『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

映画 『ミリオンダラー・ベイビー』

2010-12-19 | Movie(映画):映画ってさ

 

『ミリオンダラー・ベイビー』

"Million Dollar Baby"

監督:クリント・イーストウッド

脚本:ポール・ハギス

2004・米

 

この映画を語るとき、よく言われるのが

「あそこまで悲惨な結末にする必要、あったんかいな」

という事だが。

 

クリント・イーストウッドはあの結末があってこの映画を作撮ってるってるんだから、仕方がない。

ロッキーを、もう1作、世に送りだそうとは思わなかったんだろう。

 

『父親たちの星条旗』(2006)を観ても分かるとおり、イーストウッド(監督)&ハギス(脚本)のコンビは、映画的にキレイな終わらせ方も出来る。

 

あの映画では、戦争の後遺症に悩み続ける主人公たち(結局、救われなかった)を描きながらも、

ラストシーンは、時を遡り、戦地でのたった1日の休日だった。

裸になって、海へ飛び込む若者たち・・・。

 

この映画ではそれさえしなかった。

爽やかなエンディング・シーンは、伝えたいものと相容れなかったということだろう。

 

爺ちゃんズ

イーストウッド&モーガン・フリーマンの、『許されざる者』 コンビ。

この心優しいお爺ちゃんズがいても、ヒロイン、マギー (ヒラリー・スワンク) に降りかかる大きな運命の悪戯には、あまりに無力だ。

 

それにしても、マギーの、あの、最低な家族は、なぜ、ああも結束しているのか。

ハリー、撃って!

あの最低なご家族をマグナムで撃って!

 

最低ファミリー

ロス観光オールスターズの皆さん。


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