『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

『オブ・ザ・イヤー 2012』

2013-04-14 | プロフィール

今さらながらの
『オブ・ザ・イヤー 2012』



気付いたら、4月で。

もう、桜も散ってたりなんかしてて。

まあ、でも年末に書かなかったオブ・ザ・イヤーを書こっかなー。

2012年を今さら振り返ることに何のためらいもない自分がまあまあ怖い。

例によって、適当に書いてるうちに長くなるんだろう。

まあ、ダルくなったら切り上げることにして、そこまで一気に・・・、

アムロいきまーす!


■継続 オブ・ザ・イヤー
『フジロック連続参戦、10周年』



いやはや、10年間、よくまあ1度も途切れることなく苗場まで通ったもんだね。

一度行ったら、山ん中で3日がかりだからねぇ。

3日×10年で人生のうち30日間も苗場でビールを飲んでたってことか・・・(汗)

最初に行った2003年から10年の月日が経ち、独身だったメンバーも今じゃ
全員が妻帯者。

★御礼★
我々のフジロック通いはステキな奥サマのご理解とご協力により成り立っております。感謝感激!
たくさんの愛と、ヒロタのシュークリームを!


■ジャケット オブ・ザ・イヤー
『Higher Than The Stars/ The Pains of Being Pure at Heart』

こういうのを、僕らの業界では影ジャケって呼んでますけど。(Uso)

とか言いつつ、またしても2012年と無関係なアルバムを選んでしまう俺だった。


ペインズは2007年にブルックリンで結成された4人組。

中身のほうは、まあ、あまりパッとしないシューゲイザーです。

うわー、今、20年ぶりくらいでシューゲイザーって口にした。

でも、このジャケいいでしょ。

なんか、独りぼっちで、昼まで寝過ごしちゃった土曜日って感じが出てるよね。

こないだの金曜、朝7時に酔いどれて帰宅 → そのままぶっ倒れてお昼に目覚めた時の俺そのもの!

ずーん。



■装丁  オブ・ザ・イヤー
『ブルックリン・フォリーズ/ ポール・オースター』



2012年5月刊。

偶然ですが、『ジャケット・オブ・ザ・イヤー』のペインズとブルックリンつながりで。


これは内容も好きだった。

オースターがこんな楽しい小説を書くんだなぁ、と思ってたら、なんと・・・、なんと・・・最後に・・・(この話はまた今度)。


■コーチ オブ・ザ・イヤー
『ディエゴ・シメオネ@アトレティコ・マドリード』



まあ、たしかに試合の前日会見とかで、記者から


「あれ、監督席に?ゴリラが座ってる?」

みたいなざわめきが起きる時はあるんだけど、あれゴリラじゃなくてシメオネだよね。

いやー、でもすごい。

偉大なモチベーター。

例えばさ、

現在、世界でも三本の指に入るストライカー、ファルカオ(コロンビア代表)について

「世界最高の9番」

と絶賛しながら、

その隣で不調が続いたアドリアン・ロペス(スペイン代表)については

「思うに、最高のアドリアンが見られる日は近い。

最近の試合で、調子は徐々に上向き始めている。

負傷によって一時期ピッチから遠ざかっていたが、我々は最高のアドリアンを必要としているんだ」

と擁護。

こういうのって、メディアを介した人身掌握術なんだろうね。


かつてスペインの期待の星だったファンフランも、シメオネ監督のサイドバック起用で蘇った感あるしね。 

そういえば、そのファンフランがスペイン代表のフランス戦で不用意にボールロストして批判を浴びた時にも、シメオネは

「フアンフランは、ボールロストの5分前には失点の危機を救うプレーがあった。

私には最高のプレーに映ったよ。

そのことについては、どうして話されない?

ミスは誰もが犯すことだ。

ミスのことだけをグチグチと話し、失点を防いだことにはどうして誰も触れないんだ?」



・・・言うよね~。(はるな愛)

これでファンフランがグッとこないわけがないっしょ。

チョロ(シメオネ)も現役時代はほんとにヤンチャだったけど、今じゃ立派なゴリラ・・・、じゃなくて立派な大人になったもんです(涙)


■ビール オブ・ザ・イヤー
『グランドキリン』


玉葱といっしょに置いてあるのは許して頂くとして。

いや~、飲んだね、飲みまくったね。

土曜日とか、朝8時くらいからプシュッとやって飲んでました。

僕の場合、お洒落なので「グランキリン」と。

いわゆる”ド”抜きって言うんですか?

