寒暖の差が激しい毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
(もうすぐ桜の開花だなー、待ち遠しい・・・)という思いと、ふと、(この先いったい何度、見ることになるだろう)という竹内まりやの「人生の扉」の歌詞が浮かびます。改めて、いまを大切に生きること、かなぁ、と。
傾聴ズームセミナー2021は、ものすごく質の高いセミナーであったと思います。その理由は、参加者のおひとりおひとりが、真摯に他者に向き合おうとし、ご自身にもしっかりと向き合い、時には苦悩を伴いながらも、お答えを見つけていかれるお姿を目の当たりにしたからです。
セミナーの質は講師よりも参加者と作る場の空気感であると私は思っています。そういう意味では最高のメンバーによる高質な気づきと学びの時間となりました。
ベーシックスコースは、以前のアドバンスコースの内容をふんだんに取り入れながらも、それらをしっかりと消化され、ご自身の課題を明確にしながら演習に取り組まれていました。
アドバンスコースは、3つの項目のサイクルを押さえ、ご自身の立ち位置の確認ときりかえを意識した総合演習を行いました。日頃、面談や顧客としてお会いになっている方々とご自身との関係性についてもふり返ることができた貴重な時間となりました。
参加者の皆様が記してくださった「ふり返りシート」をご紹介します。掲載には許可を頂いています。
次回は9月~10月ごろに、ベイシックスコース、アドバンスコースを開催します。ご一緒していただけますことを楽しみにしております。
<< ベイシックスコース ふり返り>>
「相手のいる広場にこちらから出掛けていって、その人の立っている場所に自分も立ってみて、その人が見ているのと同じ風景を自分も見てみたい」
これは、12月の傾聴セミナー(ズーム)でご一緒した方がおっしゃっていた言葉です。その方の真摯でまっすぐなまなざしと、この言葉は、その後の私の生活に大きな影響を与えてくれました。この言葉を聴かせてもらってからの私は、仕事でも、プライベートでも、人の話を聴くときに、話している人が立っている場に自分が足を運んで出かけていき、その人の隣に立って、その人が見ている風景を一緒に自分も見ようという気持ちになって話を聴くことを心がけてきました。話をしている人が、どんな場所で、どんな人たちに囲まれて、どんな情景を前にしているのかを想像しながら話を聴くと、徐々に、見えて来る風景と、それを受け止める自分の感覚が変わってくることを感じるようになりました。傾聴のセミナーに参加したことによって、現実の生活に変化がもたらされたことを今まで以上に強く実感できました。
今回のセミナーでもこの姿勢を大切にして実行しようと臨みました。グループワークの中で話し手の方が私を聴き手として指名してくださり、私は、その方のいる広場に出かけていこうと、自分のいる広場を出発しました。話をしてくださっているその方の広場を訪問し、その方の見ている風景を一緒に見たいという思いです。ところが今回は、懸命に歩みを進めても、進めても、なかなかたどり着けませんでした。その方の見ている風景を一緒に見ようと、想像力を働かせ、考え、考えても、なかなかその方の立っている場にたどり着けません。風景が見えてこないのです。そこで、その場にたどり着きたいという必死の思いから浮かんできた疑問を、たどり着くためのヒントになるのではないかと思ってお尋ねしました。一つお訊きすると、その方がその疑問に答えながらお話をしてくださるので、少し見えてきます。それを受けて次の疑問が浮かんできます。またお尋ねしてみます。広場への道がまた少し開けてきます。でも、なかなかたどり着けません。私はその方のいる広場への道順が間違っているのではないかと不安になり、確認のためにその方のおっしゃった言葉をくり返して言ってみました。すると、私が言った、その方自身の言葉を受けて、また次の話を続けて下さり、それが次へのヒントとなりました。ところがそのようなことをくり返していても、今回はなかなか広場にはたどり着けないまま時間が来てしまいました。
