寒くなってきたので「防寒」のお話しを…とリクエストいただきました。
何度か写真使っています、これはネットで購入したものです。
男物羽織をそっくり裏返して作ってあります。
羽裏のいいものがあると、これでコートを作ったら…と思っていたのですが、
羽裏もよくて全体の状態もいいというのがなかなかみつかりませんで、
みつけたとたんに、作るのやーめた…でかってしまいました。
洋風ではありますが、袂がかなり残してあるので和洋兼用です。
寒くなってきて、まぁ胴体部分は道行きでもコートでもナントカなりますが、
モンダイは「風の通り道」ですね。
着物の寒さは「三首」、つまり衿首、手首、足首、
「あいているところは寒い」です。
まず首周り、これはまぁショールなりマフラーなりで防御ですね。
次は袖口、昔の着物は袖口が極端に小さいものでした。
これは、以前の着物の歴史のところなどでも書いていますが、
元々「暖かくする方法」というのがあまりなかった日本では、
重ねて着ることで防寒していましたが、袖口もうんと小さくして、
手がとおるだけ、くらいにしていました。
あの安土桃山時代くらいの着物などみてもそうですね。
では、今こんなに広く開いてるのをどうしたらいいんでしょ。
もうひとつ、女性の場合は身八つ口というのも結構風通しがいいんですよね。
このどっちもカバーするなら、やはりコートが一番で、袖口を小さくし、
男着物のように、袖の振りがあかない形の袖にすればいいわけです。
コートについては、ちと後でまた書きます。
部分的に防寒になりますと「手袋」ということになります。
実は私自身は手袋が嫌いなんですよぉ。今でもほとんどしません。
最近「アームウォーマー」ですか、そういうものがありますね。
着物でも違和感なく使われています。まぁ振袖訪問着ではちょっと…ですが、
街着の場合はなかなかいいんじゃないかと思いますね。
アームウォーマーは、指がないのが特徴で長いのも短いのもあります。
どうせ中は見えませんから、ずーっと上まであってもいいわけで、
私も今年はちっと自分で編んでみようか…などと、あっ思うだけです。
で、なんでこんなに「指のないアームウォーマー」に、
違和感がないのでしょうか。
実はこれって「手甲」なんですね。
手甲というのは、形だけでいうと、世界中にあるそうです。
正確に言いますと、手首からひじまでの間のもの(長短あります)は
「腕貫(うでぬき)」または「腕袋」、いまでいうならリストバンドですね。
これは武具にも使われました。忍者なんてのは「ユニフォーム」にしてましたね。
この腕貫に手の甲を覆う部分までついているのが「手甲」です。
江戸時代、世の中が落ち着くと手甲は脚絆とワンセット?で、
生活用具として使われていました。
特に旅のときは必需品、また農作業でも使われました。
汚れやケガ、そして日差しよけ、茶摘み娘の絵ではたいがい描いてありますね。
そのほかにも手甲や腕貫は「防寒」にも使われました。
時代劇で、将軍様やお大名様が、袖口から白いシャツみたいなものを
覗かせている場面があります。あれが防寒用「腕貫」です。
日本では、ボタンとかニットというものがありませんでしたから、
伸縮しなかっため、細い紐をつけて、それで縛っていました。
以前も書きましたが、日本では「部屋を暖める」という防寒方法は、
すすみませんでしたので、着るもので調節していたわけで、
江戸の昔から、寒いときは「アームウォーマー」だったわけです。
見た目の問題なんですが、指先まですっぽりの手袋より、
指の出たアームウォーマーが違和感ないのは、
どこかで「見慣れていたから」ですよね。
ちと寄り道ですが、アームウォーマーをカンタンに作る方法、
いやあくまで自宅用程度ですよ、
こちら息子のはかなくなったハイソックス。
サイズ18、小さいのでぴったりします。
足首から下を切って…足を入れる口の部分の一箇所を糸でとめます。
わかりやすいように白糸で止めてみました。矢印のところ。
切ったほうはそのままでもくるくる勝手に巻きますが、
