サンダー杉山blog

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vocaloid2ライブラリーをwindows10で使う

2020-08-12 09:07:15 | 初音ミクオリジナル曲

PCを2009年以来新しくしたのだが、前のPCがwindows vista Home Premium (64bit)、新しいPCはWindows 10 pro(64bit)なのでいろいろ音楽関係ソフトのアップデートの必要に迫られた。

その中で、vocaloid2がWindows 10で使えるかどうかについての情報が錯綜しているのでまとめておく。

◆古いPCでの利用状況

前のPCでは、

vocaloid2

・初音ミク

・初音ミク・アペンド

・鏡音リン・レンact2

・巡音ルカ

・がくっぽいど

・メグッポイド

・歌愛ユキ

・SF-A2 開発コード miki

vocaloid3

・初音ミク V3 バンドル

をvocaloid2はvocaloid2 editordeで、vocaloid3はpiapro studioで使っていた。

また、piapro studioではvocaloid2ライブラリーは使っていなかった。

◆引っ越し作業

まず、vocaloid3 の初音ミク V3 バンドルとpiapro studioを新PCに引越しした。vocaloidのライセンスは1PCのみなので、vocaloid.comからVOCALOID Deactivation Toolをダウンロードして古いPC上でvocaloid3ライブラリーをディアクティベーションしてから新PCにインストールして、新PCでアクティベーション。このときpiapro studioも一緒にインストールされる。これでvocaloid3の初音ミク V3 バンドルは新PCで使えるようになった。

vocaloid2はvocaloid.comによると、「・VOCALOID2ならびにVOCALOID1商品に関しましては、現時点において弊社でのWindows10の動作検証を予定しておりません。」とのこと。ここで分かりづらいのは、「vocaloid2 editor」はwin10対応ではないが、「vocaloid2ライブラリを使用できるvocaloid3 editor、vocaloid4 editorはwin10検証完了済み商品」ということだ。

2020.8現在、ヤマハからvocaloid3 editor、vocaloid4 editorは購入できない。

現行のvocaloid5ではvocaloid2ライブラリは使えない。

もう一つの選択肢として、piapro studioはクリプトンのvocaloid3、vocaloid4についているのでこちらは入手が可能である。

ただ、vocaloid3 editor、vocaloid4 editor、piapro studioでvocaloid2ライブラリを使用する場合は「ライブラリインポートツール」で「ライブラリインポートシリアル」を入力する必要がある。

「ライブラリインポートシリアル」は2016年3月末日までvocaloid.comで入手できたが、いまは発売元各社で対応が異なる。

クリプトンはSONICWIREサイトで0円で購入する。

インターネット(がくっぽいど、メグッポイド)、AHS(歌愛ユキ、SF-A2 開発コード miki)はユーザー登録してサポートに問い合わせフォームで「ライブラリインポートシリアルを発行してください」と送ると発行してくれる。

ライブラリインポートが完了すると、piapro studioで呼び出せる。ここで、もうひと工程、アクセスキーを申請してようやくvocaloid2がwindows10で使えるようになる。

裏技でもないが、実はまだ、vocaloid3 editor、vocaloid4 editorは入手できる。単品でヤマハからは購入できないが、インターネット社のスターターパックは一部まだ在庫がある。vocaloid4についてはサウンドハウスに「VOCALOID4 Starter Pack Megpoid V4 Complete」が在庫があるが、メグッポイド5ライブラリーの抱き合わせで¥30,580 (税込)となっている。将来的なことを見合わせればこれを導入する価値はあるかもしれない。

自分の場合は、がくっぽいど、メグッポイドを持っているので、インターネット社の優待販売が利用できたので、vocaloid3 kokoneスターターパック(windows10対応)を購入して、vocaloid3 editorを入手した。

◆非推奨の方法

実は、vocaloid2 editorはwindows10にインストールできるし、動作はする。これで使ってる人も結構いる。しかし、windows10の自動アップデートで突然使えなくなっても文句は言えない。

◆まとめというか…

悪口と聞こえるかもしれないが、やはりヤマハは日本楽器業界の王様と揶揄されても仕方ないかもしれない。

初音ミクが売れたのはプラットホームを作ったヤマハの功績というより、キャラクタービジネスと連動させたクリプトン等のサードパーティーのライブラリベンダーの手柄で、そこから儲けを取り戻そうとvocaloid3以降editorを別売りにして、ちょいちょいアップデートし、とうとうvocaloid5でvocaloid2を切った。

クリプトン、インターネットはvocaloid5のライブラリを作っていないし、とうとう初音ミクNTではvocaloidから卒業してしまう。

vocaloid5は別売りとなったvocaloid3以降のeditorをもっていないと優待アップデートできない。しかもヤマハオリジナルのライブラリ4本抱き合わせで、それこそ上記のメグッポイド5ライブラリのV4スターターパックよりちょい安いくらいだったりする。メグッポイドを本格的に使う人にとって、これはものすごく高いとは感じない。使わない(使えない)ライブラリ4本抱き合わせはものすごく高く感じる。

自分自身、kokoneスターターパックの優待販売在庫がなければ、vocaloid2のために古い環境を残そうと思っていたくらいだ。

 

というわけで、2020年8月現在、まだ間に合う。