聴き手としてどのようにお話をお聴きしたかを最後に伝える際、結局その方のいる広場にはたどり着けた気持ちになれなかったので、途中、途中で見えた風景を、イメージとして伝えてみました。すると、「途中で“○○とはなんですか?”って訊いてもらったことで、自分自身気づけたことがありました。」と言ってもらい、その人のいる場に何とかたどり着きたいという思いから発せられた自分の言葉によって、実はその人自身にとっても自分の見ている風景がより鮮明になったと聴かされました。最終的に広場にたどり着いて見える風景と同じくらい、歩いている途中で見えてきたそれらの風景がとても大切であることを教えてもらった気持ちになりました。
今回は幸いにも2日続けて傾聴をあらためて学ぶことができます。ベーシックスコースで気付けたことを、2日目のアドバンスコースでさらに深めていきたいと思っています。
(ベイシックス 12回)
話をイメージに変換しようとすることで、相手の側になって聴くことができる、ということを体験できたように思います。また、逆にフィードバックしていただいた事が、とても自己肯定感を高めてくれる内容であり、新たな気づきや、確認になったことが大きな収穫となりました。
また、ワークの中で自分の癖についても少し気づくことができ、振り返って考えてみることもできました。今後、アドバイスをせずに傾聴する、相手の話を奪わない、ということなど、対話の中で意識して実践していきたいと思います。
とても丁寧なお話と、オンラインでの学習環境を与えて頂き、本当にありがとうございました。
(ベイシックス 初回)
聞くことの大切さと難しさとを感じました。相槌、うなずき、聞き返しなどは基礎的な応答ですが、1つ1つを相手に沿って行うことはかなりの練習が必要だと感じました。一方で、それらをきちんとできれば、相手にとって話しやすい傾聴の道が開いていくと思いました。また、デモンストレーションの中で、的確なイメージを共有できれば、相手にスーッと入る感じも体験できました。学んだことをワークで試せたことがよかったです(もちろんすぐにはできなかったですが)。
これから練習していく中で、セミナーで学んだ知識や体験した感覚を大切に生かしていきたいと思います。
(ベイシックス 初回)
話を聞いてほしい、どうしたら良いかアドバイスが欲しいと言った困ったときに要請がくる業務についています。
これまでは「あなたにお目にかかれて嬉しいです」という雰囲氣を作り出し、それが相手が落ちついたり、心を開いたりして思っていることや感じたことを話しやすくするものだと思い、自分の相談スタイルになっていました。一番最初のグループセッションで「熱い熱が向こう側からブワーッと向かってくる感じ」という風に例えていただきました。相談相手によってはこのウエルカムなテンションがつらい場合もあるだろうとまず振り返ったところです。これは同調することもそうです。相手に自身を振り返っていただき自分から気付いてもらうための「良き聞き手」となるためにどうしたら良いのか・・・ここがわたしの教育相談における一番の課題だと思いました。 さらに午後からのセッションでは相手に軸足を置くことの難しさ、いかにこれまでの相談において解決型アドバイス型、を行っていたのかと実感しているところです。
(ベイシックス 初回)
堅田先生、事務局のテッセンソンさん、参加させていただいてありがとうございました。
Zoomでの参加は初めてで少し不安でしたが、グループセッションではグループの方々だけが見える環境だったので、対面よりもじっくり話を聴けるような気がしました(対面だと周りの人の様子に目がいったり、話し手・聞き手の姿勢や動きに気が向いてしまい話に集中できていなかったと改めて気づきました)。昼食や休憩時間に一人でゆっくり過ごせたので、オン・オフの切り替えができたこともよかったです。
