部屋でファミコンをONにして、プレーもせずに、この『ジャーヴァス』のオープニングのテーマを流して浸っていたのであった。
FC 未来神話 ジャーヴァス OP
初期ファミコン音源という制約の中での、この表現力。
旅が始まるワクワク感と、透明な切なさ。
今の若い人にこれがイイとか言っても、寝言にしか聞こえないだろうけど・・・。
うーむ、30年たった今でも、この郷愁ったらやっぱたまんないッス。
(ゲームの中身自体は、しょーもなすぎて5分と続けられませんでした)
ところで、何でも検索しただけでだいたい発見できるこの時代に。
何故そんなにも長い間、この曲を発見できずに居たのか。
「あ~、あのゲームなんだっかなぁ?ロールプレイングで、オープニングのテーマ曲だけやたら良かったあのゲーム・・・?」
などと呟きながら30数年間、『ジャーヴァス』を見つけられずにいたのには理由がある。
それは・・・、記憶が不正確で、1987年10月に同じくタイトーから発売されたRPG『ミネルバトンサーガ』と混同していたのである。
このゲームのBGMをチェックして、「うーん、なんか記憶と違うなぁ」と。
わずか4か月のスパンで同じようなRPGを発売とは、なかなか凄いな、タイトー。
とにかく、ファミコン特有のピコピコ音でここまでの世界観を再現した『ジャーヴァス』の作曲者の方には改めて万雷の拍手を送りたい。
<おまけ>
■アイドルを探せ/hitomi
あれぇ、90年代末にシルヴィ・ヴァルタンのLa Plus Belle Pour Aller Danser(アイドルを探せ)を、ロックっぽくカヴァーした日本人の女の子居なかったっけ?
思い出せんなぁ、気のせいだったかなぁ(←こんなんばっかり。歳です)
と、ずっと思っていたが、コロナ禍でどこにも行けず去年は暇だったので、コチラも見つかりました。
hitomi / アイドルを探せ
そっか、hitomi だったのか。
そう言えば、コレ、1999年の資生堂TAPHYのCMソングで流れてましたね。
この人、歌は『LOVE2000』くらいしか知りませんが、不思議と小室ファミリー感が強くないし、シルヴィ・ヴァルタンのカヴァーとは、全くもって TK 離れした趣味してるよね。
(好きな歌手はジェーン・バーキンなんだって。なるほど)
この頃のhitomiは、あるタイプの女の子を象徴してたなぁ・・・と今、改めて思った次第。
おしまい。
<熱帯雨林>