扶養範囲内で働くか否か。
今活発に議論されているこの103万の壁問題、働き控えというものがあるそうで、社会保険料等の支払いで手取りが減るという事や、扶養から外れることによって、控除が受けられなくなる、結果、年収が減る…という事を避けたいというお話しですが…
では、103万を超えてしまったらどうなるのか…
今日はそんなお話しです。
2020年、まだ世の中がコロナ禍でいろんなことに制限がかけられている頃、我が家は4世帯となり、それぞれがそれぞれの地域で生活していました。
私は大阪。
長男は横浜。
当時大学2年の次男は東京都町田市。
高校生の末っ娘は九州。しかも、娘の寮がコロナで閉鎖になったりしたので、急遽アパートを借りて一人暮らしをする事に。
その翌年、2021年には末っ娘も大学進学で東京で寮生活が始まりました。
まぁ言うて、私シングルマザーなんですけど、3人とも私立高校、私立大学(しかも東京2人)で.よくぞやってこれたなと思うのは、国や銀行から借りられるだけの教育ローンを借りられたからでもあります。
断られた銀行は…メインバンクから外しましたけど
そんな事はさておき、4世帯を切り盛りするのも大変で、横浜、町田、東京の3人に1箇所で一緒に住んで欲しいとお願いし、皆で川崎に移りました。
大阪を拠点として、愛犬2匹を託していた実家の福岡、子供達の住む川崎、と東へ西へ。交通費もバカになりませんが、致し方なく。
そんな2021年の11月。ちょうど今ぐらいの時期です。
仕事をしていると、経理担当の方からメールが一通。普段やり取りをしない方だぞ?
メールの件名からして、一瞬誤送信なのでは?と思いましたが、メールを開くと、宛名は確かに私の名前。
メールの件名は…
「扶養是正調査依頼」
・・・なんじゃそりゃ。
添付されていた文書を見てビックリ。
長男の所得が扶養範囲を超えているのでは?という事で、管轄の税務署から是正調査の依頼が来ているという。。。
えっ??
えーーーーーっ
しかも回答に猶予はない感じ。
直ぐに長男に確認を取る。
「正直わからんもん。そう言われたらそうかもしれんし。。。」
「とにかく、平成30年と令和元年の所得証明書を取り寄せなきゃね」
一体なぜ私に白羽の矢が??
税務署というだけでアレルギー反応出そうなくらい関わりたくない相手なのに、会社に迷惑もかけられないし、とりあえず対応しなきゃ…
えっと、、、
ここでいうところの平成30年は、長男は福岡在住だったので、委任状を作成して母に代理で取りに行ってもらいます。
そして令和元年分は長男が横浜へ取りに行き、それぞれ遅滞なく私の手元へ届き、調査依頼書の回答と共に経理部へ提出。
はぁ。。。
届いた所得証明書を見てみると、、、
本当に、ほんの少しだけオーバーしていた
この税務署からの是正調査は、ランダムに選ばれているという噂ですが、実のところは裏はしっかり取られているらしく、嘘をつくことは勿論、逃げも隠れも出来ない、、、
なので、
はい!追徴課税ですよね、必要な税金はちゃんと払いますよ!と覚悟の上で、、
とは言うものの、一体いくらぐらい請求が来るのかドキドキです。
そんな中、経理部からまた連絡が。
「依頼していたのは、平成30年分と令和元年分ですが、今回お送りいただいた2通のうち、1通が平成30年度分になっています。恐れ入りますが、平成30年分を再度ご提出お願いします。
しかし、平成30年度の分も扶養範囲超えているようです。
こちらは今回税務署への提出は不要となっておりますが、他の2件同様に給与で是正されますか?それとも個人で確定申告されますか?」
え、ちょっ、ちょっと待って、どう言う事?
と、手元にコピーしておいた長男の所得証明書を確認してみると、
平成30年"度"となっている。
平成30年分と平成30年度分の違い…
わかりやすく言うと、
令和元年分: 2019年分
平成30年分: 2018年分
平成30年度: 2017年分(平成29年分)
平成30年分は、母に頼んだやつなので、すぐに母に連絡。
「えー?やっぱり違うの??あなたの言う通り平成30年分って市役所の人に伝えたのよ?そしたら担当の方が平成30年"度"の間違いじゃないですか?って言うから、そうですかね?となったの。」
(市役所の人も余計な事を)
「そっかぁ。。。なんか、要らないやつ提出したっぽくて、その年の分も追徴課税になった」
「えーーー!ごめーーーん」
「いやいや、私がちゃんと確認せずに提出したのが悪いんだけど…
…じゃなくて、是正すべきはきちんと是正すべきなのだけど…」
それにしても、、です。
経理担当の方も…「この年は提出不要となっているので…」と見なかったことにして返却してくれよーーー!!