これまでのセミナーや日々の臨床の中で、相手の話よりも自分が「次、何を言う?!」ということばかりに気がいってしまい、集中して聴くことができていないと感じていました。今回、話の方向性を探りすぎず相手の話にぐっと浸ってみることを意識しましたが、それができていた時間と、できていなかった時間があったと感じました。できていなかった時間に何を考えていたのか。今振り返ってみると、相手の話に自分の想像が追い付いておらず、頭の中に「?」が多かった時間だったと思います。その「?」に立ち止まってきちんと確認ができていたら、もっと深い話ができたのかもしれない、思いを掘り下げられたのかもしれないと今になって思います。
自分が話し手になったとき、聴き手の方に「~ということですか?」「~と思ったのですね」と何度も確認をしていただき、自分の言ったことを振り返る機会をもらえました。自分の話したことを丁寧に聴いていただくことで、自分が話したことと考えていたこととのズレを確認する時間となり、結果的に、結論はでなかったけれど「なんだか腑に落ちた」という気持ちを実感しました。「間」は相手が自分を見つめなおす大切な時間であること。自分がどんな返事をするかではなく、相手が話したことと自分が考えたことを確認していくことで、相手の考えが深まっていくことにつながると学びました。
自分を「無」にして相手になりきって聴くということにはまだまだ難しさを感じますが、これからの実践でそれをまた意識していきたいと思います。
貴重な時間をありがとうございました。また次の機会にも参加したいと思います。
(ベイシックス 初回)
仕事上お会いする方や家族とのコミュニケーションに悩むことが多く、自分の聴く力を高めたいと思い、初めて参加させていただきました。
聴き方の“モード”の違いをデモンストレーションしていただいた時、聴き手が十分な間を取りつつ、方向性を決めずに問いと確認を繰り返していくと、話し手が「…何故かな」とご自分に問いかけたことには本当に驚きました。教わった“コツ”を意識しながら実際に聴き手側に立って臨んだグループセッションでは、あたかも手足を縛られた状態で歩けと言われているようで、日ごろの自分の話の聴き方がどれほど傾聴から離れたものであるかを突き付けられた思いがしました。
話し手側として“役割”をはたすことも上手な傾聴につながる、というお話もとても印象的でした。演習で経験してみると簡単ではありませんでしたが、学んだことを日常で実践する上で、“ゆっくりと思考しながら”“出来事などの情報よりも気持ちや思いを語る”を心掛けていこうと思います。
日頃から“話をすることも聴くこともとてもエネルギーを使う”と痛感しています。特に仕事でも家庭でも課題が山積みで沈みかけているような今の自分の状況で、まさしくその両方の演習をおこなう傾聴セミナーに参加することは、勇気のいることでした。けれども、今日の演習を通して、困りごとを抱えた状況で本当に聴いてほしいことを人に伝えるということの話し手側の難しさ(つまりはふだん職場で私に相談をしてくださっている方々の気持ち)を実感することができ、より一層話し手に感謝しながら相手を応援できるよい聴き手に成長していきたいという思いを新たにしました。今だからこそ参加して良かった、と思っています。
仕事においては、「情報集め→分析・整理→実行しやすい具体的なプラン作成」という傾聴のコツとはほとんど真逆とも思えるスキルが大切とされてきましたが、それはやはり無くてはならないものだと思っています。そうしたスキルを磨くことと傾聴の研鑽を同時におこなうのは難しいと思いますが、堅田先生が言ってくださったように「時間をかけて(ルール等のコツを)ゆっくりと身体になじませて」いきながら、いつかは真の意味で「話してよかった」「また聴いてもらいたい」と言っていただけるような人間になりたいです。
(ベイシックス 初回)
セミナーに参加させていただきありがとうございました。大変貴重な学びとなりました。
まず気づいたのは、コツのひとつ目のルールを身につけるの中で間を大切にとアドバイス思考を辞めるは自分の癖でもあるなあと感じました。間があると話ししようと思ってしまうし、相手の方が話している最中に「この後何を言おうか」と考えてしまうことがいつもよくありました。