ちょうどロックスター・ゲームズの「グランド・セフト・オート」についても、「グランセフォー」と、いわゆる"ド"抜き”ト”抜き。

あんな具合で呼んでましたけども。

もともとは恩師にダースで戴いたことから飲み始めましたが。

この夏、俺にはこのビールが必要だった。

ありがとう!


■ブーム オブ・ザ・イヤー
『ジョジョ再評価』



凄かったですね。

なんか途中からジョジョ好きを宣言すること自体がブームみたいになってました。

でも、男塾でジョジョ展に行ったのは面白かった。


■別注 オブ・ザ・イヤー
<BRIEFING> SK8 BAG 



分かるよ。

今、「あんましイケてない」って思ったよね?

はっきり申し上げますが、近いうちに四角い形状のデイパックが世間を席巻する日が来ますね。

まぁ、「世間」を「席巻」って言いたかっただけですが。

俺は元々は丸っこいリュックに目が無くて、家にはWILDERNESS EXPERIENCEとか、CHUMSとかがコロコロ転がってるんですが。

しかし、2012年、完全に目覚めましたね、スクウェアなリュックの魅力に。

だって、帰省とかの時、リュックなのに荷物をキチンと整理整頓して収納できるんだジェイ。


ほら、よくブランドの定番商品の色違いを発注して、


「はい、これ色が違うから別注でーす」

みたいなことを言うてるショップが多いなか、2012年の別注アイテムの白眉はこのSK8BAGで決まり!

だって、ミルスペック(米軍仕様)準拠が売りのブリーフィングに依頼して、スケーター用バッグを作らせたんだから素晴らC。

1998年創設のブリーフィングの歴史で、スケボーバッグなんつー軟派なバッグは初の試み。

こういうのこそ「別注」と呼びたいですね、ぼかぁ。


ちなみに「ミルスペック準拠」という時点で、都会のもやしっ子な(だけど太ってる)俺的には2光年くらいかけ離れた存在。

無骨なデザインが苦手で、これまでまったく興味のないブランドだったのですが・・・。

この機能性にはやられました。

まあ、俺がこのフロントパネルのストラップにスケボーを通して持ち歩く日は一生来ないと思いますが。
(しかし、ホンマにそんな使い方しますかね、実際・・・)

最近では当たり前の機能ですが、背面側のストラップは完全収納できて、方手持ちのブリーフケースになります。

出張OK!

素材もインビスタ社のコーデュラナイロン使用で、通常のバリスティックナイロンの7倍の強度。

やだー、強度だってー、なんかミルっぽ~い。

コーデュラナイロンはミル・ブランド御用達のようで、MYSTERY RANCHのOUTSIDERとかでも使われてますね。

ほら、普通のナイロンって表面を爪で擦ったりすると、白い引っ掻き傷みたいのがスーッとはいったりするじゃないですかぁ。

ちょっと、試しに僕のSK8を引っ掻いてみますね。

ほら、えーっと・・・

白い引っ掻き傷みたいのがスーッとはいりましたね。

 

■ カー・オブ・ザ・イヤー
『シトロエン DS5』



5月の大統領就任式。オランド大統領を乗せてエリゼ宮へ向かうDS5(↑)。


ギャビン・ライアルの『深夜プラス1』"Midnight plus One"(1965年)で、主人公ケインがクライアントであるマガンハルトというオッサンを護送する時に使うのがシトロエンのDS。

まあ、小説では車を受け取った時点で既に運転手が殺されて中に積まれてるんですけど(汗)

油圧で統括制御するシトロエンのハイドロ・ニューマチック・システムは当時としては相当画期的だったようですね。


そんなDSの最上位モデルDS5が、2011年の上海モーターショー(↑)で初お披露目したから黙っていられない。

満を持して2012年8月に日本発売開始。


3分割サンルーフ、そんでこのコックピットのやうなルーフ・スイッチ。

コレ無かったらサンルーフもっと広かったんでは?とか言っちゃダメよ。

遊び心! 



■久々に食べてみた オブ・ザ・イヤー
『陳さんの蒸しパン』



子供のころ大ファンだったのよ。

30年ぶりくらいの再会。

味はヨモギにしてみた、こっちはもう大人だからね。

無垢(プレーン)なままじゃいられない。

・・・。

あれ、うーん、なんて言うか。

全然悪くはないんだけど、なに、この感動の無さ。

その後の人生で美味しいものをたくさん知ってしまったという事なのかな。


■リニューアル オブ・ザ・イヤー
雑誌『POPEYE』


いや、生まれ変わりましたね。

POPEYEは2012年6月の782号でリニューアルして、まったく別の雑誌になりました。

若い人たちに新しい服を買わせるのがファッション誌の使命なんだと思うんだけど、新生POPEYEは、どちらかと言うと最新のトレンドより、長く使えるスタンダードなモノにこだわってる。

あとね、ファッション誌の『街』特集ってだいたいN.Y.か東京から始まると思いますが、リニューアル2号目で街特集をやったと思ったら、いきなり「西海岸」特集ですよ。

しかも、その号の第2特集は「サンフランシスコは本の街。"Exploring Book Culture in SF"」。

シティーライツ書店から始まって、「
活版と装丁」まで総力10ページ(涙)!

