たまーに出ます。羽織はハデハデ「バラ柄」。母なら「布団柄」といいそうな色具合です。
あちこちシミもついてます。
こちらが羽裏。写真染め、感光染め、というそうですが、要するに写真の焼付けと同じ方法で柄を染めるわけです。
以前にも新聞を丸々写し取った羽裏というのをご紹介しましたが、なーんでも柄にしちゃうんですね。スゴイ。
こういう新しい技術とか、横文字、アールデコと呼ばれるような柄は、
大正から昭和初期にかけて、じゅばんや羽裏に使われています。
ダンスの図案や、外国タバコ、ポスター、お酒や彫像など。
なんかわからん横文字が並んでいて、読んでみるとつづりが違っていたり…。
これって、今外国の人が「漢字」を「デザイン」としてかっこいいから…と使う感覚と似たようなものなのでしょうね。
「台所」という字の書かれたTシャツのお話しをしたら、
ミクシの友人が「外国人で『痔』という刺青をしている人がいる。本人は『ことぶき』のつもりらしい…」。
まぁ「寿」より「痔」のほうが画数多いし???
さて、このプロマイドですが…サイン入りなんですけどねぇ…サインとなると、よけいに読めません。
下の名前が「比呂子」ではないかと思うのですが、さっぱりわかりません。
もうちょっと大きく…
もう一人こちらは、まったくわかりません。
で「横文字部分」…何がかいてあるのやら。
表は初期のころの銘仙のようです。
初期の銘仙は丈夫の代表みたいなものですから、これもしっかりしたもんです。
それでも「傷み」のある部分もあり、その補修たるや…こうまでして着たんだなぁと思います。
羽織の裏側の裾、裏打ちびっしり。
傷んでないところは、まだまだ使えそうです。おそるべし、銘仙!
バッグなんかにしたらかわいいですね。
さて、ここで質問です。
皆さんはこういうスターやタレントの写真を「ブロマイド」といいますか「プロマイド」といいますか?
パソコンだとわかりづらいですね。「ブ」か「プ」かの違いです。
「ブ」ロマイドは印画紙そのものをいいます。
「プ」ロマイドは、あの有名な「マルベル堂」さんが、最初に映画スターの写真を今のように写して売るときにつけた、
いわば「固有名詞」といいますか「商品名」なのだそうです。
つまり女優さんの写真の場合は「プロマイド」が、正しいわけです。
商標登録などをしていないのだと思いますが、NHKなどで放送するのに商品名になっては、と
「ブ」の方を使い始めたので、ごっちゃなったみたいですね。
私はつい「ブ」の方を使ってしまうのですが、今日はまちがえないように使いました。
日本で初めての写真は1860年…大政奉還のまだ数年前です。じっと動かずに…のあの時代ですね。
少しあとに日本にやってきて20年滞在したのが「フェリーチェ・ベアト」。
日本の「写真」というものに、大きな影響を与えた人といわれています。
私の持っている「明治のころの写真本」にも、彼の名前は頻繁に出てきます。
彼の仕事の助手や社員、弟子などが、その後「写真館」を開いて、これがはやったわけです。
プロマイドの最初のころは「花柳界」の女性。文字通り「カオを売る」には、とてもいいものだったでしょうね。
なにしろ今みたいな「芸能界」はまだ存在しないわけですから、美しい有名人、といえば芸者さんだったわけで。
映画が始まると、映画スターのプロマイド、そして今で言う歌手タレント…が始まるわけですが、
皆さんはなにかプロマイドを買ったとか持っていた…という記憶はありますか?
私は小学校の6年生のとき、シャボン玉ホリデーが好きで好きで…。
そのころに出ていたスリーファンキーズのを持っていました。確か京都の新京極で買ったと思います。
それ以後は、けっこう雑誌も出てきましたしね。買うことはありませんでした。
この羽裏は表地同様繰り回しのようで、ちと寸法が短いのですが、表地ほどの弱り傷みはありません。
大切にとっておいたのでしょうね。
この女優さんのファンだったのかどうか…もしかしたらお母さんがファンだったのかも…。
で、結局…この人ダレなの…??
私もこのかた「日劇」とか、そういうほうの方かしらんともおもいました。
今よりそういうものがもてはやされた時代ですからねぇ。
ずっと着物が着られていたら、ジャニ系とか、いろいろでたでしょうねぇ。
振袖に、そんな柄が出たりして??
ピンクレディの踊りの振りのコマ割とか、あったらおもしろいでしょうに・・・・
このモデルさん、レビューのスターのようなお化粧やヘアスタイルに見えますけれども・・・・
バンプ系ですよねぇ。
昔の写真ですから、目は黒々で、ちと平面的なんです。よーく見ると部分的には違うんですよ。
写真ってフシギです。
こういう柄って、昔の旅館のふとん…みたいな気がします。
元々あのあたりの織物は「布団側」が主でしたからねぇ。
でも年代が違うから判らない・・・
と思ってコメント欄を読んだら
そう 皆さんのお話の通り
中村紘子さんに良く似ていらっしゃいますね。
私もお母様と同じに 布団柄
でも 私も ねんねこ柄で 見た事があるような気がします。
羽裏はキャンバス…ですわ。
なんでもアリです。
母なんかはゼッタイ「布団」って言いますね。
この市松に分けた感じなんか、見たことある気がします。
じっと見ていて、小ぶりのお座布団もいいなぁと…
思ったりしています。
本当に羽裏の世界は面白い。
表の方は確かに布団で見たような、と言う感じですね。
今朝は面白いものを見せていただきました。
ほんとよく似ているんですよね。
眉毛の描き方、長いと思いません?
当時の流行だったのかもですね。
私もねんねことか布団でみた柄のように思います。
かなりあちこち丁寧に「補修」しています。
そういうものを作り変えたのかもですね。
お顔は確かに似ていますが、彼女は確か私より5~6才年上なだけです。
この写真が撮られたころは、ご本人まだ乳幼児だと思いますよ。
銘仙は特にポップが多いです。これはまだまだ具象柄のほうですね。
よく似ていますね。
こういう派手な柄は若い頃羽織じゃなくねんねこで
見た様に思います。
お顔は似ているように思います。。。
羽裏のブロック柄、いい色ですね~。
古い羽織って、色柄はじけてて楽しいですね^^