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先週の
湯河原温泉1泊旅行で山に登れなかったので、今週こそは山に登ろうと、大山へ。最近自分には「肉体的疲労」が足りない気がする。「精神的疲労」はあっても。だから毎日のように「早朝覚醒」が起きてしまうのだ、とも思えた。へとへとにくたびれて、倒れ込むように眠りたい。
10:07 小田急・伊勢原駅からのバスの終点、大山ケーブル。天気予報では晴れると言っていたのに、厚い雲が垂れ込めている。
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「大山は初めて」という同行者あり。女坂を選ぶ。生気に乏しい冬の林の中で、白い花の咲く木が目に留まった。樹名板に「ミツマタ」と。和紙の原料になる木だよね。その名の通り、枝先が3つに分かれている。
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10:38 大山寺。同行者がやってみようと言うので、「かわらけ投げ」をした。直径6cmの天日干しの土器を、崖下に据えられた直径2mほどの輪っか(「福輪」)目がけて投げる。投げて厄を落とし、砕いて厄を払い、的を通して願い事を叶えさせるそうだ。輪っかとは全然違う方向に飛ばしてしまったけど、杉の幹に派手にぶつかって落ちたので、厄は倍くらい振り落とせたかも知れない。
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11:10 阿夫利神社。その名の響きから、子どものころは「アフリカ」を連想していたけど、大山の別名「あめふり山」が由来だそうだ。今はまさに「あめふり」な天候で、下界はまったく見えない。バナナとホイップあんぱんを食べながら休憩。
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12:42 頂上到着。久しぶりの登山だからだろうか、思いのほかバテた。大山は結構「登りっぱなし」で平坦な場所が少ないので、意外とハードでもある。標高1252m。いつもだいたい誤差が出る時計の高度表示が、今日はほぼ正確だった。登山道には「○丁目」と記された石柱が立っているのだが、頂上が何丁目かわからないから、自分がどのくらいまで来ているのかがわかりにくい(別に愚痴るわけじゃないけど)。その意味で、全体を10で割って10合目を頂上とする「合」とは異なる。ちなみに頂上は28丁目だそうだ。
自分で握った梅干しのおにぎりと、同行者が作ってきたサンドウィッチで昼食。お湯を持ってきたのでインスタントの味噌汁とスープを入れる。食べ終えてじっとしていると凍えてきたので、下山。春を先取りしたいと自然の中にやってきたけど、冬はなかなか居座ったままで、目論見通りにはさせてくれない。
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頂上から少し下ると、麓の平野や相模湾を見晴らすことができた。江の島や横浜ランドマークタワー、東京湾、房総半島も見える。先週訪ねた湘南平の山頂のアンテナも。
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14:39 見晴台。ここは大山を「見晴らす」場所ってことでいいのかな。
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ところどころ積雪も残っていた。冬枯れの道を行く。こういう雰囲気を記憶しておけば、春の新緑の頃の若葉の瑞々しさをより一層深く体感できるんじゃないかと思う。日向薬師に下山するが、趣ある茅葺の本堂は修復中で、全体が工事の囲いで覆われていた。7年にもわたる「平成の大修理」で、いよいよ今年秋に完了するそうだ。伊勢原駅まで乗ったバスのわずかな時間で、眠りに落ちた。夜も早くに床に就いた。