堅田先生の2種類の面談のデモがとてもわかりやすく、客観的に見ていても相談者の気持ちや表情に大きな違いがあることは見ていてよくわかりました。「間がなく畳みかけ、答えを急いで切り上げようとしている感じ」と「ゆっくり相手の気持ちを、ひも解いて聞こうとしている感じ」が明確でした。
実際のワークは確かに難しかったのですが、間の間も画面に映された相手の方の表情を見ていると「今考えているんだな」と気づくことができて焦らず待つことができました。
またアドバイス思考については、相手に軸足を置くというのを聞き手の時に何度も頭で反復させて、出てきたワードやこちらの理解したことを返し「そのときどんな気持ちになるのだろうと」とその人の気持ちになって考えようとすることが少しはできました。
実は、本日オンライン吃音の保護者座談会を開催したので、即実践しました。自己紹介も話し手の方をモノや色に例えて伝えあうことで、アイスブレイクにもなりぐっと話しやすい雰囲気づくりができました(もちろん昨日堅田先生のセミナーで伝授されたことはお伝えしています)。そして昨日のワークを実践しました。反省点は多々ありますが、セミナーの直後でもあったので少しは活かせたと思いますが、何度か受講して研鑽していきたいと改めて感じました。
(ベイシックス 初回)
<< アドバンスコース 振り返り>>
土曜日のベーシックスコースでいただいた気づきと学びを胸に臨んだ日曜日のアドバンスコース。さらに、高いレベルの傾聴への挑戦となりました。
今回は、午前中のデモに協力させていただいたのですが、これが聴き手の「聴き方」による話し手である自分の心の動き方の違いをはっきりと感じられる貴重な体験となりました。
最初の聴き手の方は、私の話をしっかりとは聴いてくれているけれど、「こういうことですね」と返してくれた内容は微妙にちがうような気がして考え込んでしまいました。自分はその違和感を明確に言語化できないままモヤモヤしているのですが、聴き手は「だからこういうことですよね」とさらに返してこられる。明らかに間違っているわけではないけど、そうじゃないんだよなぁ...と思いながら、だんだんと面倒になってしまい、「この人に私の気持ちを分かってもらうのは難しそうだ」と考えるようになり、伝えようとする気持ちがだんだんと減弱していきました。その結果、(もういいや)と気持ちが話の場から降りてしまうのですが、言葉では「まあ、そうですね」と返していました。それは、「聴き手である自分が、話し手の方の広場に足を運び、出かけていって、その方が見ている風景を一緒に見る」という姿勢のまさに真逆で、話し手である私が、聴き手の広場に無理やり連れて行かれた感覚でした。自分なりの解釈にこだわって「○○ですね」と伝えた時に、相手の方が発している「ちょっと違うんだけどなぁ...」というサインに気付けないまま話を続けていき、自分は「しっかり話を聴けた」と勘違いしてしまい、相手の方はそれ以降本当に大切な話をしなくなってしまう、もしくは、もう相談に来なくなってしまう。一方で「そうじゃないんですよ」「なんか違うんです」とはっきりと違和感を伝えてこられるに方は、「なんだか面倒な人」「ややこしい人」というレッテルを貼ってしまったり。本当に怖いことだなと思いました。堅田先生がおっしゃっていた、「難しいと感じる人も含めていろんな人が相談に来てくれることが普通」であり、「話が合う、分かってもらいやすい人ばかりが来てくれるのは嘘だ」という言葉に、ハッとさせられました。そして、二人目の聴き手の方が話し手である私の軸に立ってしっかりと話を聴こうとしてくれている姿勢と態度に接した時、その心地よさ以上に、それができていない場合の怖さというか責任の重さを感じました。
日々の生活の中で、自分軸で話を聴かず、相手軸に立てるよう、しっかりと「スイッチ」を入れられるように、練習と学び(研修)の継続が大切であることを再確認できました。
次回のセミナーが本当に楽しみです。それまでしっかりと自己研鑽を積んで、少し成長した自分として参加できるように努めたいと思います。
(ベイシックス12回 アドバンス2回)
