『チョコレート』
”Monster's Ball”
監督:マーク・フォースター
脚本:ミロ・アディカ、ウィル・ロコス
2001年・米
ある黒人犯罪者の死刑が執行された。
看守ハンクは、同じく看守である息子ソニーとともに死刑執行に当たる。
しかし、ソニーは死刑に動揺し、満足に職務を果せなかった。
臆病者と、激しくソニーをなじるハンク。
だが、ソニーはハンクの目の前で拳銃自殺してしまう。
一方、死刑された男の妻、レティシアも、孤独な生活に喘いでいた・・・。
++++
シンプルなシナリオで、言いたいことはちゃんと言っている。
でも、ものすごく似通ったテーマを描いた傑作、ポール・ハギスの 『クラッシュ』(2004) と比べると、どうしても見劣りする。
『チョコレート』 が3年先とは言えど。
ソニーの死後のハンクの改心ぶりには、ちょっと観てるほうとしては置いていかれる。
もともとハンクってどんなヤツだったかが、分からなくなるというか。
それにしても、本作がアカデミー主演女優賞で、『クラッシュ』 が作品賞というのは、頷きすぎるほど、頷ける。
時折少年のようにさえ見えるハル・ベリーは、宝石のように輝いている。
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ミロ・アディカ,ウィル・ロコス | |
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