ゆかたを壊して…

いやぁもぉ「よいしょ・こらしょ・炎暑」ですなぁ。
車のボンネットの上で目玉焼きできる、ゼッタイ…。

こういう暑さだと、さすがに外で動く気はしなくなります。
伸子張りだってあっという間に乾くでしょうが、終わる前にこっちが干物になりそーで。
家の中に、じぃ～～っとひそんでおりました。

なんかやらないと…と思って引っ張り出してきました、古いゆかた。
これは、去年の６月にご紹介したものですが、ひどい置きジミがついてまして…。
一応ドリョクはしてみたのですが、元々がほとんど白地みたいなものですから、
完全に消えないとやっぱり目立つ…しかも右袖の上の方とか、背縫いの首のすぐ下とか…。
木綿もそんなに質のいい物ではなくて、ミシン縫いですし、この際リフォームを…。
ゆかたとしての記念写真を一枚撮っておきました。

さて、何にするかじーっと見て考えて、なんとかこのまま、残すところは残し、
ほとんど手をかけずに何かにならないか…。
思いっきり手抜きというよりズボラ、そんなんでいいのでしょうか。
ま、思いついたので「湯上り着」にしてみました。

まず袖をはずします。ミシンってほんっと解きにくいし、ミシン目の穴があく…。
洗うとちっと変わりますけどね。
ここからはいいかげん縫いです。ちょっとくらい裄が伸びないかと…。
ただこれをやるとちょっといせ込んだりして、縫い代をぐるりととめなければなりません。
その割にはほんの少ししか出ませんから、面倒なら袖をとったままでもいいと思います。
とりあえずどれくらい出るか、その感じはどんなか、実験でやってみました。
袖付けの縫い代は（脇もずっとですが）「みみぐけ」です。これを袖付け部分と少し下の
脇まで解きました。脇から下に続く縫い糸は、適当に玉を作って
解けてしまわないようにとめておきます。
少しずつ生地を斜めにしていって、元の袖付け線の外側を、縫い代分折ります。
なんとか１センチ半くらい左側に出せましたが…あんまかわりまへんがな。


　　　　　　　　　　　　　　


みみぐけを終わって外から見たところ、ミシン目がみえますか？
せっせとやってもこれしか出ませんでした…。袖をとりっぱなしでいいみたいですね。


　　　　　　　　　

　　　　　
で、後は自分の好きな長さで下をカットします。
このゆかたは後ろに２センチくらい「揚げ」があったのですが、
それれを解くとなると、脇も下まで全部解いて、縫い直さなければなりません。
ミシン縫いですから解きにくいし、外へ着て出るわけではありませんから、
揚げはそのままにしました。

後は裾を三つ折りぐけするだけ。紐はまだ作っていないのですが、
しみのついてる袖部分で作ろうと思います。
それを自分の体に合せて縫い付けて出来上がり。
これで作り変えたっていえるんでしょうか、恥ずかしいシロモノですが…涼しいです。
一応「フレンチスリーブ」程度？赤い丸のあたりに紐を付けます。


　　　　　　　


下にはいているのは、私のパジャマです。
ためしに素肌に着てみましたが、ぶかぶかですから涼しいです。
身八ツ口がそのままなんですが、かなりあいています。
気になるようなら待ち針のあたりまで、縫い合わせたほうが見栄えもいいですね。
赤いしるしのところが元の身八ツ口の縫いどまりです。


　


私はパジャマ派なのですが。暑がりでも寝るときはやはりちゃんと肩を覆うことと、
下半身も長いものを着ます。朝方の気温変化で、冷えたりするんですよね。
これは湯上り着のつもりでしたが、パジャマ代わりに着ても、
オナカは二重になるわけだし、腰も覆ってくれるし、いいんじゃないかなと思いました。
もう少し動きをよくするためには、脇を１５センチくらい下から解いて
「馬乗り」にするといいですね。
今夜これ着て寝てみましょう。

残りはこれだけあります。紐分を切り出してもまだあまります。
全部解いて、思いっきりツギハギすれば、じんべさんのパンツくらいできますね。
息子のにしようかな…。


　　


というわけで、リフォームというより「切っただけ」繰り回し…でした。
いいのか、こんなの載せて…。