皆さん、こんにちは! TLC監督の角谷です。
新型コロナウイルスの収束が見えない中、不安な日々が続いてますが、こんな時だから
こそポジティブな気持ちで頑張りたいと思います。
そんな中、今回はTLC市販車部門7連覇を振り返り、監督として感じてきたことをお話
したいと思います。
私が監督に就任したのが2014年4月、2連覇からなので、3回に分けて(①2~3連覇
②4~5連覇③6~7連覇)ブログに上げたいと思います。
まずはじめは監督就任1年目、ダカールラリー2015 アルゼンチン・ボリビア・チリ大会。
私が所属していたトヨタ車体の実業団チーム(ハンドボール)時代の先輩、森さんから
引き継いで監督になりましたが、最初の頃は、初めての経験ばかりで、正に「わからない
ことがわからない」そんな感じでした。
就任したタイミングが、3年ぶりに市販車部門で優勝した翌年だったので、チームの勢い
を感じながらも『もう絶対に負けてはいけない』というプレッシャーの中、戦うことと
なりました。
この大会は、4輪部門初のボリビアステージがあり、当然チームメンバー全員がボリビア初入国。
4000m級の標高の高さから、高山病(吐き気、頭痛、眠気)と真夏なのに朝晩は気温が一桁℃まで
下がるという、猛暑とは違った過酷さを味わうこととなりました。
富士山に登った経験がない私は、いきなり富士山より高い場所を経験することとなり、
ただただ、吐き気と頭痛と眠気を我慢するということしかできなかったです。
大会成績は1号車、2号車共トラブルが多かったですが、メカニック陣の頑張りもあり、
ワンツーフィニッシュで市販車部門2連覇を達成することができました。
わからないことだらけの大会でしたが、ゴールしてたくさんの方からお祝いの言葉を
いただいた時、チームメンバーだけでなく、ファンの方、スポンサー企業様、従業員の方、
皆さんに支えて貰っている活動なんだと実感しました。
今思うと、2連覇(優勝)して嬉しかったことより、無事に終えたことから安堵の気持ち
の方が強かったですね。
そんな1年目を経験した次の監督2年目、ダカールラリー2016 アルゼンチン・ボリビア大会。
会社創立70周年の節目の年ということもあり、新たなチャレンジとして社員DRの参戦を掲げ、
チーム体制・ラリー車のカラーリングも一新した大会となりました。
この大会では、とにかく悪天候(豪雨)でステージキャンセルがあったり、ボリビアの
ステージでは標高4700mのエリアを走行したりと、環境面で前年以上の過酷さに加え、
1号車(プロDR/NV組)が大会後半に2度も大きなクラッシュをする波乱があった大変な
大会でした。
三浦DR/ローランNV組は、市販車部門5位という、社員DRとして初めての大会で完走する
素晴らしい結果を出してくれましたが、それ以上に1号車の優勝をサポートし、チームの
3連覇に大きく貢献したことがとても強く印象に残ってます。
(あのサポートが無ければ間違いなく優勝はできなかったと思います。)
実はこの大会、他にもたくさんのエピソードがありました。
悪天候(豪雨)で道路が冠水し、次のビバークへ到着するのに20時間もかかったり、転倒
した1号車の外板がボコボコで、修復が間に合わないため、急遽アシスタントカーのボンネット
とドアを取り換えて、翌朝のスタートに間に合わせたりと、チーム内で今でも語り継がれて
いる伝説的な大会でした。
(今思えば、後にも先にもメカニックからキツかったと聞いたのはこの時だけかも)
個人的には、ボリビアのステージで強い雨が降り、テントで寝れず、ラリー車のシートで
座って寝ることになったものの、競技用のシートはほとんど身動きできないので、一睡も
できなかったことが記憶に残ってます。
そんな大会でしたが、誰一人諦めず、最後まで全力で戦い続けてくれたメンバー全員を
誇りに思えた、素晴らしい大会でした。
次回は、ダカールラリー2017大会2018大会のお話をアップします。 つづく
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