やっぱり、年なのかなぁと思う。国政選挙に電子投票を採用する法案が衆議院の委員会で12月7日、可決されてしまったと聞いて不安になった。実に嫌な感じがする。後で検証することができないシステムだからだ。投票用紙が残らないため、投票数のカウントなどで不正が行われたかどうか、後で、確認することができない制度になってしまう。年のせいか、ここら辺りにはとっても不安を感じる。
あらゆる制度を変えようとする場合、大切なのは、透明度を高め、後に検証をなしうるようにすることのはずだ。もちろん、現実に不正が行われるかどうかは、分からない。しかし、もし、不正をしようとする場合、今の手書き投票だと大量の人員が必要になるが、パソコンを使った投票の場合にはソフトに不正が組み込まれてしまえば外からはもう分からない…。電子投票の最大にして致命的な欠陥だと思う。
確かに、電子投票は、簡単に集計ができるし、早く集計できることは間違いない。しかし、そんなことは、選挙という場面では大したメリットではない。
それに比べデメリットとしては、ソフトに不正が組み込まれるという心配のほか、システムがダウンしたことにして不利な地区の集計を防がれるのではないかという懸念もある。
そして、不正が杞憂だとしても、システムがダウンする可能性は捨てきれない。衆議院TV(http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm)の12月7日の「倫理選挙特別委員会」の佐々木憲昭議員の5分くらいのところで、空恐ろしい議論がなされている。
佐々木議員のシステムトラブルに対する懸念について、法案提出者の原田義昭議員(自民党)は「トラブルは起こりうるわけでございます。(中略)このようなケースにおいて、選挙無効訴訟が提起されて、最終的にその選挙がおかしいではないかということになったときにですね、その選挙区の、理屈のうえでは、再選挙というようなことはありうると思います。しかし、それは、こんどの国政選挙における自治体での選挙におきましては全体のうちの一部だというようなことになるわけでございます。私どもからすれば、ここは、全体の結果には影響しないであろうとまぁこういうような前提で考えているところでございます」と答えた。
こういう安易な考え方で、投票のシステムを変えようとしていることには、一選挙民として本当に腹が立つ。何のために「一票」を投じているのか。「一票」によって、社会がよりよくなることを信じて投票するのだ。それにもかかわらず、選挙無効訴訟になっても大丈夫だから、なんて選挙民を愚弄するにもほどがある。
いずれにせよ、電子投票における透明度を高めるためには、内部告発に頼るしかなく、そのためには、内部告発をした者に10億円くらいの報奨金を与えることを法案に盛り込むぐらいことをしないといけないのではないか。システムの信頼性をより向上させたうえ、報奨金制度を設けて、はじめて、電子投票制度を採用することができるのではないだろうか。
なお、【8日午後1時10分ごろ、東京都港区三田4丁目のキリスト教会「キリスト友会東京月会」で、入ってきた男が、英国出身のキャスター、ピーター・バラカンさん(56)ら5人に催涙スプレーのようなものを吹きかけて車で逃走した。バラカンさんらは目やのどに軽傷を負った。警視庁が傷害事件として調べている】(朝日新聞http://www.asahi.com/national/update/1208/TKY200712080208.html)という。
最近、ピーター・バラカンさんは、平和について積極的に発言をしており、このことが原因だと思われる。この日も【バラカンさんは、8日午後2時から開かれる平和をテーマにした講演会に出演するため、教会を訪れていた】という。
一度、お話を聞いたことがあり、記事にもさせてもらった(※1)。バラカンさんが今後も積極的に発言をされることを祈りたいし、応援したい。
※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/e5fa59f9c761100b27cc933b420b4822
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしていましたが(あまり実行できなかったが…)、辞任したので中止します(ここ←クリック)。
あらゆる制度を変えようとする場合、大切なのは、透明度を高め、後に検証をなしうるようにすることのはずだ。もちろん、現実に不正が行われるかどうかは、分からない。しかし、もし、不正をしようとする場合、今の手書き投票だと大量の人員が必要になるが、パソコンを使った投票の場合にはソフトに不正が組み込まれてしまえば外からはもう分からない…。電子投票の最大にして致命的な欠陥だと思う。
確かに、電子投票は、簡単に集計ができるし、早く集計できることは間違いない。しかし、そんなことは、選挙という場面では大したメリットではない。
それに比べデメリットとしては、ソフトに不正が組み込まれるという心配のほか、システムがダウンしたことにして不利な地区の集計を防がれるのではないかという懸念もある。
そして、不正が杞憂だとしても、システムがダウンする可能性は捨てきれない。衆議院TV(http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm)の12月7日の「倫理選挙特別委員会」の佐々木憲昭議員の5分くらいのところで、空恐ろしい議論がなされている。
佐々木議員のシステムトラブルに対する懸念について、法案提出者の原田義昭議員(自民党)は「トラブルは起こりうるわけでございます。(中略)このようなケースにおいて、選挙無効訴訟が提起されて、最終的にその選挙がおかしいではないかということになったときにですね、その選挙区の、理屈のうえでは、再選挙というようなことはありうると思います。しかし、それは、こんどの国政選挙における自治体での選挙におきましては全体のうちの一部だというようなことになるわけでございます。私どもからすれば、ここは、全体の結果には影響しないであろうとまぁこういうような前提で考えているところでございます」と答えた。
こういう安易な考え方で、投票のシステムを変えようとしていることには、一選挙民として本当に腹が立つ。何のために「一票」を投じているのか。「一票」によって、社会がよりよくなることを信じて投票するのだ。それにもかかわらず、選挙無効訴訟になっても大丈夫だから、なんて選挙民を愚弄するにもほどがある。
いずれにせよ、電子投票における透明度を高めるためには、内部告発に頼るしかなく、そのためには、内部告発をした者に10億円くらいの報奨金を与えることを法案に盛り込むぐらいことをしないといけないのではないか。システムの信頼性をより向上させたうえ、報奨金制度を設けて、はじめて、電子投票制度を採用することができるのではないだろうか。
なお、【8日午後1時10分ごろ、東京都港区三田4丁目のキリスト教会「キリスト友会東京月会」で、入ってきた男が、英国出身のキャスター、ピーター・バラカンさん(56)ら5人に催涙スプレーのようなものを吹きかけて車で逃走した。バラカンさんらは目やのどに軽傷を負った。警視庁が傷害事件として調べている】(朝日新聞http://www.asahi.com/national/update/1208/TKY200712080208.html)という。
最近、ピーター・バラカンさんは、平和について積極的に発言をしており、このことが原因だと思われる。この日も【バラカンさんは、8日午後2時から開かれる平和をテーマにした講演会に出演するため、教会を訪れていた】という。
一度、お話を聞いたことがあり、記事にもさせてもらった(※1)。バラカンさんが今後も積極的に発言をされることを祈りたいし、応援したい。
※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/e5fa59f9c761100b27cc933b420b4822
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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