「ふり返りシート」が届き次第、引き続き掲載をしていきます。
(もうすぐ桜の開花だなー、待ち遠しい・・・)という思いと、ふと、(この先いったい何度、見ることになるだろう)という竹内まりやの「人生の扉」の歌詞が浮かびます。改めて、いまを大切に生きること、かなぁ、と。
傾聴ズームセミナー2021は、ものすごく質の高いセミナーであったと思います。その理由は、参加者のおひとりおひとりが、真摯に他者に向き合おうとし、ご自身にもしっかりと向き合い、時には苦悩を伴いながらも、お答えを見つけていかれるお姿を目の当たりにしたからです。
セミナーの質は講師よりも参加者と作る場の空気感であると私は思っています。そういう意味では最高のメンバーによる高質な気づきと学びの時間となりました。
ベーシックスコースは、以前のアドバンスコースの内容をふんだんに取り入れながらも、それらをしっかりと消化され、ご自身の課題を明確にしながら演習に取り組まれていました。
アドバンスコースは、3つの項目のサイクルを押さえ、ご自身の立ち位置の確認ときりかえを意識した総合演習を行いました。日頃、面談や顧客としてお会いになっている方々とご自身との関係性についてもふり返ることができた貴重な時間となりました。
参加者の皆様が記してくださった「ふり返りシート」をご紹介します。掲載には許可を頂いています。
次回は9月~10月ごろに、ベイシックスコース、アドバンスコースを開催します。ご一緒していただけますことを楽しみにしております。
<< ベイシックスコース ふり返り>>
「相手のいる広場にこちらから出掛けていって、その人の立っている場所に自分も立ってみて、その人が見ているのと同じ風景を自分も見てみたい」
これは、12月の傾聴セミナー(ズーム)でご一緒した方がおっしゃっていた言葉です。その方の真摯でまっすぐなまなざしと、この言葉は、その後の私の生活に大きな影響を与えてくれました。この言葉を聴かせてもらってからの私は、仕事でも、プライベートでも、人の話を聴くときに、話している人が立っている場に自分が足を運んで出かけていき、その人の隣に立って、その人が見ている風景を一緒に自分も見ようという気持ちになって話を聴くことを心がけてきました。話をしている人が、どんな場所で、どんな人たちに囲まれて、どんな情景を前にしているのかを想像しながら話を聴くと、徐々に、見えて来る風景と、それを受け止める自分の感覚が変わってくることを感じるようになりました。傾聴のセミナーに参加したことによって、現実の生活に変化がもたらされたことを今まで以上に強く実感できました。
今回のセミナーでもこの姿勢を大切にして実行しようと臨みました。グループワークの中で話し手の方が私を聴き手として指名してくださり、私は、その方のいる広場に出かけていこうと、自分のいる広場を出発しました。話をしてくださっているその方の広場を訪問し、その方の見ている風景を一緒に見たいという思いです。ところが今回は、懸命に歩みを進めても、進めても、なかなかたどり着けませんでした。その方の見ている風景を一緒に見ようと、想像力を働かせ、考え、考えても、なかなかその方の立っている場にたどり着けません。風景が見えてこないのです。そこで、その場にたどり着きたいという必死の思いから浮かんできた疑問を、たどり着くためのヒントになるのではないかと思ってお尋ねしました。一つお訊きすると、その方がその疑問に答えながらお話をしてくださるので、少し見えてきます。それを受けて次の疑問が浮かんできます。またお尋ねしてみます。広場への道がまた少し開けてきます。でも、なかなかたどり着けません。私はその方のいる広場への道順が間違っているのではないかと不安になり、確認のためにその方のおっしゃった言葉をくり返して言ってみました。すると、私が言った、その方自身の言葉を受けて、また次の話を続けて下さり、それが次へのヒントとなりました。ところがそのようなことをくり返していても、今回はなかなか広場にはたどり着けないまま時間が来てしまいました。
