情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

-無理矢理の 自白、冤罪 作りだす-橋本勝の政治漫画再生計画第60回

2007-03-02 07:01:56 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本さんのコメント】
 「事件」がなかったのに「事件」があったとされ、逮捕され起訴される。2003年4月の鹿児島県議選での「選挙違反事件」の裁判で、2月23日被告12人の全員無罪の判決があった。検察側が有罪の根拠とした被告らの自白は信用できぬというのである。それに被告らのアリバイもある。捜査機関による見込み捜査による冤罪事件といえる。不幸中の幸いというべきか、この事件では無罪となったが、こうしたひどい捜査、尋問、そして裁判によっての冤罪事件が、他にも沢山あるのではないかと思わざるをえない。
 そういえば、2月26日の報道ステーションの中で、元裁判官という人の「元プロボクサー袴田の強盗殺人事件」の死刑判決を書いたが、被告は無罪であると涙ながら告白しているインタビューがあり、愕然とした。死刑囚の冤罪事件といえば「名張の毒ブドウ酒事件」も冤罪の可能性が高い。だが、名古屋高裁は、昨年の12月26日、奥西死刑囚の、再審開始を取り消した。無実の者を死刑にするようなことは決して許されないことだ。この二つの事件とも犯行の決定的根拠となっているのが被告の「自白」である。
 なお、「事件」がないのに「事件」をでっちあげたといえば「JR浦和電車区事件」も明らかに冤罪事件である。ちなみに私は、この事件の被告たちを支援する会のメンバーの1人である。権力によって邪魔になる組合をつぶすために、公安によってでっちあげられた「事件」である。くわしくはネットで「JR浦和電車区事件」を検索していただきたい。
 この事件でも自白をとるために脅迫的な取調べがあったのである。

【ヤメ蚊】
 真面目さあまって憎さ百倍…警察官が真面目に仕事に取り組むことはとっても大切なことだけど、事件解決に向けたプレッシャーからか、冤罪事件は後を絶たない。ちょっとだけ肩の力を抜いてみては…
 ※なお、今回、画像の調整の関係でサイズが小さくなっています。ご了承下さい。



★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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パチスロの闇と闘う鹿砦社社長、二審も名誉毀損で有罪判決

2007-03-02 01:16:58 | メディア(知るための手段のあり方)
 神戸新聞によると、【西宮市の出版社「鹿砦社(ろくさいしゃ)」による名誉棄損事件で、名誉棄損罪に問われた同社社長の被告(55)=同市=の控訴審判決が二十七日、大阪高裁であった。古川博裁判長は懲役一年二月、執行猶予四年とした神戸地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した】という。

 この事件は、【判決によると、被告はプロ野球・阪神タイガースの元スカウトの長女(49)=同罪で有罪が確定=と共謀。元スカウトが神戸市内のビルから転落死したことについて、当時の球団職員の実名を挙げ、殺害にかかわったとする内容の書籍を販売するなどした】(同紙)というもの。

 これに対し、被告は「言論弾圧に当たる」として、無罪を主張していたが、【古川裁判長は判決理由で「被告が元スカウトが殺害されたと信じる相当の理由はなく、名誉棄損の故意が認められる」とした】(同紙)。

 しかし、名誉毀損事件の最大の争点は、阪神の元スカウトの記事ではなく、パチスロメーカーのアルゼの問題点を指摘した記事の方だ。それにもかかわらず、神戸新聞はそれに触れていない。

 この事件のポイントは、共同が伝えている【また03-04年、パチスロ製造会社「アルゼ」の経営手法を批判する書籍などに、アルゼ役員の私生活に触れる記事を載せて名誉を傷つけた】という部分だ。

 鹿砦社が発行した速報(画像で引用したもの)によると、【警視総監が天下りした上場企業は、社会的に断罪されたサラ金大手「武富士」とアルゼしかありません】という。
 
 そこをスルーした記事を書いても仕方がない。

 確かに鹿砦社は行儀のいい雑誌社ではないし、時に差別を後押しするような記事を書いたりもする。しかし、パチスロに切り込んだ記事自体の評価はほかの記事とは離れてなすべきではないのか?

 明日、自分たちが弾圧されないように、鹿砦社を支援するべきだと思う。







★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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