リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

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本当に怖い?認知症

2013年01月27日 | Weblog
大町市常盤公民館で認知症に関する講演会の講師をしてきました。

ありきたりではつまらないと思って「本当に怖い?認知症」というタイトルでお願いしていましたが・・。
どこでどう間違ったか「?」が消えて案内のチラシが「本当に怖い認知症」として回覧されてしまいました。
訂正をお願いしたけど手遅れ、新聞の案内のみギリギリセーフで修正してもらいました。
これでは意味が真逆です。(T_T)
「認知症は怖くない」くらいにしておけばよかった(^_^;)
フザケルナと雪球投げられるかとオモタヨ。

しかしそんな怖そうなタイトルにもかかわらず、また雪にもかかわらず多数の方が参加くださいました。
認知症のテーマはどこでも人が集まりますね。

認知症の講演会ってあちこちでやっているから聞いたことがある人が多いかなとおもっていましたが、会場で質問するとはじめて聞くという人がほとんどでした。
それでも認知症をかかえる方が身近にいた人は結構おり、関心の高さがうかがえました。

会場のみなさんに質問しながら双方向での話を心がけました。

スライドはこちら

大糸タイムスや大町市のケーブルテレビにも取材頂きました。

ちょっとはじめての方向けの話としては盛り込みすぎだったかなともいましたが、アンケートの感想をみると好評だったようです。

「認知症への恐怖心が少しとれました。」
「認知症についての心配が少し軽くなった。」
「今から少しずつ片付けをして子どもたちと相談して決め事をしています。」
「相談するところ、方法などを教えてもらってよかったです。」
「これからの自分のために良い話でした。」

などなど・・。

でも、「認知症の集団検診の企画をしてほしい。60才、70才などの節目に迎えて公的な健診をしてほしい。」という ((((;゜Д゜)))ガクガクブルブルな意見もありました。
介護予防みたいに集めて脳トレさせられるのか?それとも拉致されて措置されるのか・・。
本当に怖い・・。

アベノミクスで日本叩き売り中!

2013年01月27日 | Weblog
自民党政権に変わって、景気浮揚策をガンガンやっているように見せかけて日本たたき売り中・・。

アベノミクスなんて呼ばれているようですが、「金融緩和」で銀行にジャブジャブお金を注ぐ、「大型公共事業」をばらまく、「成長戦略」の名で格差と貧困をひどくする。
どれも「国民の所得を増やす」というデフレ対策本来の目的から外れたものばかり。

公共投資や消費税増やインフレターゲットで住宅ラッシュなど需要の前借りがおこり一時は景気は良くなるかもしれませんがね・・・。
きっと衆議院選挙まではこれで行くんでしょう。
その後が怖いですね。

そして国家が国民に保証する健康で文化的な最低限度の生活ライン(生存権)をしめすラインである生活保護の切り下げ、つまり人間のデフレ化が行われています。
最低賃金や様々な制度が生活保護ラインを元に動いているわけですから生活保護だけの問題ではありませんよね。
近年のデフレによる物価下落に連動させる必要があるといって生活保護、段階的に7%程度下させていこうという方針の一方で、政府・日銀が、2%の物価上昇率の目標盛り込むなどわけがわかりません。

インフラも整って治安の良い日本で途上国並に安く労働者を使えるようになるから企業にとってはいいことなんでしょうけどね。
ワーキングプアが増えて子育てや介護なんてとても出来ませんね。
GNH(グロスナショナルハピネス)は減る一方です。

日本売り尽くしセールでしょうかね。

また、選挙で選ばれたわけでもないのにブレーンとして大きな顔をしはじめた竹中平蔵氏は「若者には貧しくなる自由がある、貧乏をエンジョイすればいい。」とのたまっているようです。
アメリカに行って自由な競争でやってください。

格差の拡大やワーキングプアの問題はどのように考えているのでしょうか。

そして企業へは減税(それにより国民の所得が増える保証はありません。)するようです。
そして低所得者からは消費税増などの増税できっちりとります。
そしてインフレ誘導で国民の資産はいつの間にか減り、借金(国債)は減り、売ることの出来ないアメリカの国債を50兆も購入しています。
(「売ったら戦線布告と見なす。」と言われているやつです。)

マネー資本主義経済の胴元たちのルールで日本を叩き売るTPPに参加しようとし、危険な原発は推進する。
そして憲法を改悪しようとしています。

今の自民党政権のやろうとしていることはグローバル企業のための政策という点で一貫しています。
国民の生活をどう守るかという視点は感じられません。

グローバル化は平準化だから世界全体で見れば世界の人の平均賃金レベル、生活レベルは上がっているんだとはおもいます。
ただ民主主義国家というものをグローバル企業が超越し、国民生活や環境よりも株主利益が先にきてしまっているところが問題なのです。
企業が国民の生活や環境に最期まで責任をもってくれるならいいのですが、用がなくなれば不要な人は放り出しますし、賃金が上昇したり、環境規制が厳しくなれば工場は移転するだけです。

イスラム過激派のテロリストは「民主主義を否定し宗教国家を作ろうという危険思想の持ち主」と報道されていました。彼らのしたことを擁護するわけではありませんが彼らにとっては民主主義を装ったグローバリズムこそ危険思想だったのではないでしょうか?

マネー資本主義、グローバル企業という手に負えない化け物の跳梁跋扈する世界、大量生産大量消費大量移送自体の見直しが問われているのだと思います。
ガンガン作ってガンガン売らなければ経済が回らないなんて経済のほうがおかしいのだと思います。

安倍総理やそのブレーンに時代遅れのことをしているという自覚はどのくらいあるのでしょうか?