『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

映画 『チョコレート』

2010-10-31 | Movie(映画):映画ってさ

 『チョコレート』
”Monster's Ball”
監督:マーク・フォースター
脚本:ミロ・アディカ、ウィル・ロコス
2001年・米


ある黒人犯罪者の死刑が執行された。

看守ハンクは、同じく看守である息子ソニーとともに死刑執行に当たる。

しかし、ソニーは死刑に動揺し、満足に職務を果せなかった。

臆病者と、激しくソニーをなじるハンク。

だが、ソニーはハンクの目の前で拳銃自殺してしまう。

一方、死刑された男の妻、レティシアも、孤独な生活に喘いでいた・・・。

++++



シンプルなシナリオで、言いたいことはちゃんと言っている。

でも、ものすごく似通ったテーマを描いた傑作、ポール・ハギスの 『クラッシュ』(2004) と比べると、どうしても見劣りする。

『チョコレート』 が3年先とは言えど。


ソニーの死後のハンクの改心ぶりには、ちょっと観てるほうとしては置いていかれる。

もともとハンクってどんなヤツだったかが、分からなくなるというか。


それにしても、本作がアカデミー主演女優賞で、『クラッシュ』 が作品賞というのは、頷きすぎるほど、頷ける。

時折少年のようにさえ見えるハル・ベリーは、宝石のように輝いている。



チョコレート [DVD]
ミロ・アディカ,ウィル・ロコス
日活


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