韓国では，教育まで民主化！～日本では…

【韓国国会は９日、私学経営者の学校運営権を規制する私立学校法改正案を賛成１４０、反対４、棄権１０で可決した。】（朝日）。この私学法改正案は、現場教師や保護者らが参加する学校運営委員会が、理事定数の４分の１を推薦できるようにする「開放型理事制」が柱だという。

韓国では４大改革が進められている。その４大改革とは，私学改編のほか、戦後の歴史真相究明，大手マスコミ規制（以上，３政策は法案成立）と国家保安法の廃止だが，いずれもポイントは，民主的な手続を指向しているということだ。現場の意見を入れる私学助成はその典型だが，メディア規制も，メディアが一部の資本によって操られることを防ぐのが狙いだ。

教育とメディアという現在及び将来の国民の考え方に大きく影響を与えるファクターに民主的な手続を盛り込んだ以上，韓国ではしばらくは，非民主的な勢力の台頭を抑えることができそうだ。活気ある社会が続くのではないだろうか。

翻って，国旗国歌の強制に象徴される日本の教育現場の閉塞状況を突破するにはどうしたらいいのだろうか？

ふと思ったが，教育現場で労働組合が衰退したことと，教育現場で異常な事態が発生するようになったことは何か関係があるのではないだろうか…。