糸くず出るのが気になるようなら、かがってください。
但し伸縮性のある糸で、ゆーーったりと。
で、こんな感じ。あったかいでっせ。
元に戻りましょう。
要するに「風の通り道」をふさぐか、入ってきてもいいように、
体のほうを包むか…なわけです。
肌襦袢の下に、長袖シャツ着る方もいらっしゃいますね。
まだ20代のころ「寒がり王」の友人と着物で初詣にいったんですが、
電車のつり革にぶら下がった彼女の腕はひじまでにょっきり見えて、
しかもしっかり手首まであるばばシャツ着てました。
「若い女性」としては「ちょっとなぁ」と思いましたね。
まずはつり革にはつかまるなといいましたが、
腕というのは、お茶飲むのにカップ持ち上げても見えるものです。
シャツが見えるより、私は色合わせのいい「手甲」が見えたほうがいい…、
と思います。若い方は、そのへん上手ですよね。
さて上のコートですが、フードがついていますけれど着物でもいけます。
袖口小さめ、身八ツ口も閉じてあって、これは最高です。
道中着、道行も防寒着ではありますが、寒がりな方はコートをお勧めします。
つまりコートというのは「ここがあいてないと」とか、
そういった決まりごとに縛られないからです。
写真のコートは羽織を裏返していますが、
こんな感じで、袖口布はそのまま使っています。
前はおそらく衿のラインそのまま。
突き合せでループボタンです。
帯が出っ張っても形はおさまります。
フードもこうしてみると寒くて使っても気になりませんね。
実は、このコート洋服でも何度か着ているのですが、
前がきちんと重ならないので、中がセーターだったりするとかえって寒いんです。
着物で着ると、着物はしっかり前がガードされてまいすから寒くありません。
和洋兼用ですが、より、着物に適した格好だと思います。
袖の大きさも振袖でもない限りは、ゆったり入ります。
ただ裏返しただけではなく、部分的に布を入れ替えたりもしていますが、
工夫して作る気持ちのおアリになる方…ウチには男物羽織がたんとございます!
これから出す予定ですので、お待ち下さい。
足元の防寒については、またにいたしましょう。
何度か写真使っています、これはネットで購入したものです。
男物羽織をそっくり裏返して作ってあります。
羽裏のいいものがあると、これでコートを作ったら…と思っていたのですが、
羽裏もよくて全体の状態もいいというのがなかなかみつかりませんで、
みつけたとたんに、作るのやーめた…でかってしまいました。
洋風ではありますが、袂がかなり残してあるので和洋兼用です。
寒くなってきて、まぁ胴体部分は道行きでもコートでもナントカなりますが、
モンダイは「風の通り道」ですね。
着物の寒さは「三首」、つまり衿首、手首、足首、
「あいているところは寒い」です。
まず首周り、これはまぁショールなりマフラーなりで防御ですね。
次は袖口、昔の着物は袖口が極端に小さいものでした。
これは、以前の着物の歴史のところなどでも書いていますが、
元々「暖かくする方法」というのがあまりなかった日本では、
重ねて着ることで防寒していましたが、袖口もうんと小さくして、
手がとおるだけ、くらいにしていました。
あの安土桃山時代くらいの着物などみてもそうですね。
では、今こんなに広く開いてるのをどうしたらいいんでしょ。
もうひとつ、女性の場合は身八つ口というのも結構風通しがいいんですよね。
このどっちもカバーするなら、やはりコートが一番で、袖口を小さくし、
男着物のように、袖の振りがあかない形の袖にすればいいわけです。
コートについては、ちと後でまた書きます。
部分的に防寒になりますと「手袋」ということになります。
実は私自身は手袋が嫌いなんですよぉ。今でもほとんどしません。
最近「アームウォーマー」ですか、そういうものがありますね。
着物でも違和感なく使われています。まぁ振袖訪問着ではちょっと…ですが、
街着の場合はなかなかいいんじゃないかと思いますね。
アームウォーマーは、指がないのが特徴で長いのも短いのもあります。
どうせ中は見えませんから、ずーっと上まであってもいいわけで、