コンビニでも買える雑誌だから、これ読んで全国の高校生とかがL.A.カルチャーを意識しだしたりしたら、それってすごくデカい事なんじゃないでしょうか。


もし自分が田舎の高校生とかで、周りには服屋も本屋もぜんぜん無くて、気の合う友達なんか一人も居なくて、コンビニの前にはジャージ着たヤンキーたちがウンコ座りしてて、両親は自分が高校を卒業したあと隣町の町役場の職員になることだけを期待してて・・・

っていうような状況で今のPOPEYEと出会ったら、きっとこの雑誌が友達になると思うナ。

ちょっとホメ過ぎ?


連載では松浦弥太郎の「この店、あの場所」と、米アーティスト、ピーター・サザーランドの「日々の事」がよすぎます。


■金星 オブ・ザ・イヤー(U-23)
『ロンドン五輪 グループリーグ初戦 
日本vsスペイン』



まあ、皆さんの気持ちは分かるんですけど。

何しとんねん!という気持ちはね・・・。

でも、3位決定戦の不甲斐ない戦いで、あの素晴らしい初戦の健闘までぜんぶ帳消しってのはちょっとカワイそうかなーと。

とにかく、あの時期のスペインはオーバー・エイジで参加のマタ(@チェルシー)の好調ぶりが並じゃなかった。

ハビ・マルティネス(@ビルバオ。後にバイエルン・ミュンヘンへ移籍)の、あの安定感。

そんでもってバルサ入りが決まっていたジョルディ・アルバ(@バレンシア)の、直前のユーロ2012年での、オシッコが漏れそうなほどの切れ味。

にも関わらず、負ける気しなかったですね、あの試合は。

皆が忘れても、俺は2012年夏の君たちの奮闘を覚えておくぜ。

(あと、吉田麻耶はこの一夏の五輪体験でホンマに化けた)


■金星 オブ・ザ・イヤー(フル代表)
『親善試合 フランスvs日本 10/12@サンドニ(スタッド・ドゥ・フランス)』 



カウンター「一発」って言ったって、感無量ですよ、ぼかぁ。

若いサッカーファンとかが居酒屋で

「いや、あれじゃ勝ったうちに入らないよね。とにかくサイドをベンゼマに崩されすぎたし、バイタル全般でメネスにボールを持たれすぎ」

みたいなことを言うてたら、僕は彼にそっと鼻くそをつけますね。

おまんら(スケバン刑事)、11年前のあのフランス戦観とったんかと。

あの、日本代表だけが全員ツルリン!ツルリン!とピッチ上をスッ転び続ける何コレ珍百景を観てからモノ言うとんのかと。

後半、完全にフランスはテストモードだったけど、どんな勝ち方であってもスタッド・ドゥ・フランスでレ・ブルーに勝つってのはスゴいってこと!


■閉店 オブ・ザ・イヤー
『松丸本舗』@丸の内



丸の内の丸善の書店内店舗として2009年秋から3年間営業。

9月30日をもって閉店。

俺的にはかなりの残念ムネオで

これほど知的好奇心をくすぐられる空間はありませんでした。

ちょっと薄暗くて、夏場も涼しくてね。



ただ、思い返すと、確かに実際に本を買ってる人は見たことがなかった(笑)



■完結 オブ・ザ・イヤー
『クリストファーノーラン ダークナイト3部作』


2012年夏、『ダークナイト ライジング』にて完結。

昨夏、あらゆる飲み屋で、あらゆる人たちにこの映画のことを散々語ったのに、結局、男塾の安蔵クンくらいしかマジメに聞いてくれなかったんだけど。

ノーランのダークナイト3部作がいまいち大ヒットしない日本って、なんだか勿体ないお化けが出そう。

まあ、でも皆がこんな密度で映画撮ったら、大変だけどね、観るほうも。


■アクター オブ・ザ・イヤー
『ゲイリー・オールドマン』



まず4月(英国公開は11年)、『裏切りのサーカス』"Tinker Tailor Soldier Spy"での演技が素晴らしすぎた。

『レオン』とかの頃のあの過剰なわざとらしい演技から、どうしてここまで”抜く”演技にシフトできたのか。

そして何より、これは映画じたいが、マ、マ、マ、マスターピース。

7月、『ダークナイト ライジング』。

もう、いいお歳なんだから敵を追ってマンホールの中に入ってほしくないのに、まんまと入って行っちゃうジェームズ・ゴードンを熱演。

ダメ、絶対!