聴き手としてどのようにお話をお聴きしたかを最後に伝える際、結局その方のいる広場にはたどり着けた気持ちになれなかったので、途中、途中で見えた風景を、イメージとして伝えてみました。すると、「途中で“○○とはなんですか?”って訊いてもらったことで、自分自身気づけたことがありました。」と言ってもらい、その人のいる場に何とかたどり着きたいという思いから発せられた自分の言葉によって、実はその人自身にとっても自分の見ている風景がより鮮明になったと聴かされました。最終的に広場にたどり着いて見える風景と同じくらい、歩いている途中で見えてきたそれらの風景がとても大切であることを教えてもらった気持ちになりました。
今回は幸いにも2日続けて傾聴をあらためて学ぶことができます。ベーシックスコースで気付けたことを、2日目のアドバンスコースでさらに深めていきたいと思っています。
(ベイシックス 12回)
話をイメージに変換しようとすることで、相手の側になって聴くことができる、ということを体験できたように思います。また、逆にフィードバックしていただいた事が、とても自己肯定感を高めてくれる内容であり、新たな気づきや、確認になったことが大きな収穫となりました。
また、ワークの中で自分の癖についても少し気づくことができ、振り返って考えてみることもできました。今後、アドバイスをせずに傾聴する、相手の話を奪わない、ということなど、対話の中で意識して実践していきたいと思います。
とても丁寧なお話と、オンラインでの学習環境を与えて頂き、本当にありがとうございました。
(ベイシックス 初回)
聞くことの大切さと難しさとを感じました。相槌、うなずき、聞き返しなどは基礎的な応答ですが、1つ1つを相手に沿って行うことはかなりの練習が必要だと感じました。一方で、それらをきちんとできれば、相手にとって話しやすい傾聴の道が開いていくと思いました。また、デモンストレーションの中で、的確なイメージを共有できれば、相手にスーッと入る感じも体験できました。学んだことをワークで試せたことがよかったです(もちろんすぐにはできなかったですが)。
これから練習していく中で、セミナーで学んだ知識や体験した感覚を大切に生かしていきたいと思います。
(ベイシックス 初回)
話を聞いてほしい、どうしたら良いかアドバイスが欲しいと言った困ったときに要請がくる業務についています。
これまでは「あなたにお目にかかれて嬉しいです」という雰囲氣を作り出し、それが相手が落ちついたり、心を開いたりして思っていることや感じたことを話しやすくするものだと思い、自分の相談スタイルになっていました。一番最初のグループセッションで「熱い熱が向こう側からブワーッと向かってくる感じ」という風に例えていただきました。相談相手によってはこのウエルカムなテンションがつらい場合もあるだろうとまず振り返ったところです。これは同調することもそうです。相手に自身を振り返っていただき自分から気付いてもらうための「良き聞き手」となるためにどうしたら良いのか・・・ここがわたしの教育相談における一番の課題だと思いました。 さらに午後からのセッションでは相手に軸足を置くことの難しさ、いかにこれまでの相談において解決型アドバイス型、を行っていたのかと実感しているところです。
(ベイシックス 初回)
堅田先生、事務局のテッセンソンさん、参加させていただいてありがとうございました。
Zoomでの参加は初めてで少し不安でしたが、グループセッションではグループの方々だけが見える環境だったので、対面よりもじっくり話を聴けるような気がしました(対面だと周りの人の様子に目がいったり、話し手・聞き手の姿勢や動きに気が向いてしまい話に集中できていなかったと改めて気づきました)。昼食や休憩時間に一人でゆっくり過ごせたので、オン・オフの切り替えができたこともよかったです。