私も今年はちっと自分で編んでみようか…などと、あっ思うだけです。
で、なんでこんなに「指のないアームウォーマー」に、
違和感がないのでしょうか。
実はこれって「手甲」なんですね。
手甲というのは、形だけでいうと、世界中にあるそうです。
正確に言いますと、手首からひじまでの間のもの(長短あります)は
「腕貫(うでぬき)」または「腕袋」、いまでいうならリストバンドですね。
これは武具にも使われました。忍者なんてのは「ユニフォーム」にしてましたね。
この腕貫に手の甲を覆う部分までついているのが「手甲」です。
江戸時代、世の中が落ち着くと手甲は脚絆とワンセット?で、
生活用具として使われていました。
特に旅のときは必需品、また農作業でも使われました。
汚れやケガ、そして日差しよけ、茶摘み娘の絵ではたいがい描いてありますね。
そのほかにも手甲や腕貫は「防寒」にも使われました。
時代劇で、将軍様やお大名様が、袖口から白いシャツみたいなものを
覗かせている場面があります。あれが防寒用「腕貫」です。
日本では、ボタンとかニットというものがありませんでしたから、
伸縮しなかっため、細い紐をつけて、それで縛っていました。
以前も書きましたが、日本では「部屋を暖める」という防寒方法は、
すすみませんでしたので、着るもので調節していたわけで、
江戸の昔から、寒いときは「アームウォーマー」だったわけです。
見た目の問題なんですが、指先まですっぽりの手袋より、
指の出たアームウォーマーが違和感ないのは、
どこかで「見慣れていたから」ですよね。
ちと寄り道ですが、アームウォーマーをカンタンに作る方法、
いやあくまで自宅用程度ですよ、
こちら息子のはかなくなったハイソックス。
サイズ18、小さいのでぴったりします。
足首から下を切って…足を入れる口の部分の一箇所を糸でとめます。
わかりやすいように白糸で止めてみました。矢印のところ。
切ったほうはそのままでもくるくる勝手に巻きますが、
糸くず出るのが気になるようなら、かがってください。
但し伸縮性のある糸で、ゆーーったりと。
で、こんな感じ。あったかいでっせ。
元に戻りましょう。
要するに「風の通り道」をふさぐか、入ってきてもいいように、
体のほうを包むか…なわけです。
肌襦袢の下に、長袖シャツ着る方もいらっしゃいますね。
まだ20代のころ「寒がり王」の友人と着物で初詣にいったんですが、
電車のつり革にぶら下がった彼女の腕はひじまでにょっきり見えて、
しかもしっかり手首まであるばばシャツ着てました。
「若い女性」としては「ちょっとなぁ」と思いましたね。
まずはつり革にはつかまるなといいましたが、
腕というのは、お茶飲むのにカップ持ち上げても見えるものです。
シャツが見えるより、私は色合わせのいい「手甲」が見えたほうがいい…、
と思います。若い方は、そのへん上手ですよね。
さて上のコートですが、フードがついていますけれど着物でもいけます。
袖口小さめ、身八ツ口も閉じてあって、これは最高です。
道中着、道行も防寒着ではありますが、寒がりな方はコートをお勧めします。
つまりコートというのは「ここがあいてないと」とか、
そういった決まりごとに縛られないからです。
写真のコートは羽織を裏返していますが、
こんな感じで、袖口布はそのまま使っています。
前はおそらく衿のラインそのまま。
突き合せでループボタンです。
帯が出っ張っても形はおさまります。
フードもこうしてみると寒くて使っても気になりませんね。
実は、このコート洋服でも何度か着ているのですが、
前がきちんと重ならないので、中がセーターだったりするとかえって寒いんです。
着物で着ると、着物はしっかり前がガードされてまいすから寒くありません。
和洋兼用ですが、より、着物に適した格好だと思います。
袖の大きさも振袖でもない限りは、ゆったり入ります。
ただ裏返しただけではなく、部分的に布を入れ替えたりもしていますが、
工夫して作る気持ちのおアリになる方…ウチには男物羽織がたんとございます!