以来、ゴードンが下水道に降りていくときの懐中電灯のかざし方を毎日家で練習している俺なのだった。

ちなみに、最新作は『欲望のバージニア』で、今から日本公開(2013年6月29日)で俺も未見。

ところで、このゲイリー・オールドマン関連の最新3作全てでトム・ハーディが共演してますが、これは、その、つまり・・・、

2人は肉体関係とかそういう事なんでしょうか。


■ミニカー オブ・ザ・イヤー
『ルノー プルバック・カー』

 

これは、やはりルノーというところが良かった。

特に車好きではない俺ですが、「ルノー」「プジョー」「シトロエン」の仏3ブランドだけはツボでして。
(現在、シトロエンはプジョー傘下)

3つともフランスメーカなのは完全に偶然なんだけど。

見てのとおりの8台コンプリートで、たまに家のあらぬ場所から1~2台発見されて俺を驚かせます。 



■発見 オブ・ザ・イヤー
『昼から公園ビール』



夏の日の昼下がり、日比谷公園とか代々木公園で子供を遊ばせながら、目の届く範囲で軽めのビールをプシュッ。

世のパパたちって実はこんな事して楽しんでたんですね!

この夏の素晴らしい発見。

コロンブスの新大陸発見以来といっても良い。


■騒動 オブ・ザ・イヤー
『牛の生レバー提供禁止』



7月に牛の生レバーの提供が全面禁止。

皆さん、あの味を忘れられず、駆け込み消費で食中毒発生という冗談のようなニュースも。

俺はいつも某店で豚の生を出してもらってるんで、特に困りませんでしたね。

この美味さは筆舌に尽くしがたい。

見てのとおり、角がキリッと立っておりまして。

ちなみに厚生労働省のお知らせによると、豚レバーも「生で食べちゃダメ、絶対!」とのこと。

「この10年で、全国で食中毒が5件起こっているのです!」

って、それ逆に安全ってことちゃいます?

 

さて・・・、今夜はこんなもんにしとこう。

オブ・ザ・イヤーがどんどん長文化してて、まあ、読んでる人は居ないだろう。

でも、もしこの締めの文章まで読んでる人がいたら、握手のかわりにこの場を借りてはぐ!


(いつか見て)

ほんじゃあ、また来年。

さよならサンキュー、また来てグッナイ


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4 コメント

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4月にオブザイヤー (Yun)
2013-04-22 20:45:42
油断してました(笑)
55万アクセスおめでとう(?)ございまーす。
返信する
おはようございます (uzu)
2013-04-17 09:45:00
あの雨の中、えっちらおっちら移動しまして、イギー・ポップ→ベン・ハーパーと回りましたが、戻ってビョークには間に合いました♪
10年継続って、すごいです!
はい♪中目のほうです。オースターと猫の本の多くはは、カウブックスさんで求めました。
そうなんです!他所でも手に出来るのですが、限られた数なのに、好きな本が並んでいる本棚にワクワクさせて貰っています♪
そんな・・・吉田類さん好きの渋さには遠く及びません(笑)!
返信する
ありがとうございます (夜間飛行)
2013-04-17 00:19:49
2003年、行かれてたんですねぇ。
2日目のグリーンはコールドプレイ → プライマル・スクリーム → ビョークだったと思いますが、今でも仲間うちであの夜のビョークは完璧だったと話しています。
あれから10年経ったなんて、全く信じられない・・・。
カウブックス、中目のほうですかね。
そんなに冊数はないのに欲しい本がたくさん見つかる良い本屋ですね。
そして「冷血」とはまた渋い!
返信する
こんばんは (uzu)
2013-04-15 01:41:58
あっ!私も2003年のフジロック行きました(2日目だけですけども)!
ずぶ濡れになって、泥濘をぴょんかぴょんか飛び跳ねて、後日風邪ひいたんでした!楽しかった♪
松浦弥太郎さんの本屋さん、好きで時どき立ち寄ります♪
カポーティの『冷血』の記事を検索していて、こちらを発見したのがちょうど昨年の今頃でしたが、
私も今更ですが振り返ると、夜間飛行さんは2012の面白ブログ・オブ・ザ・イヤーでした♪・・・って、長すぎなコメでごめんなさい!
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