これまでのセミナーや日々の臨床の中で、相手の話よりも自分が「次、何を言う?!」ということばかりに気がいってしまい、集中して聴くことができていないと感じていました。今回、話の方向性を探りすぎず相手の話にぐっと浸ってみることを意識しましたが、それができていた時間と、できていなかった時間があったと感じました。できていなかった時間に何を考えていたのか。今振り返ってみると、相手の話に自分の想像が追い付いておらず、頭の中に「?」が多かった時間だったと思います。その「?」に立ち止まってきちんと確認ができていたら、もっと深い話ができたのかもしれない、思いを掘り下げられたのかもしれないと今になって思います。
自分が話し手になったとき、聴き手の方に「~ということですか?」「~と思ったのですね」と何度も確認をしていただき、自分の言ったことを振り返る機会をもらえました。自分の話したことを丁寧に聴いていただくことで、自分が話したことと考えていたこととのズレを確認する時間となり、結果的に、結論はでなかったけれど「なんだか腑に落ちた」という気持ちを実感しました。「間」は相手が自分を見つめなおす大切な時間であること。自分がどんな返事をするかではなく、相手が話したことと自分が考えたことを確認していくことで、相手の考えが深まっていくことにつながると学びました。
自分を「無」にして相手になりきって聴くということにはまだまだ難しさを感じますが、これからの実践でそれをまた意識していきたいと思います。
貴重な時間をありがとうございました。また次の機会にも参加したいと思います。
(ベイシックス 初回)
仕事上お会いする方や家族とのコミュニケーションに悩むことが多く、自分の聴く力を高めたいと思い、初めて参加させていただきました。
聴き方の“モード”の違いをデモンストレーションしていただいた時、聴き手が十分な間を取りつつ、方向性を決めずに問いと確認を繰り返していくと、話し手が「…何故かな」とご自分に問いかけたことには本当に驚きました。教わった“コツ”を意識しながら実際に聴き手側に立って臨んだグループセッションでは、あたかも手足を縛られた状態で歩けと言われているようで、日ごろの自分の話の聴き方がどれほど傾聴から離れたものであるかを突き付けられた思いがしました。
話し手側として“役割”をはたすことも上手な傾聴につながる、というお話もとても印象的でした。演習で経験してみると簡単ではありませんでしたが、学んだことを日常で実践する上で、“ゆっくりと思考しながら”“出来事などの情報よりも気持ちや思いを語る”を心掛けていこうと思います。
日頃から“話をすることも聴くこともとてもエネルギーを使う”と痛感しています。特に仕事でも家庭でも課題が山積みで沈みかけているような今の自分の状況で、まさしくその両方の演習をおこなう傾聴セミナーに参加することは、勇気のいることでした。けれども、今日の演習を通して、困りごとを抱えた状況で本当に聴いてほしいことを人に伝えるということの話し手側の難しさ(つまりはふだん職場で私に相談をしてくださっている方々の気持ち)を実感することができ、より一層話し手に感謝しながら相手を応援できるよい聴き手に成長していきたいという思いを新たにしました。今だからこそ参加して良かった、と思っています。
仕事においては、「情報集め→分析・整理→実行しやすい具体的なプラン作成」という傾聴のコツとはほとんど真逆とも思えるスキルが大切とされてきましたが、それはやはり無くてはならないものだと思っています。そうしたスキルを磨くことと傾聴の研鑽を同時におこなうのは難しいと思いますが、堅田先生が言ってくださったように「時間をかけて(ルール等のコツを)ゆっくりと身体になじませて」いきながら、いつかは真の意味で「話してよかった」「また聴いてもらいたい」と言っていただけるような人間になりたいです。
(ベイシックス 初回)
セミナーに参加させていただきありがとうございました。大変貴重な学びとなりました。
まず気づいたのは、コツのひとつ目のルールを身につけるの中で間を大切にとアドバイス思考を辞めるは自分の癖でもあるなあと感じました。間があると話ししようと思ってしまうし、相手の方が話している最中に「この後何を言おうか」と考えてしまうことがいつもよくありました。
