『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

EURO2012 欧州選手権 その2

2012-06-29 | Football(サッカー):蹴球しようぜ


ああ、EUROはホンマに面白いね。

ほんとハズレがない。


■スペイン

セスクを偽9番にして、事実上0トップで欧州連覇に挑む姿は、ポゼッションを志向する全てのサッカー関係者に勇気を与えている・・・。

とか思っちゃうわけ、僕ちん。

準々決勝フランス戦での1点目(左サイドを抜け出したジョルディ・アルバのクロスをシャビ・アロンソがヘッドでゴール)なんて、相手のセンターバックをつり出しておいてぽっかり空いた逆サイドにボランチが侵入するという、これって、まさに0トップの目指す得点パターンだよね。

超ドフリーのシャビ・アロンソが冷静にヘディングするのを見て、世界中が

「クリシー(フランスの左サイドバック)何処おんねん!」

と叫んだわけだけど、クリシーはあの時中央のカバーに入っていて、本人からしたら

「だって、こんだけセンターバックがつり出されたら、俺、真ん中カバーいくしかねーだろ!」

と叫び返したいんだろうな。

世界の中心で右サイド簡単に抜かれんなよと叫ぶ。(マンチェスター在住/フランス代表/26歳)


■フランス

っていうか、ユニフォームのポロシャツ具合が半端ねえっ!

例えば左サイドバックがクリシーだったりするのを見ると、あー、ついにマンCが優勝したんだな、ずっと期待の若手だったクリシーがポジションを取ったんだな、と感慨深かった。

左サイドバックといえばエブラかアビダルだったからね。

それにしても、俺はトルシエがマルセイユでスタメンで使い始めた頃(2004年)からサミル・ナスリのプレイが好きなんだけど、この選手はピッチ外では本当に未成熟だね。

問題児のアネルカを呼ばなくても、ローラン・ブランを監督にしても、結局毎回フランスチームは崩壊するのだった。

2010年南アW杯での失態が昨日のことのようだね。


■イングランド

準々決勝でのイタリアとの実力差が半端ねえ!

とりあえず、あれだけ回せるイタリアを見たのも久しぶりなら、あれだけ華のないイングランド代表を見たのも久しぶり。

イタリア戦はほぼ何も出来なかった。

でも、もう1人の攻撃的MF、フランク・ランパードの怪我により、キャプテン・ジェラードが心なしかいつもより伸び伸びプレーしてるのを見るのは気持ちが良かった。

そんでセンターバックにしても、2枚看板の一枚リオ・ファーディナンドの代表落選により、ジョン・テリーはいつもよりむしろ試合に集中していた気がした。

さらにさらに、マンCの肉体派センターハーフ、ギャレス・バリーの怪我により、ウェストハム・ユナイテッドという地味なチームを4年間支えたスコット・パーカーが代表で毎試合活躍しているのを見れたのも嬉しかった。

スター選手が多すぎないほうが、既存戦力が発奮するというかね。

そういう意味で、今回のイングランド代表は意外にも俺的にまあまあ印象に残ったのだった。


■EURO2012の話
EURO2012 その1
EURO2012 その2 
EURO2012 その3(総括) 


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