先日本屋さんに立ち寄った時の事、
「これね?これでいいのね?"基礎英語1"」
スマホを左手に、テキストを右手に、お母さんと思しき方がお子さん?に確認しながらレジに向かっていました。
電話の相手は中学1年生かな?なんて想像したりしますが、
私も中学1年生の時、基礎英語を聞かなければならないという理由にかこつけて、小さなラジカセを買ってもらった手前、聞かざるを得なくなり、、、
当時小学高学年で英会話教室に通っていたことや、中学1年の時の英語の先生が楽しく面白く授業をしてくださったことで、英語に対して"好き"からスタートできた事はラッキーだったのかもしれません。
学生時代を振り返ってみると、教科に対する得手不得手は教科担当の先生の影響が少なからずあるよなぁと感じます。
高校1年の時の英語の先生は、年配の男性教師で、粛々と授業を進めるタイプ。
脱線する事もなければ、冗談で笑いを取ることもなく、
また、クラスも比較的真面目な生徒がほとんどで、怒られる事も少なく本当に粛々と…な授業でした。
そんなある日。
ちょうどお昼時間前の4時間目の英語の授業でした。
教科書の内容に沿って先生が英語で質問し、その答えについて、
「誰に当てようかな…では〇〇さん」
私の名前が呼ばれました。
それまでの授業の中でも満遍なくいろんな人が当てられていましたし、
私ももちろん初めてではなかったですし、
他の授業と同じように当てられたら答える。なんの抵抗も無く起立し、わからない質問ではなかったので、間を空けることなく答えました。
すると先生は、
「I can't hear」
私はもう一度少し声を大きくして答えました。
「I can't hear」
また同じ返事が返ってきました。
一瞬自分の答えが間違っているのかと考えましたが、そんなはずはないと思って、再度更に大きな声で答えました。
「I …can…not… hear‼️」
皮肉たっぷりに単語の間を開けながらゆっくりと言われ、"聞こえない!"と3度注意された事で私は黙り込んでいました。
すると、
「Don't you think it's feminine to have a small voice?」
(君は声が小さい事を女らしいと思っているんじゃないか?)
カチンときました。
これまでにない大きな声で答えました。
「i don't think so‼️」
「ほほう、意味はわかったようだな。出せるやないか。座れ。」
そう言われて着席したものの、なぜそんな事を皆の前で言われなければならなかったのか、悔しくて悔しくて。
授業が終わるとクラスメイト達が駆け寄り、
「なんだったの?なんて言われてたの?聞き取れなかったんだけど、、、」と聞いてきましたが、
「カチンと来るようなことよ〜」と何気もなく答えたものの、その後のお昼時間のお弁当、食べた気がしませんでした。
今の時代であればハラスメントだろ!と言えただろうし、Twitterとかで呟いたら炎上していたかもしれませんね。
私の声質は通らないタイプで、
電車の中でも話し声が聞こえるタイプ…ではなかったので、普段から聞き返される機会も多かったのかもしれません。
なので、今後の英語の授業対策として、
もっと大きな声で発言しよう、、、
なんて思う謙虚さは無く、、
だって、他の授業で同じように聞き返されたり指摘された事は無いんだもん!!
私が取った英語の授業対策は、
2度と私の名前を呼ばせない作戦。
つまり2度と当てられたくない。
そんな偏見を持ってる先生に名前を呼んで欲しくない。
そう思った私は、英語のテストはめちゃくちゃ頑張りました。
点数さえ取っていれば文句ないやろ!と若さ故の意地です。
恐らくその後も当てられたのだと思いますが、記憶にないところからすると、聞こえない発言はそれ以降なかったのだと思われます。
教科に対する得手不得手は教科担当の先生の影響が少なからずあるよなぁと感じた中で、
好きな先生もしかり、苦手な先生もしかり。
その先、私は短大の英語科へ進学し、短い学生期間にアメリカへ1ヶ月の短期留学も行かせてもらいました。
英語が話せるようになったかと言えば、そうではないのが私の不徳の致すところですが。
高校の英語教師のヒアリングとしては、コテコテの日本語英語の発音だったと記憶していますが、
「I can't hear」と言われたら、こう答えれば良かったと後悔しています。
「I beg your pardon?」