誘われて信州病院前救急初療競技会(信州メディカルラリー)にスタッフとして初参加してみた。
これは県内の救急医療の推進を目的とした競技会で、地域ごとで医師、看護師、救急救命士が4人で1チームを作り、想定された救急シナリオに沿って活動し、医療手技や判断で採点を競うもの。(ほとんどスポーツ)
このメディカルラリーはヨーロッパでは広く普及しているそうで、近年我が国でもあちこちで開催されるようになってきているが、信州メディカルラリーは今回で4回目。長野市の消防学校ででの開催だ。
今回は1チーム4人で、8チームが参加した。
大規模災害など普段あまり経験しないようなシナリオで手技や判断を磨けるというのも売りである。
模擬患者などのスタッフは特殊メーク(ムラージュ)を施し(痛そう)熱演する。
見学しているだけでも楽しい。
さて自分が傷病者役として参加したのは4つのシナリオステーション(+2つのサービスステーション)のうちの1つ。
老人保健施設「いきいきしなの」で爆発事故がおきたという設定。
様々な理由でコミュニケーションが難しい人たちの2次トリアージで、11人の受傷者のうち優先的に搬送する3人を選ぶというもの。
私は爆音で鼓膜破裂で難聴、吹っ飛ばされて胸部打撲、前腕出血している厨房職員の役を演じた。
他に認知症の高齢者とか、失語症の方、パニックで過呼吸発作をおこす女性、不法就労の外国人、熱傷の患者などをチームで次々と診察し、処置しつつ情報を集め、搬送順位を決定するというシナリオだった。
他に、飲酒運転での事故をかくしての胸痛での救急要請、ハイブリッドカーの衝突事故(感電注意)、自宅分娩で大量出血など、非常に凝ったシナリオぞろいで、どれも罠があり、バイタルサインなどの状況は刻々と変化する。
いくつかあるポイントに気づかないと高得点は狙えない。
医師はプレホスピタルでの救急診療に関わることはほとんどないが、現場で情報を集めたり、狭い通路をバックボードで搬送したり、救命処置をしたり、救急隊員らのキビキビした動きやチームワークが印象的であった。
ACLS(医療現場での心肺蘇生のプロトコール)や、JPTEC(病院前の外傷の処置のプロトコール)、DMAT(災害派遣医療チーム)など特に救急医療の分野でエビデンスに基づいてプロトコールを標準化し、繰り返し練習して体に覚えさせるというようなオフザジョブトレーニングの手法が最近盛んである。
救急医療の現場では頭をつかってじっくり考えたり、調べものをしたり、パニックになっている暇はなく体に覚えさせるべし。
どうせやるなら医師、看護師、救急救命士などの多職種で、みんなで楽しくというわけで、スポーツやゲーム感覚のものが多い。
プロバイダーから入り、インストラクターなどへステップアップし(バッジや証明書をもらえる。)、ねずみ算式にプロバイダーを増やしていく作戦だ。
私はドグマッティック(教条的)なこういう類いのものはあまり好きではなく最低限の参加だが、好きな人はとても好きなようで(出会いもあるからね。)インストラクターとして何度も参加したりしているようだ。
そしてこのメディカルラリーはその集大成とも言えるもの。
いいと思ったのは2次医療圏内で普段ともに仕事をしている救急隊や病院のスタッフが同一チームで参加するということ。
そして、なんと我が北アルプス広域救急と大町病院のチーム(ちゃっとやりましょスターズ)が総合優勝。
集まって何度も練習を重ねて来たそうだ。
そして、なんと全国大会もあるらしい。
自分は今回はスタッフとしての参加だったが、打ち上げにも参加させてもらい、当直の時にいつも顔をあわせる救急隊スタッフや、隣の病院のスタッフとも知りあえたのが最大の収穫だった。
これは県内の救急医療の推進を目的とした競技会で、地域ごとで医師、看護師、救急救命士が4人で1チームを作り、想定された救急シナリオに沿って活動し、医療手技や判断で採点を競うもの。(ほとんどスポーツ)
このメディカルラリーはヨーロッパでは広く普及しているそうで、近年我が国でもあちこちで開催されるようになってきているが、信州メディカルラリーは今回で4回目。長野市の消防学校ででの開催だ。
今回は1チーム4人で、8チームが参加した。
大規模災害など普段あまり経験しないようなシナリオで手技や判断を磨けるというのも売りである。
模擬患者などのスタッフは特殊メーク(ムラージュ)を施し(痛そう)熱演する。
見学しているだけでも楽しい。
さて自分が傷病者役として参加したのは4つのシナリオステーション(+2つのサービスステーション)のうちの1つ。
老人保健施設「いきいきしなの」で爆発事故がおきたという設定。
様々な理由でコミュニケーションが難しい人たちの2次トリアージで、11人の受傷者のうち優先的に搬送する3人を選ぶというもの。
私は爆音で鼓膜破裂で難聴、吹っ飛ばされて胸部打撲、前腕出血している厨房職員の役を演じた。
他に認知症の高齢者とか、失語症の方、パニックで過呼吸発作をおこす女性、不法就労の外国人、熱傷の患者などをチームで次々と診察し、処置しつつ情報を集め、搬送順位を決定するというシナリオだった。
他に、飲酒運転での事故をかくしての胸痛での救急要請、ハイブリッドカーの衝突事故(感電注意)、自宅分娩で大量出血など、非常に凝ったシナリオぞろいで、どれも罠があり、バイタルサインなどの状況は刻々と変化する。
いくつかあるポイントに気づかないと高得点は狙えない。
医師はプレホスピタルでの救急診療に関わることはほとんどないが、現場で情報を集めたり、狭い通路をバックボードで搬送したり、救命処置をしたり、救急隊員らのキビキビした動きやチームワークが印象的であった。
ACLS(医療現場での心肺蘇生のプロトコール)や、JPTEC(病院前の外傷の処置のプロトコール)、DMAT(災害派遣医療チーム)など特に救急医療の分野でエビデンスに基づいてプロトコールを標準化し、繰り返し練習して体に覚えさせるというようなオフザジョブトレーニングの手法が最近盛んである。
救急医療の現場では頭をつかってじっくり考えたり、調べものをしたり、パニックになっている暇はなく体に覚えさせるべし。
どうせやるなら医師、看護師、救急救命士などの多職種で、みんなで楽しくというわけで、スポーツやゲーム感覚のものが多い。
プロバイダーから入り、インストラクターなどへステップアップし(バッジや証明書をもらえる。)、ねずみ算式にプロバイダーを増やしていく作戦だ。
私はドグマッティック(教条的)なこういう類いのものはあまり好きではなく最低限の参加だが、好きな人はとても好きなようで(出会いもあるからね。)インストラクターとして何度も参加したりしているようだ。
そしてこのメディカルラリーはその集大成とも言えるもの。
いいと思ったのは2次医療圏内で普段ともに仕事をしている救急隊や病院のスタッフが同一チームで参加するということ。
そして、なんと我が北アルプス広域救急と大町病院のチーム(ちゃっとやりましょスターズ)が総合優勝。
集まって何度も練習を重ねて来たそうだ。
そして、なんと全国大会もあるらしい。
自分は今回はスタッフとしての参加だったが、打ち上げにも参加させてもらい、当直の時にいつも顔をあわせる救急隊スタッフや、隣の病院のスタッフとも知りあえたのが最大の収穫だった。
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