
トッテナム・ホットスパーFC VS チェルシーFC
Dec.12.2010
@ホワイトハートレーン
プレミアリーグ
トッテナムホームでのロンドン・ダービー。
主将ジョン・テリーの不倫問題もなんのその、今シーズンの開幕直後はチェルシーが化け物のような強さを見せた。
さぁ、こりゃどこがチェルシーを止めるんだ・・・?
と思ったもんだけど。
世の中に、ずっと変わらないものなんか無い。
サッカーを観ていると、いつも、そんな当たり前のことを思い起こさせられる。
チェルシーは11月から不調に入り、リーグ戦で5試合、勝ち無し。
ここ7試合で奪った勝ち点、わずかに6。
対するトッテナムは5位につける好調ぶり。
前半、勢いの差は如実に表れた。
トッテナムの中盤が気持ちよさそうにゲームを作る。
オタオタとボールを追いかけるチェルシーには、昨季チャンピオンの風格が見られない。
やっと攻めに転じても、トッテナムは中央でパラシオス(ホンジュラス)とモドリッチ(クロアチア)が、蓋を閉じている。
そして、前半15分にはトッテナムFWパブリチェンコ(ロシア)のゴールで、早くもリードを奪われる。
でも、戦術的理由とやらでスタメンを外れ、前半ベンチでふんぞり返っていた象のような男・・・。
ディディエ・ドログバ(コートジボワール)がハーフタイムにピッチに登場すると、全てが変わる。
スタメンのアネルカ(フランス)は驚異的なスピードを持った優れたFWだが、ドログバはちょっと人間じゃない。
70分、ペナルティ・エリアの左脇でボールを受けたドログバは、トッテナム主将でイングランド代表のCBドーソンに背中をぶち当てて15m吹っ飛ばすと、そのまま切れ込んでシュート。
ボールは、止めに入ったトッテナムのGKゴメス(ブラジル)を観客席まで吹っ飛ばして、そのままゴールイン。
あんた、少林サッカーですか・・・。
1-1の同点になり、その後は物凄い集中力でアタックの応酬が続く。
プレミアの新しいスター、左サイドのベイル(ウェールズ)は、今夜はさほど冴えず。
右のレノン(イングランド)は、逆に動きが良い。
ここが勝負と見た、チェルシー、アンチェロッティ監督は8月以来怪我で戦列を離れていたNo.8、フランク・ランパード(イングランド)をついに投入!
今節は間に合わないと公式にアナウンスされていたが、心理戦だったか。
スタジアムが沸いた。
極東の地で俺も沸いた。(うほっ)
やはりチェルシーの核は、テリー、ランパード、象。
この、2人と1頭による縦のラインだ。
しかし。
本当にサッカーは分からない。
分かんねぇ、マジで。
今まさに激闘に幕が下りようとしていた後半ロスタイム、91分。
チェルシーがPKを得る。
哀れトッテナム・・・、誰もがそう思った瞬間。
チェルシーは、キッカーの象さんが、すきゃんてぃを履き忘れたのか、まさかのPK失敗。
観客全員がズッコケ、ロンドン・ダービーはドローで幕を閉じたのだった。
トッテナム監督のハリー・レドナップは
「諦めなかった相手をほめよう。彼らはチャンピオンだし、一生懸命やっていた。最後はフェアな結果になったよ」
と、一応、やっこさんも称えて5位キープ。
全てを吹っ飛ばすドログバ。
AH~、象さんのスキャンティ~は、ちっちゃいけ~れど~♪