ちょっと前に「若かった」かたの着物、の柄ですねぇ。
懐かしい香りがします。昔こういった「なんでもなく、でもかわいい」とか、
「ハデじゃない、でも目を引く」なんて着物がありました。
節のある紬地です。
私が子供のころは、お嫁入りといえば関西ならずとも、
「一通り」は持たせるのが普通でした。
それを持ってお嫁に行った人が、世の中だんだん着物離れで、
結局自分は着ないままタンスのこやしになっている…というのが多いわけです。
私が結婚したころから少しあとになると、一通り、ではなく、
とりあえず「留袖・訪問着・色無地」くらいは…になっていった感じでしょうか。
余裕があればこれに「喪服」がつきます。
そんなこともあって現在「小紋」としてでる昭和後期の古着は少ないみたいです。
いや、あくまで素人の感覚ですが…。
で、この着物なんですが「紅型」…風というのでしょうか。
なんともかわいらしい柄…普通紅型というと、お花や鳥柄が多いのですが
これは「風景柄」です。ちょっとアップはこんな感じ、
よーく見ますとね…
人がいるでしょ?野良仕事してます。上の写真の右下の鳥はカラスさんでしょか。
「今日はそろそろ終りにすっぺか」「んだな」…なんて聞こえてきそうで。
なんかほっこりしませんか?
私こういう「物語のある柄」って大好きなんです。
一柄は、わずかに20センチくらいのものです。
その中に遠くの山、近くの林、傾きかけた家、広がる田畑、そこにいる人…。
小紋ですから当然下はひっくり返し…それでも景色は途切れない。
一枚の着物に、ふるさとの原風景みたいなゆったり優しいものが見える…。
確かに、四季の花がさまざま散っていたり、かわいい道具が並んでいたり、
そういうものもそれはまたそれで別の物語を感じますが、
こんなふうに暮らしそのものが見えると、なんかわけもなく楽しい!
とてもいいものをいただきました。裏に汚れもありますし、
ちょっとよくチェックしてから、解くかどうか決めたいと思います。
ほかにもこんなのをお譲りいただきました。
左側のこういうの、子供の頃近所のおばちゃんが羽織を重ねて着てましたっけ。
「あらおでかけ?」「ちょっとお遣い物買うのに高島屋まで行くのよぉ」なんて。
あのころは、横浜へ行くのは銀座へ行くのと変わらなかったのですー。
右はちょっと若いかた、新婚の奥さんのお正月晴れ着って感じですね。
近くで見ると「笠松」です。
物語のある柄、それを感じる柄っていうのは、
美しさとか華やかさにはかける部分があるかもしれないけれど、
何でも柄にできる「着物」のおもしろさを、十分楽しめるものだと思います。
残念ながら最近は少ないですねぇ。
では、手持ちの「物語中の物語柄」、かつてお見せしましたが、再出演?で。
「養蚕農家の四季柄」…
部分アップしますと…まずは採ってきた「桑」を選別するところから…。
右側では、蚕に桑の葉をかぶせていこうというところ。
おなご衆総出で、繭の選別をしております。
いい繭は、湯の中で煮て糸をとり(右側)、屑繭は真綿に広げる(左側)。
実に楽しい着物でしたが、あまりにも汚れがひどいため、
とりあえず解いて洗ってあります。入手から数えると5~6年経ちますか。
これもなんとか考えませんとねぇ。
でも、見てるだけで楽しいでしょ。
懐かしい香りがします。昔こういった「なんでもなく、でもかわいい」とか、
「ハデじゃない、でも目を引く」なんて着物がありました。
節のある紬地です。
私が子供のころは、お嫁入りといえば関西ならずとも、
「一通り」は持たせるのが普通でした。
それを持ってお嫁に行った人が、世の中だんだん着物離れで、
結局自分は着ないままタンスのこやしになっている…というのが多いわけです。
私が結婚したころから少しあとになると、一通り、ではなく、
とりあえず「留袖・訪問着・色無地」くらいは…になっていった感じでしょうか。
余裕があればこれに「喪服」がつきます。
そんなこともあって現在「小紋」としてでる昭和後期の古着は少ないみたいです。
いや、あくまで素人の感覚ですが…。
で、この着物なんですが「紅型」…風というのでしょうか。
なんともかわいらしい柄…普通紅型というと、お花や鳥柄が多いのですが
これは「風景柄」です。ちょっとアップはこんな感じ、
よーく見ますとね…
人がいるでしょ?野良仕事してます。上の写真の右下の鳥はカラスさんでしょか。
「今日はそろそろ終りにすっぺか」「んだな」…なんて聞こえてきそうで。
なんかほっこりしませんか?
