ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

羽織りを解いて…

2011-02-05 20:29:57 | 着物・古布

 

昨年の秋にいただいたもので、これは着たいなぁと思っていた羽織です。

サイズも違いますし、もう少し長くしたいな…と思って、とりあえず解きました。

表の傷みはナシでしたが、裏がちと弱いものを使ってあって、きれいに解いたのですが、

糸を抜いた部分が生地がよったり、ちょっと小穴があったり…で、再利用は部分的かなぁ…の状態。

せっかくですから、羽裏は自前のものを何か…。

最初出したのは、こちらでご紹介したりしている、面白絵みたいなのだったのですが、

表がこういう色柄ですから、たまにはドハデ裏もええんじゃないんか?…。

それでゴソゴソと探しまして、出してきたのがこちら。

折りたたみ線がしっかりついてまして、見づらいですが…踊るヒト。 

これはまだブログをはじめて間もないころに、アップしています。

身頃分しかないので、袖裏は別のかわいいものを出してきました。赤っぽくハデにまとめてみよう…?!

この絵は、まぁ華やかではありますが、形としてちと不自然ですね。

足が完全に前をむいているのに、顔は180度うしろ…。苦しそうですー。

踊り続けたら肩こりそー。

 

          

 

でもきれいでしよ。下の女のヒトの髪型かや帯の細さからいって、袖が長いのはちっと時代がズレておりますが、

まぁきれいな絵にするためってことで…。

こちらには男性が一人おります。芝居関係だとしたら、男装の麗人かもしれませんが…。

                  

 

みんな華やかな柄のきものですね。男性は羽織の裏が赤なのが分かります。「裏勝り」ですね。 

「裏勝り」とは、江戸時代にやたらと出された奢侈禁止令に、皮肉もこめて、

表はジミに装い、実は羽裏に華やかな色柄や、風俗的な額裏、高価な織り染めなどを使ったこと。

これでちょっと「裏勝り」の気分を味わってみようと思います。

現代の女物の羽織りの羽裏は、男物より更に面白みがなくなっています。

真っ白いよりはいいでしょ…みたいなぼんやりした暈しとか、ありきたりの地模様の綸子とか…。

羽織りは元々着物よりは、少し赤いめ、ハデ目のものも着られはしますが、裏がジミじゃ寂しいです。

襦袢とともに、年をとるほどハデめや面白柄を使いたいものだと思っています。

この表地が羽織になるのは、もーちっと先ですが、ちょっと楽しみです。

 


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6 コメント

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Unknown (陽花)
2011-02-05 21:01:20
あら~いいですねぇ。
裏勝りですか。他の方に分からなく
ても自分だけが知っている楽しみ、
夢があって素敵です。

表地の色柄もいいですねぇ。
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またしても涎・・・・ (りら)
2011-02-06 06:57:01
この羽裏、紋綸子に染めですか?
それほど古いものという感じがしませんけれど、柄が・・・良い!!
男装の麗人、着物の柄が「かはほり」!?
お好みにピッタリですよね!
緑の地に赤と黄の蝙蝠柄なんて!!ああ、こんな着物が欲しいです~。

表地、板目絞りのように見えますけど、手書きの縞ですか?
落ち着いていて、まさに裏勝りになりますね。
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Unknown (さえ)
2011-02-06 08:21:09
画像の表地にこの裏地で作ったら、ほんとに粋な羽織になりますねえ。
ぜひ完成したものも見てみたいです。
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Unknown (とんぼ)
2011-02-06 21:30:13
陽花様

年のせいでしょうか、裏はハデがいいなぁなんて
思うようになりました。
どこかでわざと脱いでチラ見せしたいですねぇ。
表も気に入ってます。
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Unknown (とんぼ)
2011-02-06 21:33:18
りら様

洗い張り状態で入手したんです。
戦後ものだとはおもうのですが、
よく見ると、染のとびなどあって、
それほどいいモノではないような。
このかわほり着物、いいですよねぇ。
羽織の青がまたきいてます。

表地は型染めの縞です。
ただのまっすぐでもよろけでもない、
さーっと描いたような縞です。好きですわー。


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Unknown (とんぼ)
2011-02-06 21:34:43
さえ様

きっといいんじゃぁないかと、期待しているのですが、
予算の関係で、もーちょっと先にならないと頼めないんですー。
自分で縫えたらなぁとつくづく思いますよ。
できたらアップしますので、楽しみにしていてくださいね。
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