ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

もったいない留袖

2011-02-09 20:10:47 | 着物・古布

 

ずっと前からあったもの、今日解きました。衿をとったところで、アッ写真と思って…。

この留袖、かなり派手ですので若奥様のもの。昭和30年代かなーと思います。

黒はヤケやすいんですが、これは目立ったヤケはなく、状態は良クラス。

とても華やかなのに、本当に残念ながら「金」がみんな変色して黒くなっています。

わかりますかしら、梅や菊の真ん中、ほんとは全部金がキラキラ…のはずなんですが。

写真では、まだなんとなく金っぽく見えますが、実際にはもっとクロっぽくなっています。

 

          

 

金糸の刺繍部分もありますが、糸のゆるみもなくきれいなんです。もったいないですね。

日本の職人さんはすごいですから、実はこれも直すことができます。 

でもこれだけの柄数だと、さていくらかかることやら…ですねぇ。

 

まぁ例えなおしても着られるわけではありませんし…で、べつのものにしてみようと、まず解いたわけです。 

さて何になるか…ちっと「お針仕事」もしたいと思っていますので、やってみますかねぇ。

何ができるかはお楽しみに。

 

で、こちらはこれまた写真だけで選んでしまった羽織なんですが…。

いやーいい色だしダメージないんです。薄めで軽くてしつけつき。

 

                           

 

まぁ家紬っぽい平絹ですし、お召しに見える感じに、わざわざ織り柄のような柄付けにしてありますから、

それほど上質ではない…感じです。

 

       

 

普段に羽織るにはいいんですが、思ったより明るい紫でした。

ほぼ写真の色なんですが、なんといいますか、マットじゃないんです。

「蛍光」っぽい明るさですかね。しかもちょっと玉虫風に、見る角度で「赤色」がホワンと見え隠れ…。

上の写真でも下のほう、なんとなく赤っぽくみえますでしょ。こういう輝きっぽい感じです。

 

紫ってほんとにフシギな色です。自分が着るつもりだったんですがちょっと明るすぎたかなぁ。

丈がまた長くて、90センチあります。

私は昭和30~40年代の短い羽織りはキライなんですが、だからといって長きゃいいってもんでもない。

着物に限らずですが、わずか2センチとか3センチとかで、きたときのイメージは違うんですよね。

私は、江戸小紋や細い縞柄などの、どちらかというと無地っぽい平坦なものは90もきますが、

柄のある羽織は少し短め85くらいにします。 羽織は後姿がのっぺりしますから、長さは気をつけないとですね。

 

さて、この紫、あ~~明るいわぁ。くまったね。こりゃ…。

   


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8 コメント

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Unknown (陽花)
2011-02-09 22:02:44
こんなに華やかな留袖を見ていると、
嫁ぎ先で義弟さんや義妹さんがいて
近々着る機会があると考えて親御さんが
お嫁入りに持たせたのかなぁとつい
考えてしまいます。
金は年月が経つと黒っぽくなるのが
困りますね。

何に変身するのか楽しみです。

折角購入の紫の羽織、写真と現物とでは
やはり違いましたか。
思っていたよりいい色ならラッキーです
けど、違うとガッカリですよね。

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Unknown (とんぼ)
2011-02-10 01:04:30
陽花様

昔は兄弟姉妹も多かったですからねぇ。
とてもハデで、30になったらどうだろかと思っちゃいます。
とりあえず解いて並べて柄を考えて…ですが、ハテ何になりますか。

紫は特に写真では分かりづらいんですよね。
これはじずんだ色を予想していたのですが、
まさか玉虫みたいに赤が浮き出るとは思いませんでした。
もう少し、ほんの少し暗いといいんですが…。
微妙な違いってほんとに残念です。
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Unknown (さえ)
2011-02-10 08:36:24
素敵な留め袖ですね。
留袖だと思うと、金がくすんでるのが気になるでしょうけど、羽織とかにしちゃえばもともとそういう効果を狙ってたように思える気がします。
汚れた感じでは無いですものね。

羽織は私でも派手と思うかも^^;
でも素敵ですよねえ。
銘仙なんかに合いそうです。
紫はデジカメも出た当時にもっとも不得意な色って言われてましたねえ。
自分でオークションに出すときでも、何度も画像加工ソフトで修正しても、なかなか思った色にならなくて、説明文に書いたりしています。
買う時も聞くようにはしてるんですが、それでも思った通りは難しいでしょうね。
この間薄い紫というウールを買ったのですが、届いたのはどう見てもグレーで。
画像は薄い紫なので、たまーに古着にある色違いの双子がいるのかと思って念のため出品者に聞いてみたら「間違いないです、紫です。」と。誤魔化してる感じではなかったのですが、写真の色も自分が感じた色に偏るものなのかなあとすごくびっくりしました。
同じ色をどう感じるかは個人差があると思いますが、写真の色も人の目を通したら違うんだなあと。
絵だとまだわかりますけどね。

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はーい!! (りら)
2011-02-10 15:33:37
っと・・・私に名乗り上げられてもお困りでしょうが・・・・
えっへへへへへ

黒留が何に変わるのか、楽しみです~!
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Unknown (とんぼ)
2011-02-10 15:51:54
さえ様

残念ながら、黒くなった金というのは、みればそれと分かりますしねぇ。
羽織だと柄位置が高くなりますから、さらっと着るにはちょっと勇気が要りますね。

それと羽織の作り方にもよりますが、このまま黒の絵羽に近いものにしたときは、
銘仙には着られません。道中着ならイケますね。

紫って、ほんとに出にくいですね。
モニターによっても違いますから、パソコンの先生はいつも「ウチので見ると青なのよー」とおっしゃいます。
オークションでは「じゃないかもしれない」と
覚悟しておかないとダメですねぇ。


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Unknown (とんぼ)
2011-02-10 15:54:20
りら様

はーい、お待ちしてましたー??
いえ、ほんとにどうするといいか、悩んでます。
もう少しジミな色柄だったら、ずっぱりつめて上っ張りとか、コートでもいいんですけど。
なんたってハナヤカすぎて恥ずかしい…。
「着るもの」にしたいとは思っているんですけどねぇ。
今お絵かきしてパズルしてます。
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Unknown (さえ)
2011-02-10 16:02:29
あ、いえいえ、銘仙に、、っていうのは紫の方です。
金はそんなにくすんだ感じなんですかあ。
画面だといけそうですけど。
オークションで金彩のものを買う時には要注意かもしれないですね。
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Unknown (とんぼ)
2011-02-10 16:43:57
さえ様

あらら、たいへん失礼しました。
紫のほうは、いいでしょうねぇ。お若い方ならシャキンと見えますね。
金の部分は中途半端に残っているところと、黒ずんだところが、
まじっているんですよ。
安いものだと、ブラシでこすると取れちゃったりするんですけどね、
これはしっかりくっついていました。なんかもぉ「惜しい!」ですわぁ。
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