これから出す予定ですので、お待ち下さい。
足元の防寒については、またにいたしましょう。
おしゃれでいいなぁと思っています。
見ているだけであったかそう・・・
寒がりの私は真冬の着物でお出掛けに
格好を言っていられないので、皮の手袋を
します。
アームウォーマーいいアイデアですね。
寒い日に袖丈の長いババシャツを着る時に、薄手のアームウォーマーをその上から重ねると暖かさ2倍でシャツの袖も見える心配がなくて具合が良く、愛用しています。
ただ・・・末端冷え性なので、アームウォーマーだけで我慢できず、その上からミトンを重ねている寒がりっぷり。
そんなこんなで結局、変な格好になってしまうのでした(苦笑)
それで、100均でアームウォーマー見つけて、買ってきてあります。
コートもだいぶ前、古着の別珍のを買ってあるのですが、ここ数年、出番がありません。(^^ゞ
なんか、羽織にショールで十分で・・・。
それからアクリル毛糸で編んだ赤い肌襦袢も持ってるんですが、出番なしです。
冬なのに雨が多いし、東京はやはり地球温暖化なのでしょうねぇ・・・
大昔、母が買ってくれた物なのですが。
肌じゅばんのお袖がちょっと長めで袖口の綿レースがすぼまっていて、お袖だけ化繊とガーゼの二重(三重かな?)になってるんです。
ところが、最近これが無いんですねぇ。
ネットで見ても、帰国時に和装小物屋や呉服屋をチラッと見ても、置いてあるのは半袖式の肌じゅばんばかり。
袖口の寒さがかなり違います。
長いことアームウォーマーの必要性が良く分からなかったのですが、半袖式の肌じゅばんを着てみて「こりゃ腕が寒いわ!」と実感しています。
なんでああいう良い物を無くしてしまうのかなぁ?ですわ。
コートも、なかなか良い物に出会えなくて、買ったり頂いたりしながらも着ないものが増えていくばかりです。
ひっくり返したのがすごいですね。
あくまで、なんですが
冬は普段用に着ている着物の下に
ハイネックのフリースを着ています。
新潟で着物生活をされている方からのアィデアをいただきました。
フリースはカットしてもほつれないし、薄くてもあたたかいし
これの腰巻き、スパッツはいてマフラーに手甲の手袋…
「手間ひまかけて服を二着着ている」と言われました(笑い)
今年の初詣、どうしようかな~、防寒^^;
すってきですねぇぇぇ~~~このコート!!
私だったら、このコートを素敵に着たいがために 角だしに結ぶことでしょう!なんて…。
袂の丈や形の心配のない袖の外套はいいですね。身八つ口って、夏と殿方のために空けてあるもんだと、冬にはつくづく思います。
着物リメイクの服って、成功すれば本当に素敵なんですが、なかなか「これだ!」っていうのにはお目にかかれません。値も張るモノが多いですし~
やっぱり、自分で何でもできるようになるしかないな!…と、襤褸の山を眺めて痛感してます
綿が薄く入っているので、ほんと
あったかいです。軽いですしね。
手袋は、私まずサイズがないんですよ、
手が小さくて…デパートの高いやつでないと。
軍手のSですわー。
脚絆はレッグウォーマーですよねぇ。
ババシャツ、今は薄手で色もベージュとか
目立たないのがありますが、
30年前はしつかり「メリヤスシャツ」
でしたよぉ、らくだ色の…。
なにより体が大切、しつかり暖めてください。
昔に比べれば、暖かくなってきているのは
たしかですね。それと、どこでも暖房が
しっかりきいてますから、あまり寒いところで
長時間いるということがなくなりましたね。
最近年齢的に「冷え」がこたえるようになり、
さほど寒くなくても、体のために
防寒するようになりました。切実ですわ。
ありましたよね、そういうの。
自分でつけかえりゃいいんですが、
割と寒がりじゃないほうなもんで、
なんとかしてきちゃいました。
そろそろ「ちべたい」と手足で感じるように
なってきています。
今年はカイロをだしてありますー。