堅田先生の2種類の面談のデモがとてもわかりやすく、客観的に見ていても相談者の気持ちや表情に大きな違いがあることは見ていてよくわかりました。「間がなく畳みかけ、答えを急いで切り上げようとしている感じ」と「ゆっくり相手の気持ちを、ひも解いて聞こうとしている感じ」が明確でした。
実際のワークは確かに難しかったのですが、間の間も画面に映された相手の方の表情を見ていると「今考えているんだな」と気づくことができて焦らず待つことができました。
またアドバイス思考については、相手に軸足を置くというのを聞き手の時に何度も頭で反復させて、出てきたワードやこちらの理解したことを返し「そのときどんな気持ちになるのだろうと」とその人の気持ちになって考えようとすることが少しはできました。
実は、本日オンライン吃音の保護者座談会を開催したので、即実践しました。自己紹介も話し手の方をモノや色に例えて伝えあうことで、アイスブレイクにもなりぐっと話しやすい雰囲気づくりができました(もちろん昨日堅田先生のセミナーで伝授されたことはお伝えしています)。そして昨日のワークを実践しました。反省点は多々ありますが、セミナーの直後でもあったので少しは活かせたと思いますが、何度か受講して研鑽していきたいと改めて感じました。
(ベイシックス 初回)
<< アドバンスコース 振り返り>>
土曜日のベーシックスコースでいただいた気づきと学びを胸に臨んだ日曜日のアドバンスコース。さらに、高いレベルの傾聴への挑戦となりました。
今回は、午前中のデモに協力させていただいたのですが、これが聴き手の「聴き方」による話し手である自分の心の動き方の違いをはっきりと感じられる貴重な体験となりました。
最初の聴き手の方は、私の話をしっかりとは聴いてくれているけれど、「こういうことですね」と返してくれた内容は微妙にちがうような気がして考え込んでしまいました。自分はその違和感を明確に言語化できないままモヤモヤしているのですが、聴き手は「だからこういうことですよね」とさらに返してこられる。明らかに間違っているわけではないけど、そうじゃないんだよなぁ...と思いながら、だんだんと面倒になってしまい、「この人に私の気持ちを分かってもらうのは難しそうだ」と考えるようになり、伝えようとする気持ちがだんだんと減弱していきました。その結果、(もういいや)と気持ちが話の場から降りてしまうのですが、言葉では「まあ、そうですね」と返していました。それは、「聴き手である自分が、話し手の方の広場に足を運び、出かけていって、その方が見ている風景を一緒に見る」という姿勢のまさに真逆で、話し手である私が、聴き手の広場に無理やり連れて行かれた感覚でした。自分なりの解釈にこだわって「○○ですね」と伝えた時に、相手の方が発している「ちょっと違うんだけどなぁ...」というサインに気付けないまま話を続けていき、自分は「しっかり話を聴けた」と勘違いしてしまい、相手の方はそれ以降本当に大切な話をしなくなってしまう、もしくは、もう相談に来なくなってしまう。一方で「そうじゃないんですよ」「なんか違うんです」とはっきりと違和感を伝えてこられるに方は、「なんだか面倒な人」「ややこしい人」というレッテルを貼ってしまったり。本当に怖いことだなと思いました。堅田先生がおっしゃっていた、「難しいと感じる人も含めていろんな人が相談に来てくれることが普通」であり、「話が合う、分かってもらいやすい人ばかりが来てくれるのは嘘だ」という言葉に、ハッとさせられました。そして、二人目の聴き手の方が話し手である私の軸に立ってしっかりと話を聴こうとしてくれている姿勢と態度に接した時、その心地よさ以上に、それができていない場合の怖さというか責任の重さを感じました。
日々の生活の中で、自分軸で話を聴かず、相手軸に立てるよう、しっかりと「スイッチ」を入れられるように、練習と学び(研修)の継続が大切であることを再確認できました。
次回のセミナーが本当に楽しみです。それまでしっかりと自己研鑽を積んで、少し成長した自分として参加できるように努めたいと思います。
(ベイシックス12回 アドバンス2回)
「ふり返りシート」が届き次第、引き続き掲載をしていきます。