11月でも当たり前のように冷房を使ってた。
いちいち驚くことでもないようだった。
ご丁寧に、「ただいま“冷房”と送風を使用しています」と案内のアナウンスが入ることすらあった。
まさか12月になっても…?と思ってたら、本当になった。
東京メトロの車内の空調の話だ。
天井から吹き下ろす風が、明らかに「送風」のそれではなく、「冷気」なのだ。
外気よりも明らかに冷たい風が、僕の座っているシートのところまで、しっかりと到達してきているのだ。
…これって、何かが根本的に間違っていると思う。
そもそも、その時の車内は全然混んでいなかった。
つまり、「人の熱気でムンムン」ではなかったのだ。
人がいないから、遮るものもなく、余計に風の当たりも強い、というわけ。
「寒い」とまでは言わない。まあ、冷蔵庫を覗き込んでいる時のようなものだ。
冷気を感じてはいても、いちいち「寒い」とまでは言わない程度の。
でも、明らかに不快だ。必要のない冷気、必要のない風だ。
なんでこうなるのか?
車内のセンサーで、温度が「暑い」と検知されているとしよう。
だとしても、「冷房」がいるのか?
馬鹿みたいなことをあえて言わなくちゃいけないが、今の季節は「冬」である。
「冷房」ではなく、「外気導入」「換気」のようなモードでしのげないのか?
しかも、その冷気を、結構な勢いの「風」にして、送り出す必要はあるのか?
窓を開けて走れば進行方向から風が入るように、「自然」の成り行きに任すことはできないのか?
まあ、実際のところ、窓は開けなくていい。トンネルの走行音が響いてうるさいから。
でも、自動車にだって、窓を開けなくても外気を取り込むための換気モードはある。
そういうものは地下鉄の車両には装備されていないのか?
それとも、車内の空気と入れ替える「外気」たるトンネル内部は、そんなに暑いのか?
だとしたら、いったい何が熱を発しているんだ?
暖房でないのなら、その熱源の機械は、作動する際に、
結構なエネルギーを「熱」としてロスしているということになる。
(まさか、車両で冷房を使っているせいで、
車両の「室外機」の排気でトンネル内に熱がこもってしまうのだ、
というブラックジョークでもないよな?)
物事には「中間」のグラデーションというものがある。
車の運転が「アクセル、さもなくば、ブレーキ」という二者択一に限られてしまうわけではなく、
「惰性走行」というのがその中間にあるように、
車内の空調だって、「スイッチオフ、さもなくば、冷房」の二者択一に限られるわけではなかろう。
なぜ「中間のグラデーション」のところで、適切なコントロールができないのか?
政府は、省エネを目的として、
2020年までに白熱灯・蛍光灯の製造・輸入を禁止するなどと言っているが、
「12月に冷房」、こんな馬鹿げたエネルギーの使い方をしているのを、
もう少し指導したほうがいいんじゃないか。
いつから人々は、「12月に冷房なんておかしいよ」とも突っ込まない環境に身を置くことに、
慣れてしまったんだろうか?
いちいち驚くことでもないようだった。
ご丁寧に、「ただいま“冷房”と送風を使用しています」と案内のアナウンスが入ることすらあった。
まさか12月になっても…?と思ってたら、本当になった。
東京メトロの車内の空調の話だ。
天井から吹き下ろす風が、明らかに「送風」のそれではなく、「冷気」なのだ。
外気よりも明らかに冷たい風が、僕の座っているシートのところまで、しっかりと到達してきているのだ。
…これって、何かが根本的に間違っていると思う。
そもそも、その時の車内は全然混んでいなかった。
つまり、「人の熱気でムンムン」ではなかったのだ。
人がいないから、遮るものもなく、余計に風の当たりも強い、というわけ。
「寒い」とまでは言わない。まあ、冷蔵庫を覗き込んでいる時のようなものだ。
冷気を感じてはいても、いちいち「寒い」とまでは言わない程度の。
でも、明らかに不快だ。必要のない冷気、必要のない風だ。
なんでこうなるのか?
車内のセンサーで、温度が「暑い」と検知されているとしよう。
だとしても、「冷房」がいるのか?
馬鹿みたいなことをあえて言わなくちゃいけないが、今の季節は「冬」である。
「冷房」ではなく、「外気導入」「換気」のようなモードでしのげないのか?
しかも、その冷気を、結構な勢いの「風」にして、送り出す必要はあるのか?
窓を開けて走れば進行方向から風が入るように、「自然」の成り行きに任すことはできないのか?
まあ、実際のところ、窓は開けなくていい。トンネルの走行音が響いてうるさいから。
でも、自動車にだって、窓を開けなくても外気を取り込むための換気モードはある。
そういうものは地下鉄の車両には装備されていないのか?
それとも、車内の空気と入れ替える「外気」たるトンネル内部は、そんなに暑いのか?
だとしたら、いったい何が熱を発しているんだ?
暖房でないのなら、その熱源の機械は、作動する際に、
結構なエネルギーを「熱」としてロスしているということになる。
(まさか、車両で冷房を使っているせいで、
車両の「室外機」の排気でトンネル内に熱がこもってしまうのだ、
というブラックジョークでもないよな?)
物事には「中間」のグラデーションというものがある。
車の運転が「アクセル、さもなくば、ブレーキ」という二者択一に限られてしまうわけではなく、
「惰性走行」というのがその中間にあるように、
車内の空調だって、「スイッチオフ、さもなくば、冷房」の二者択一に限られるわけではなかろう。
なぜ「中間のグラデーション」のところで、適切なコントロールができないのか?
政府は、省エネを目的として、
2020年までに白熱灯・蛍光灯の製造・輸入を禁止するなどと言っているが、
「12月に冷房」、こんな馬鹿げたエネルギーの使い方をしているのを、
もう少し指導したほうがいいんじゃないか。
いつから人々は、「12月に冷房なんておかしいよ」とも突っ込まない環境に身を置くことに、
慣れてしまったんだろうか?