私こういう「物語のある柄」って大好きなんです。
一柄は、わずかに20センチくらいのものです。
その中に遠くの山、近くの林、傾きかけた家、広がる田畑、そこにいる人…。
小紋ですから当然下はひっくり返し…それでも景色は途切れない。
一枚の着物に、ふるさとの原風景みたいなゆったり優しいものが見える…。
確かに、四季の花がさまざま散っていたり、かわいい道具が並んでいたり、
そういうものもそれはまたそれで別の物語を感じますが、
こんなふうに暮らしそのものが見えると、なんかわけもなく楽しい!
とてもいいものをいただきました。裏に汚れもありますし、
ちょっとよくチェックしてから、解くかどうか決めたいと思います。
ほかにもこんなのをお譲りいただきました。
左側のこういうの、子供の頃近所のおばちゃんが羽織を重ねて着てましたっけ。
「あらおでかけ?」「ちょっとお遣い物買うのに高島屋まで行くのよぉ」なんて。
あのころは、横浜へ行くのは銀座へ行くのと変わらなかったのですー。
右はちょっと若いかた、新婚の奥さんのお正月晴れ着って感じですね。
近くで見ると「笠松」です。
物語のある柄、それを感じる柄っていうのは、
美しさとか華やかさにはかける部分があるかもしれないけれど、
何でも柄にできる「着物」のおもしろさを、十分楽しめるものだと思います。
残念ながら最近は少ないですねぇ。
では、手持ちの「物語中の物語柄」、かつてお見せしましたが、再出演?で。
「養蚕農家の四季柄」…
部分アップしますと…まずは採ってきた「桑」を選別するところから…。
右側では、蚕に桑の葉をかぶせていこうというところ。
おなご衆総出で、繭の選別をしております。
いい繭は、湯の中で煮て糸をとり(右側)、屑繭は真綿に広げる(左側)。
実に楽しい着物でしたが、あまりにも汚れがひどいため、
とりあえず解いて洗ってあります。入手から数えると5~6年経ちますか。
これもなんとか考えませんとねぇ。
でも、見てるだけで楽しいでしょ。
とってもいいですね~
着ない内に派手になって・・・ほんとに
もったいない話ですね。
最後の一枚、帯にしたいです~。
こんな貴重な柄を隠れるところまで使ってしまうのは勿体無いので二部式かなんかにして見える部分にだけこの布を貼って「一見昼夜?」にしたら何本か作れませんかねぇ?
オークションに出ていたら間違いなくウォッチリストに登録です(値段次第で入札するかも)。
こういう物語性のある柄って持ってないんですよ。母からのにもなかったし、オークションでもなかなか目に留まらず・・・物が少ないのかしら?
最後の布は、額に入れて飾っておきたいですね。
私も人のことはいえなくて、
若いころ「なんかやだー」と着なかったのが
あったりします。今見ると、そんなに
わるくもなかったのに…ですねぇ。
着ないでだめになってしまうのは、
ほんとにもったいないですね。
私もそれを考えたんです。
なんとか全面「表」になるように…と。
ダメージもあるので、
どれくらい使えるか再チェックですわ。
状態チェックがこれからなのですが、
よろしかった場合は、お譲り致しますよー。
額に入れて…ほんとにそう思います。
全行程がかいつまんであるので、
そういう形でもとっておきたいですね。