多少、薄汚れはあるものの、穴は…ほぼないみたい。
絹のじゅばんだと、粋な柄とかしゃれた柄とか、大胆ステキな柄とか…そっちに目が行きますが、
モスリンだと「なんかかわいいの」…なんて探しています。
モスリンでジミ目というのはないわけではありませんが、見かけるのは少ないです。
じゅばんは元々年をとっても、というより、年だからこそ派手なもの…という傾向があります。
だから普段着用のモスリンといえども、かわいらしいのでいいわけです。
それにしても、ちとかわいすぎか?ひよこちゃーん。
私が嫁入りにもってきたのは、だいたいド・ピンク柄で、しかも蛍光色でしたねぇ。
さて、モスリンはメリンスとも呼ばれます。同じものです。
「モスリン」は元々の生産地、イラクの「モスル」実際の発音は「マゥスィル」とか「モゥスィル」とかですが、
その都市の名前が語源、「メリンス」は「メリノウール」からの転化といわれています。
要するにどっちも「羊毛でできた布」ですね。
ウールですから、ほんっとに「虫」さんに好かれます。普段用ですから、着る期間は長いとは思いますが、
しばらく着ないときは、しっかり防虫剤を入れてください。
以前メリンス、という言葉が聞きなれないので「メリヤス」じゃないの?…と、若い友人が言いました。
「ン」と「ヤ」の一字違いですが、大きく違いますね。
メリヤスは「編み物」、元々はポルトガルやスペインで「靴下」そのもののことでした。
ニットは明治維新後に入ってきたように思いますが、元々、江戸初期のころには入っていました。
何しろ「珍品」ですからして、相変わらず一部の人たちだけのもの…。
実は「あたらしもの好き」のあの方、そう「水戸光圀公」使ってました。但し、ウールではなく「木綿の靴下たび」。
実際にニットの技術が入ったのは、もちろん明治維新後ですが、
この「伸縮する」というのはソレまでの日本にありませんでしたから、大ウケ…いや、たいへん喜ばれました。
もちろん、最初は富裕層、そしてシモジモへ、というのは変わりませんが…。
メリヤスは漢字では「莫大小」と書きました。これは私の親くらいの年代のヒトなら読めます。
「莫」という地には複数の意味がありますが、その中の「広い」というイミが使われていると思います。
「広く伸びて、大きいものも包み込める」…つまり大きさが変わることの便利さ…ですね。
日本に「編み物」はなかったか…いえいえ「編む」という広い定義ならばありました。
竹細工、つる細工、漁師の魚網も「編み物」です。
ただ、いわゆる「毛糸編み」のように編み針を使うという技術はありませんでした。
今でも例えば麻のニットものとか、木綿のニットもの、絹のニットものはありますが、
毛糸のような伸縮性と保温性はありません。むしろオシャレとか「夏物」というジャンルです。
結局「織ったもの」の方が実用的だったということでしょうね。
まずは解いて洗ってみましょう。虫食いをよーく調べて、大丈夫なら着用、ダメなら
うそつきと裾除けにいたしましょう。ちょっとかわいすぎるかなー…なぁんて思いながら…。
そうそう、モスはちくちくするとか、すべりがよくない…と思われる方、腰から下だけ、
洋裁用の裏地でもいいですから、ぐるりとつけると暖かいし、すべりもいいですよ。
別に普段用ですから、ちょっと留めつけるだけでもいいのです。
但し、静電気は更に、起きますが…。
やはり ピンク
探してみます
虫さんと仲良くしていないことを
セツに願います!
郡山はメリヤスが盛んだったので、
今でもこの字は見かけます。
オーバーミシンの内職もお嫁に来た頃は
多かったですが、最近はミシンの音も
聞こえません。
モスリンのひよ子さん可愛いですね。
昔、洋品やさんの店先などで、
「莫大小肌着 2枚で○○円」なんて、
売ってたりしましたね。
内職も、いまよりずっと近所の奥さんたち、
やってました。家でできるしごとって。
母は、スカーフのフチ巻きかがりを
していましたよ。手縫いで。
ひよこさん、かわいすぎかなーです。
このひよこちゃん、超プリティ!!!!!
結果、どんなふうに使われるのか、披露してくださいませませ。
「バリバリ」…さすが今風ですねぇ。
半衿にもかわいいと思いますが、モスリンって
意外とチクチクするものです。
私は首周りがちくちくだめなので、
これはやっぱりうそつきのセットか二部式じゅばんか…。
だいぶ先になりそうですが…。