いやいや、彼女は基本に忠実に.、正義感を持って粛々と業務対応したまでに過ぎず、
いや、でも、この年度は違いますよ?で良くない?
いやいや、ちゃんと叩いても埃の出ない清廉潔白な人生を…
私の中で天使と悪魔が囁きあっています。
調べてみると、税務署は3年とか5年とか数年分をまとめて請求するらしく、そもそも目をつけられていたのかな、と。
しかしながら、平成29年分は調査不要になっていたのよ?
そのご厚意⁈を無駄にする事になってしまい、
結果的に…
2021年の12月の給与…つまり、年末年始の年の瀬に、何かと出費がかさむ12月の給与が…ほぼありませんでした
前述の通り、私がなんとかやってこれたのは、借りられるだけの教育ローンを借りてきた訳で、なぜ借りられたかと言うと、会社員として勤められていたからであり、その会社に恩を仇で返す訳にも行かず、是正すべき事は是正し…
にしてもですよ?
私は必死で働いて、なんとか3人の子ども達を育てて来た訳ですよ。
そんな私から追徴課税しなくったって、もっと裕福な方や企業さんが大きい額脱税してたり…よく記事になってるじゃないですか。。。
あ、いや、是正すべきは是正なんですけど。(往生際が悪くてすみません)
この経緯を長男に話すと、
「なんかごめん。俺がちゃんとセーブしておけばよかったのに」
「全然謝る必要ないよ。お母さん(家計)を助けようとして働いてくれていただけの話だから、お母さんが扶養外しておけば良かっただけだから」
「うん。でも来月生活できるん?」
「大丈夫!それよりしっかり税金納めたから公共施設をちゃんと利用してね。その権利は行使してくださいよ」
あ、いや、こんな優しい言い方ではありませんでした。
「公共施設を使い倒しなさい!!」ぐらいな勢いで
なぜにこんなに納税に対してネガティブなイメージが先行するのか、です。
新聞で「税金の無駄遣い」という記事を目にする度に、しっかりしてくれよ!という思いは募ります。
それに加えて汚職事件や法令違反、コロナ禍のマスクしかり諸々の助成金の不正使用とか…
税金が正しく活用されて、納税者への還元が適切であれば、しかるべくして然るべきなのですが。
1番身近なのは住民税を納めている市役所かなと思いますが、市議会議員さんの給与って見た事ありますか?
あの年齢で、この額もらってたらそりゃ辞めないよね、と納得の価格です。
でもその働きに対する対価として妥当かどうかは、市民の判断に委ねられます。
"それ"に見合った働きぶり、発揮されてますか?
先月、末っ娘の就職も決まり、大学授業料も後期分を払い終え、正真正銘子育て卒業!!ですが、これからは健康な身体を維持して、借りた教育ローンたちの返済を粛々と。。。
そしてなけなしの給与から引かれる税金の額を見ると、政治に無関心ではいられなくなるのでした。。。
見出し画像は美しいと思った瞬間をパチリ。
やっと青空に紅葉が映えるようになりましたが、今年の秋は短かかったですねぇ。。。
本当に貴女は素晴らしい母親だといつも尊敬の念を覚えています。自分なら絶対こんな事は出来なかったでしょう。私の大好きなお嬢さんも就職が決まり、自分の事の様に嬉しいです。本当にご苦労様でした。これからは、ご自分の人生を思い切り楽しまれて下さいね。なおとも
いつも褒めていただきありがとうございます^_^ 全くもって皆さまにお勧めできる生き方では無いのですが、社会情勢のあらゆるネタに何かしら実体験として持ち合わせているのは、もしかして私は時代を先行しているのか?なんて錯覚を覚えたりもして😅
この103万の問題、いくらで落ち着くのか、、、払ったものは戻ってきませんけど気になります。。。