東海電電旧友会

静岡県中部支部

蒲原御殿山で花見のはずが・・・

2017年04月22日 | ブロッサム企画2017

 御殿山を彩る満開の桜を夢見て新蒲原駅に下車した私達の目に入ってきたのは、例年になく開花の遅れた御殿山でした。連日の雨も嘘のように天気は快晴なのです。気を取り直して蒲原宿東木戸の先を少し登った所にある光蓮寺境内で咲くクリスマスローズをめざしました。ここでは、所狭しと咲き誇っていました。名前から受けるイメージとは違い地味な俯いて咲く花です。

 東木戸の近くには蒲原城最後の城主である北条新三郎の墓標がありお参りしました。(北条早雲の孫)西木戸を目指し宿場歩きです。178年前の姿を残す木造3階建の文書蔵が残る渡辺家です。災害から書類を守るために「四方具」といわれる耐震工法で作られ、蔵では全国で6番目に古いそうです。宿場の変遷を守り続けた代々の当主の心が嫁がれた奥様の話からにじみ出ていました。

 北斎の蒲原宿の絵とはかけ離れていますが、本陣や商家、旅籠の並ぶ街並みは、タイムスリップを味わう事の出来る街道です。中ほどに御殿山があり桜祭りの開かれた会場で、手作り弁当を広げ、地元の鯵寿司、桜えび寿司を戴きました。花が無くとも団子を食べれば、蒲原城山に向けて25分程の山を登り山頂です。山頂は駿河湾が見渡せる絶景でした。「海が欲しい武田が北条と激しい戦いを行い勝ち取った思い」が伝わってきました。コーヒータイムの五十嵐邸は大正時代の建築でおしゃれな雰囲気が漂う歯科医院をしていたところでした。桜花には見事に裏切られましたが、戦国から江戸、大正に思いをしのぶ事ができました。   (村上 房江 記)

 

 

 


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