けんか結び

写真は「ジサマ」の羽織紐、プレゼントしそこねたまま、
数年箱に収まってます。だってジサマも着物あんまし着ないから…。

男の人の羽織の紐結びには、ひと巻きとかふた巻きなどがあります。
最近は、結べない方のために「作り紐」といって結びを先に形作り、
Ｓカンなどでの取り外しで使うものが多く使われていますが、
あれはたいがい、羽織を着た状態では結べないはずです。
作ってＳカンをつけて使う…ですね。
着た状態で結んだり解いたりするのは、それほど難しいものではありません。
覚えてしまえば…のものです。がんばって覚えてください。

動画の二本目、今回はスライドではなく「動き」ます。
まだまだ「画像の取り込み」を覚えている段階なので、
編集まで時間がかけられません。
お見苦しい点は「初心者」ですのでお許しを～～。

いわゆる「けんか結び」、平次結びとも呼ばれます。
つまり、銭型の平ちゃんですね。
江戸時代、同心や捕り方など、バッと羽織を脱いで、
機敏に動く必要のあるひとが結んだのが始まりだそうです。
では動画でどーぞ、途中で雑音が入るのご愛嬌ってことで…。




ひと巻きも二巻きもこの結びと同じで、たいして難しくはないのですが、
この結びは「すぐ解ける」ところがミソ、です。
Ｓカンは、紐をとかなくてもいいのですが、そのＳカンが面倒…
というところがあります。これ覚えると便利です。
男の方は、出先で羽織を脱ぎ着することはあまりないとは思いますが、
着物びとを目指して、がんばって覚えてください。

この動画のために、オットの羽織紐を解きました。
たった一回しか使われていない、かわいそーな羽織紐、
箱の中で、ふてくされていたのを出してやったのですが、
さて元に戻すのが一苦労、だって私、男の羽織紐の結び方なんて、
めーったにやらないんだもん。だから作り紐ってキライなんだっ！
えーと確かこーだったよねぇ…と、人には覚えなさいといっておきながら、
元にもどすのにえらい時間がかかっちまったとんぼです。はっはっはー。
必死こいて元に戻したスガタ、しかし房ってジャマですねぇ。