昭和7年、「主婦之友」10月号の付録です。
いつの時代もこのテの本は、「付録」のほうが、
あとになると価値が上がるんですよぉ。
元々はおまけだろうに、と思うのですが、本体よりも高くなります。
題は「冬物の和服裁縫」です。
この中の「襲」の着物やじゅばんの写真を以前ご紹介したことがありました。
今回はもう少し実用的なものを見ていましたら…、
こんなのがありました。
まぁ「作り帯」そのものは、今でも珍しくはありませんが、
これはどうやら、お太鼓を別に作るのではなく、
先に背負う部分を結んでおいて締めると…というものらしく、
解けば普通のの名古屋帯になる…とあります。
けっこう便利だと思ったのに、これは写真だけのご紹介で作り方が載ってません。
残念ですねぇ。もうひとつ注目したのは、その「説明文」です。
あまりに小さくて、しかも古い仮名遣いなので、今風に直しますと、
「洋服から和服にうつりたてのお嬢様は、みな同じように
『帯が結べなくってーーー』といわれます」とあるんです。
まぁ、昨日も書きましたが、こういった本というのは「おススメ」とか
「販売」とかを考えますから、まだそうでなくても「大人気」とか、
「飛ぶように売れている」とか、書くことがありますよね。
それは今でも変わらないと思うのですが、それをちょっと考えて…、
それでも「昭和7年」に「洋服から着物になったら帯が締められない」と
そういう現象がすでに出始めていたということですよね。
これ、時期で言うと、第一次のほうの世界大戦が終結して、
日本がけっこう元気になった時期でして、
大正末期から昭和初期のころのいわゆる「モボ・モガ」、
つまりモダン・ボーイ、モダン・ガールの略ですが、
そういうシャレた洋モノがはやって、若い人はそっちに走った…。
今でもそうですが、ナントカ・ルック、ナントカ・ファッションというのは、
都会の若い女性から始まりますね。
結局この時代くらいから、女性が着物を着なくなる傾向って、
少しずつあったんでしょうね。このあと、つまり昭和も10年をすぎたころから、
状況がアヤしくなってきて、戦争の影がちらーりちらーりと見え始め、
昭和13年ころの本では、材料がなくなってきて「繰り回し」の特集なんてのが
出始めるわけです。着物ってほんっとに不運だったんですね。
今の時代、もう自由なんですから、楽しく着たいものです。
さて、もうひとつはこちらの宣伝、
先日の「おばーちゃんが使った『みやこ染』」。「こ」の旧字がみつかりません。
なんたって「御覧遊ばせ!!」ですもんねぇ。
今なら「ねぇ見てみてっ!!チョーきれい」なんてところでしょうか。
そして、私があーそういえば…と思い出したのが、この座布団。
すみません、うっかり画像の下のほう切れたままスキャンしてしまいました。
子供のころはちゃぶ台、おぜんの暮らしでしたから、座布団は必需品。
家の座布団は、だいたい母が手作りしたカバーがかかっていました。
こんな感じの…。
これは「鏡仕立て」とか「額(縁)仕立て」といわれるものですが、
母の作ったのは、真ん中がこんなにきれいな和布ではなく、
古くなった服のスカート部分だとか、特売のカーテン用に買ってきた
チェックの木綿の残りだとか…。
そうそう、お客様が来ることがわかっていると、
母はいつも普段用のを引っぺがして、真っ白で角のあたりにちょっとだけ
レース模様のついている、いいカバーにかけ替えていたような記憶があります。
どっちにしても中身はペタンコのせんべい座布団でしたねぇ。
私、過去記事でなんやかや書いておりまして、
調べたら座布団のことも書いてありました。ほんっとまとまりのないことで…。
座布団の歴史、サイズについては、こちらの記事をどーぞ。
さて、涼しくなってきたのはいいのですが、
ちょっと油断したら「腰の古傷」がちと痛みまして、
今日はモタリンコ~モタリンコと動いておりました。
そろそろ気温はあっても「冷える」…、はわかっていたので、
先日生協で買っておいたモコモコスリッパをおろしました。
これをパソコンのデスクの下において、必ず足を突っ込んでシゴトをする…
あったかそうでしょ?
