写真は、だいぶ前にアップしてます手持ちの「結城紬」です。
とりあえず「知られているもの」ということで出しました。
実は、今日もまた長ーくなりそうだなぁと思っていたのですが、どうも時間がなくなりましたので、
本日「前フリ」…?で、ちょっと続けて書くことになりそうかなとおもっています。すみません。
ネットがきっかけで、いろいろお付き合いいただいている方からメールがきまして、
例の「表題がいいかげんなショップ」…その方は梱包がいい加減で、モノが壊れて届いたのですと。
(そのショップは着物だけでなく、いわゆる古道具的なものもちょっと扱っています)
そんなことからお話しが続いて、実は「今、落款の入った着物が出ていてね」…というお話し。
みましたら、表題にある有名な作家モノとは…とても思えないものでした。落款も本人のものとは違います。
もしニセモノであったとしたら、これを最初に買ったヒトはだまされたのかしら…というようなお話しになったのですが、
元々日本人って「名前」に弱いですよね。
いつのころからか「ブランド商品」とよばれる外国ものが、暮らしの中に入ってきましたねぇ。
たぶん30年くらい前でしたか、急に「グッチがどうの、ヴィトンがどうの」と友人が言い出しました。
彼女のお気に入りは「ヴァレンチノ」だったかで、ボーナスもらったら、○○を、その次はは××をと、
しばらくのめりこんでおりました。
今はどうか知りませんが、一時期パリだのイタリアで、日本の若い女性が大挙してブランド漁りに奔走する…
なんてことが言われました。そのころでしたか、テレビで30前かと思う女性がインタビューに
「50過ぎたおばさんが、ブランドバッグ持ったってしょうがないじゃない」というのを聞いて、
ブランドってなんだよ…と思ったことを覚えています。
ブランドは元々「ヨソと区別するために自分ちの牛や羊のお尻にペタンとやってた焼印」です。
それが転じて、自分のところの商品であることを証明するマークやロゴの意味になりましたが、
今は「一流ブランド」とか「ブランド品」というと、ほかとは違う上質のもの…という感覚があります。
確かに「有名」「一流」というところは、確固たる技術やデザインなど、特徴的であり、
品質の管理も確実で、それらの信用を継続していく責任があるわけです。つまりは「信頼」ってことですね。
私はブランド品が嫌いだとか、そんなものは意味がないとか、そう思っているわけではありません。
それだけの名前を何十年も続けて使い、維持し、更に大きくしていくからには、
やはり信頼を持ち続けるということですから、やはりそれなりに価値のあるものだと思っています。
別にエルメスのバッグがほしいとは思いませんが、もしプレゼントされたら
「なんだこんなもの」なんてことは思いません。いいものなら「いいもの」なのですから。
最初のお話しの「落款」は、いわば「ブランドの証明」みたいなものですが、グッチだのエルメスだのは、
私でも見ればわかります。(そっくりコピーはわかりませんが)
でも、着物関係の「落款」って、みなさんどれくらいご存知でしょうか。
私は元々が作家モノとか、そういうものにあまり興味がない、いや実は「縁」がない…ので、
あまり気になりません。知っているのも、本当に全国的に知られた方の名前だけで、
しかも「落款」となったら、デザインのついた「絵」みたいなものですから、
名前知っていても、それがその人の落款かどうかまではとてものことに…です。
今回は、たまたま有名な方で、知っていましたので「明らかに違うと思う」といったのですが…。
そのショップが、堂々と「○○○○の落款いり」といて販売しているのを見て、
なにしろ日ごろが日ごろですからねぇ…これは「違う」と思いました。
そんなことがあって「落款」とか「証紙」というものについて、
以前から「なんだかなー」と思っていたことを書こうと思ったのですが、時間切れです。
もう少し細かいお話しを、またぼちぼち続けたいと思っています。
ちなみに、写真の結城は、ニセモノではありませんが、今の「本場結城」とは違います。
でも結城は結城です。このへんがねぇぇ、なのが着物というものなわけです。
では、思わせぶりにこんなところでオシマイで…すみません。
「50過ぎたらブランド物を一つや二つは身につけないとみっともない」という意見でした。
なるほどねぇ・・・・
私などは「持っても偽物にしか見えない」チンピラ50代女ですんで、思わず苦笑してしまいました。
トップ画像の結城、珍しい柄だなぁと思っていましたら~。
着物の勉強をするというのは、ブランドを覚えることではなくものの良さを見分ける目を身につけることだと思うんですけど。
ブログに書く場合など画像だけですから、始めにブランド(作家名、産地名、など)がこないと納得されないことも多いのでしょう。
ブランドの前に、肌さわりや着心地、生地の色艶などについて知りたいと、いつも少し歯痒く感じます。
とんぼさんのところでは、そういう点でも良い勉強をさせていただけるんですよねぇ。ありがとうございます。
私も古布に興味を持って集め出して数十年になりますが知らないことがいっぱいーーそれでもこうしてとんぼさんのブログなど読ませていただいたおかげでかなりイロイロな事を知りました。
でも最後は自分で触って、見て、と言うことがないと判らないんだろうなあと思うことがいっぱいあって歯ぎしりをしています。
いい加減な商標や落款は巷に溢れていますが、結局は自分がそれを納得するかどうかということだと思います。たとえ偽物でもそれがいいと思えばいいのだし、名前で納得した物は結局はつまらないように思います。
妹が宝石関係の仕事をしているのですが、良いものとそうでない物の見分け方は数をみることだ。と言っていましたが直接、沢山の物を見ると言うことが何にもまして勉強になるのでしょうね。
ただ、バックなどは、初めはビニールのバックに高いお金をだすなんて
などと思っていたら 革に比べて軽くて楽 (^_^)/
好きで楽なものが一番ですね。
ブランドにはそれなりのよさはありますが、
持つことは自由…。
好きかどうかでいいじゃありませんかねぇ。
おっしゃるとおり「目」を養うことのほうが、
結局はいい出会いをするのだと思います。
ネットは触れない…それをどこまで自分で納得できるかですよね。
そうなんです、とりあえず…と、手に入れて「あっこんなだったのか」と、
がっかりするという「勉強」も何度もしましたわ。
私もブランドではなく、それがすきかどうかで決めるので、
ヒトに「アンタそれ○○じゃないの」なんて言われて、
「あ、そーなの?」なんてこともありました。
自分の思いが一番ですよね。
もう10年近く、ネットの画面ばかり見てきましたが、
それなりに画像を「読む」ことも、業者を「読む」ことも、
少しなれてきたように思います。
やっぱり、手に取るほうが最高ですけどねぇ。
私も「何でこんなものがこんなに高いんだ…
というビニールバッグを使ったんですが…ヨカッタです。
それなりに「良さ」の値段か…と思いましたわ。
おっしゃるとおり、好きなものが「いいもの」ですよね。