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精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

スペシャルニーズの教育

2011年08月12日 | Weblog
某公立中学校では特別支援クラスにいるだけで全ての教科の評点が-1になるという。
だから「そこには行きたくない」と、発達障害をもちながら学校に通うある子は言う(当然であろう)。
その子の母親は、学校や先生がそういう態度だから、特別支援クラスの子をバカにしたりする様な空気がうまれ、陰湿ないじめがはびこるのだと怒っていた。

特別支援クラスや養護学校などのスペシャルニーズエデュケーションは世界的には優秀でモチベーションが高い先生が望んで行くところだそうだ。
しかし我が国では他の一般クラスに適応できなかった落ちこぼれ教員がイヤイヤいくこともまだまだ多いようである。
もちろん優秀でやる気のある先生もいるし、落ちこぼれて行ったとしてもそこで適正を見いだす先生もいるだろうが。

このあたりは底辺校といわれている学校の教育や、刑務所の矯正、精神医療なども同じ構造だとおもう。
国として、文化としてスペシャルニーズの教育や支援に力を入れれば、教育全体のレベルアップにつながるし、弱者を守る文化もひろがる。
またGifted(天才)の発掘や教育にもつながり社会全体の利益にもつながるだろう。

そして、これは弱者、障害者の支援全てに言えることだと思う。

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