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【東京7:00―(MAXとき303号)→8:58新潟】
2泊3日で佐渡に旅に出る。今回は母を連れての旅。ひとり旅のような無茶はせず、予定も詰め込まず・固めず、まあ、のんびり。2階建て新幹線の1階席は窓の外が何も見えないな。もとより、トンネルも多いが。新潟駅からバスで佐渡汽船の新潟港へ。バスはパスモが使えた。
【新潟駅9:15―(新潟交通バス)→9:30新潟港】
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生まれて初めて乗るジェットフォイル。車体には「BOEING」と書かれており、室内に轟くエンジンの音、シートベルトのある座席など、なんとなく飛行機を思わせる。そう言えば、船内アナウンスも「船長」ではなく「操縦士」と自己紹介していたな。キャンセル待ちも早々に締め切られた満席で出港。
【新潟港10:00―(佐渡汽船ジェットフォイル)→11:05両津港】
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最高時速は80km/hとのこと。客席前方の電光掲示板に速度表示が出る。沖ではだいたい70km/h台で走っていたようだ(「走る」とは言わないのだろうけどついそう言いたくなる)。揺れはなく、海の上で窓外に近景がないこともあって、20km/hでも70km/hでも体感的にはあまり変わらない。パンフレットの写真を見ると、海面から相当立ち上がった状態で航行しているけれど、その「高さ」もあまり感じなかった。前方に薄く伸びて見えていた佐渡の陸地が近づき、始めは影のグレーだったのが、徐々に濃い緑色になっていく。
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両津港到着。港でレンタカーを借りる。
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島の東側の海岸(内海府)を北上する。両津の町並みはすぐに途切れ、海岸と山の崖に挟まれた細長い集落(どの家も外壁は木の板張りだ。島では建築資材も限られるのだろうか)をいくつか通り過ぎる。
12:20 島の最北端、弾崎灯台。「はじき野フィールドパーク」というログハウスの並ぶオートキャンプ場を抜けたところにある。この灯台は映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台になったそうで、灯台守の夫婦を演じた佐田啓二・高峰秀子のブロンズ像が立つ。近づくと、映画の主題歌なのか、音楽が流れる。
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12:43「二ツ亀ビューホテル」で昼食をとることに。窓の外に見える巨岩「二ツ亀」と、「2匹の亀」が石の上に乗ったホテルの土産物と。
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刺身定食。焼き魚もあり、種々の海草もあり、なかなか盛り沢山。
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食後、外へ出てホテルの裏から二ツ亀へ近づく。雨が降ってきた。
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島の北端には「二ツ亀」のほか「大野亀」という標高167mの巨岩もあり、登ってみたくなる姿をしているが、雨だし、いいでしょう、と母は言い、車窓から眺めただけで通過。トンネルが続く海沿いの1車線の道路から振り返る。
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大野亀から先は、島の西側、外海府海岸をひたすら南下。千本鼻の夫婦岩。雨は降り続いている。自転車の旅行者(佐渡には結構いるみたいだ。「島を1周」というのがサイクリストのロマンをくすぐるのかな)が、停滞を余儀なくされているのか、テントの中で休んでいる。
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15:14 尖閣湾(達者)の遊覧船に乗る。
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出港。こうして見ると沖合に飛び出しているかのようだが、岩場・断崖になっている陸地に沿って航行する。
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女性の案内人が、あの岩は何岩で…と解説するが、紹介が多すぎて、目が追いつかない。方言とも違う、独特なイントネーションで喋る。台本も見ずに流暢に喋れるのは大したものだが、どことなく、慣れすぎて飽き飽きしたかのような倦怠感も漂う。
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岩場の間を抜ける。出港時は船内の客席に座っていたが、船はやはりデッキが面白い。窓ガラス越しより、風を感じられる場所の方がいい。ただし、揺れは結構あるので、手すりにつかまっていないとよろけてしまう。写真撮影の時も、デジカメを海へ落っことさないかと冷や冷やする。
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小島にかかる橋。ここ尖閣湾はNHKのドラマ『君の名は』の舞台になったそうだが、知らないのでピンと来ない。ここで折り返し。船着き場に戻る。乗船時間はおよそ20分くらいだったか。
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尖閣湾から再び外海府を南下ドライブ。
16:01 佐渡金山の遺構。北沢浮遊選鉱場・精錬所跡。「浮遊選鉱」とは、油や起泡剤を加えた水に砕いた鉱石を入れてかき混ぜ、濡れにくい鉱物粒子を気泡に付着させて分離・回収することだそう。泡にして「浮遊」させて回収するということか。ここは月間7万トンの鉱石処理が可能な「東洋一の浮遊選鉱場」だったという。一番下には照明が据え置かれている。夜はライトアップするのだろうか。古代遺跡のように荘厳な景色が現れそうだ。
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山にかかるインクライン。鉱山の坑口はこの山の上部にある。
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直径50mの大きな丸いコンクリートの器。シックナー。「沈降濃縮装置」という訳語が。鉱石の泥入りの液が槽の中央に投入され、泥は底に溜まり、鉱物粒子の浮遊する上澄み液だけが槽外に溢れ、取り出せるようになるという仕組み。
本当はここから車で山を登っていったところにある佐渡金山の坑道に行く予定だったが、営業時間は17:30まで、もうあまり時間はないので、明日に持ち越し。相川の海辺にある今日の宿へ向かう。結局、雨はずっと降り通しだった。