今日はこれからお風呂に入って、ゆっくりあったまって休みます。
いつの時代もこのテの本は、「付録」のほうが、
あとになると価値が上がるんですよぉ。
元々はおまけだろうに、と思うのですが、本体よりも高くなります。
題は「冬物の和服裁縫」です。
この中の「襲」の着物やじゅばんの写真を以前ご紹介したことがありました。
今回はもう少し実用的なものを見ていましたら…、
こんなのがありました。
まぁ「作り帯」そのものは、今でも珍しくはありませんが、
これはどうやら、お太鼓を別に作るのではなく、
先に背負う部分を結んでおいて締めると…というものらしく、
解けば普通のの名古屋帯になる…とあります。
けっこう便利だと思ったのに、これは写真だけのご紹介で作り方が載ってません。
残念ですねぇ。もうひとつ注目したのは、その「説明文」です。
あまりに小さくて、しかも古い仮名遣いなので、今風に直しますと、
「洋服から和服にうつりたてのお嬢様は、みな同じように
『帯が結べなくってーーー』といわれます」とあるんです。
まぁ、昨日も書きましたが、こういった本というのは「おススメ」とか
「販売」とかを考えますから、まだそうでなくても「大人気」とか、
「飛ぶように売れている」とか、書くことがありますよね。
それは今でも変わらないと思うのですが、それをちょっと考えて…、
それでも「昭和7年」に「洋服から着物になったら帯が締められない」と
そういう現象がすでに出始めていたということですよね。
これ、時期で言うと、第一次のほうの世界大戦が終結して、
日本がけっこう元気になった時期でして、
大正末期から昭和初期のころのいわゆる「モボ・モガ」、
つまりモダン・ボーイ、モダン・ガールの略ですが、
そういうシャレた洋モノがはやって、若い人はそっちに走った…。
今でもそうですが、ナントカ・ルック、ナントカ・ファッションというのは、
都会の若い女性から始まりますね。
結局この時代くらいから、女性が着物を着なくなる傾向って、
少しずつあったんでしょうね。このあと、つまり昭和も10年をすぎたころから、
状況がアヤしくなってきて、戦争の影がちらーりちらーりと見え始め、
昭和13年ころの本では、材料がなくなってきて「繰り回し」の特集なんてのが
出始めるわけです。着物ってほんっとに不運だったんですね。
今の時代、もう自由なんですから、楽しく着たいものです。
さて、もうひとつはこちらの宣伝、
先日の「おばーちゃんが使った『みやこ染』」。「こ」の旧字がみつかりません。
なんたって「御覧遊ばせ!!」ですもんねぇ。
今なら「ねぇ見てみてっ!!チョーきれい」なんてところでしょうか。
そして、私があーそういえば…と思い出したのが、この座布団。
すみません、うっかり画像の下のほう切れたままスキャンしてしまいました。
子供のころはちゃぶ台、おぜんの暮らしでしたから、座布団は必需品。
家の座布団は、だいたい母が手作りしたカバーがかかっていました。
こんな感じの…。
これは「鏡仕立て」とか「額(縁)仕立て」といわれるものですが、
母の作ったのは、真ん中がこんなにきれいな和布ではなく、
古くなった服のスカート部分だとか、特売のカーテン用に買ってきた
チェックの木綿の残りだとか…。
そうそう、お客様が来ることがわかっていると、
母はいつも普段用のを引っぺがして、真っ白で角のあたりにちょっとだけ
レース模様のついている、いいカバーにかけ替えていたような記憶があります。
どっちにしても中身はペタンコのせんべい座布団でしたねぇ。
私、過去記事でなんやかや書いておりまして、
調べたら座布団のことも書いてありました。ほんっとまとまりのないことで…。
座布団の歴史、サイズについては、こちらの記事をどーぞ。
さて、涼しくなってきたのはいいのですが、
ちょっと油断したら「腰の古傷」がちと痛みまして、
今日はモタリンコ~モタリンコと動いておりました。
そろそろ気温はあっても「冷える」…、はわかっていたので、
先日生協で買っておいたモコモコスリッパをおろしました。
これをパソコンのデスクの下において、必ず足を突っ込んでシゴトをする…
あったかそうでしょ?
今日はこれからお風呂に入って、ゆっくりあったまって休みます。
載っていないんでしょうね。
私、こういうお座布団好きです。
お布団もこんな風に着なくなった可愛い柄で
母が作ってくれました。
今風のじゃなくこういうのを見ると懐かしいです。
腰痛は辛いですから、無理をしないで大事に
してくださいね。
ただ今腰椎を痛めています。
マニュアル車でクラッチペダルを踏んで
シフトレバーをよいしょとやっていたら
全身バリバリで、偏頭痛まで来て大変でした。
サポーターが手放せません。おだいじにされて
くださいませ。
冬の足音が聞こえてきましたね。
私もモコモコスリッパを履き始めました。
私のスリッパは
底に厚い生地を使っていません。
柔らかくて履き心地がいいのですが
先代のスリッパは底が擦り切れてだめになってしまったので
今回おろす時に
「そうだ、スリッパにも半襟を付ければ!」と
裏に、履き古したデニムの生地を貼り付け
「汚れたら取り外して底だけ洗濯もできる!」
と夫に自慢したら、
「なんか貧乏くせえ」と言われました(涙)。
腰、お大事になさってくださいね。
こちらは、フェーン現象で28度を超えたようです!!
素敵です。奥様がお使いあそばす「ホーロー洗面器」!青の縁取りの色と消毒液の匂いが蘇りました。
昔の本を見ると、女性がいかにも清潔そうな感じがします。本は黄色いんだけど(笑)。
昔の本は字も小さくてほんとに見づらいです。
一番知りたいことが書いてなくて、
なんでやねーんとがっかりします。
いいお座布団なんて、お寺さんが来るとか、
そんなときだけで、家族のはみんな、
こんな感じでしたね。
腰、だいぶラクです。ありがとうございます。
えみこ様
マニュアルですか、二年前まで乗ってましたが
確かに両足均等に?使いますよね。
でもMT好きですー。
腰は要ってほんとですね。
大事にしてくださいね。
てまりばな様
わらえるでしょー。
「貧乏くさい」はないですよねぇ。
実際よく汚れるものだし、部分的に
擦り切れるし…。そこだけのために、
履きやすいのにリタイアさせなきゃならない、
それよりはずっといいですよ。
グーッドアイデアです!
腰、だいぶよくなりました。
ありがとうございます。
ゆん様
28度?聞いただけで汗出ますわ。
ホーロー洗面器、ありましたねぇ。
家庭用は金色ので、バケツはブリキで、
染物とかやるおかーさんがいると、
このホーローがある…。
いつまでもきれいじゃないんですけどね。
面白い宣伝がいっぱいですよ、この本も。