ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

紫…

2007-05-21 22:04:58 | 着物・古布
色や柄行から行ってかなり古い感じがするのですが、
縫われてからあまり着られた感じがしません。
ちょっと化繊が混じっているかと思ったのですが、Bランクの絹…みたいです。
残念なことに「置いたまま」だったほうの汚れがあります。
この感じの着物だと、たいがい胴裏がもう黄変していてしみだらけ、
八掛も薄汚れてる…なんていうのがほとんどなんですが、
これは裏もきれい、おまけに八掛がポリの新しいもの…。
思うにあまり着ないままきたものを、表はきれいなので現代のものを
つけてリメイクしたっていうところでしょうか。
大人サイズです。
アップしてみるとこんな柄。


       


紐を流れに見立てた、源氏車の柄です。
源氏車とは御所車の車輪、昔は汚れを落とすためと、
木製であったため「割れ」を防ぐため、流れの中につけました。
それを図柄にしたのが「源氏車」です。
車輪そのものも、成功なパズルのようで美しいですが、
花を添えて「花車」の見立てにもなっています。
豪華で華やかで、いかにも若い娘さんの柄です。
イマドキはちょっとハデ過ぎる柄ですが、
逆にティーンエイジャーの方が、ちょっと大人っぽく着たら、
とても素敵だと思います。

昔の着物、特にこういったタイプの、晴れ着っぽい着物には、
よく紫が使われます。
紫は、植物の紫根草や貝からわずかにとれる貝紫など、
いずれにしてもたいへんな手間をかけて取り出される色です。
ローマ帝国の皇帝が紫を使ったことで、国王、帝王などの色として
使われるようになったといわれています。
日本では、聖徳太子が制定したとされる「冠位十二階」(これであってたか?)を
色であらわすようになって、そのときも最高位は紫でした。
そういわれているからそう思えるのか、それとも元々がその色の持つ雰囲気なのか
やっぱり「高貴」って感じはしますね。薄紫は上品ですしねぇ。
私はどちらかというと、青みのかかった紫が好きです。


さて、三時草は本日も営業三時間でお花を閉じました。律儀ですー。
今日で三日目、がんばって咲いてます。

明日からいとこが泊りがけできます。
もしかしたらお休みするかもしれません。
アップなかったら、いとことお茶飲んでダベってると思ってくださーい!!


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちょっとだけくらしっく… | トップ | いとこが… »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2007-05-21 22:21:02
私もやっぱり薄紫が好きです。
折角の華やかな着物も着られないままだと
かわいそうですね。

三時草、何日咲き続けるのか気になります~。
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-05-21 22:25:57
いい色ですね。
濃い紫は、ちょっとクセがありますけれど、
薄紫だと着易いですね。
年取ってもきられるし???

三時草、毎日観察しまーす。
返信する
 (nao)
2007-05-22 10:08:24
あたしも紫好きです!
貝紫は上品で・・・今時はあまりお目にかかれませんね。
江戸紫も若い方なら艶やかでステキです。
あたしだと演歌歌手になってしまうけど・・・(汗
この紫も可愛いわ~♪
娘がすきそうです・・・。
こんなアンティークなキモノを今時のお嬢さんたちがシックに着てくださると嬉しいのですが、時折びっくりするようないでたちにも遭遇しちゃいますね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-05-22 18:35:23
nao様
難しい色ですが、バリエーションがあって、
マイ・ムラサキをきめたいところですね。
アンティークもきこなしてる方は、
ホントにステキ…。
お若い方の「びつくり」に遭遇したときは、
「なげくか笑うかため息つくか」、
で、たまに「あっ、これっていいなー」…です。
上手に着続けてほしいものですね。
返信する
Unknown (青め猫)
2007-05-23 09:01:19
可愛い紫の着物ですね。
私もティーンエイジャーだったら、お祭りなどに着ているかも知れません。
・・・今だったら、長襦袢に使えるかなぁ?(笑)
返信する
Unknown (とんぼ)
2007-05-23 21:35:42
青め猫様
そうですね、じゅばんにしたら、
チラリと見えるところが紫でステキですね。
まだ細かいシミは見ていないんですが、
洗ってさっぱりすれば、
シミはきにならないかもしれません。
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事