ハギレです。羽裏の片身分しかありませんが、けっこうオモシロイです。
よく見ますと、描いてあるのは「寝ている人達」。
字の方は「猫よ狐がどーのこーの」「狸・いびき」とあるのですが、
「字」は全くダメです。どなたかお分かりの方、お知らせ下さい。
実は「足」の方の図もあります。
字の方は、こちらはけっこう読めるのに「文」としてどーつながるの??
上下つなげて見られる部分の完全なところがないのですが、
こんな感じです。
こういう柄を思いつくこと自体、なんというのか「自由」だなぁという
気がします。箱枕取っちゃってる姐さん、枕からアタマずっこけてる男性。
いずれも熟睡、さてどんな夢を見ているのやら・・。
こちらはじゅばん、まずは男物、これは千兵衛様なら「はいはい、これね」
とおっしゃる柄でしょう。「道成寺」「羽衣」「大原御幸」「猩々」「高砂」。
少しカラー調整したので明るくなっちゃいましたが、
実際には黒に近い地色です。落ち着いた男の一品??
こちらは「女物じゅばん」、鳥、ヒッチコツク作?ちゃうちゃう!
鳥の柄というのは、特別珍しくはないのですが、それでもこんなに
何種類もの鳥が、こんな風に普通に枝に止まって群れているというのは
あまりないと思います。
たいがいは「雀」なら雀「ツバメ」ならツバメだけが、ポンポンと
置かれているものが多く、鶴などでは「吉祥柄」ですから、
大きく翼を広げるとか、連なって飛ぶとか・・形づくられた「美しさ」が
感じられるのですが、これは本当に、どこかの森の中でスナップしたような
自由な鳥の姿です。鳥そのものは「想像上」の色使いですが・・。
地色はもう少しミルクティーに近い色、汚れの目立たない色ですね。
どちらも「解き」の状態で入手しています。
これから広げて洗ってみて、そのまま使えそうなら「じゅばん地」として
そのまま販売するほうが、また誰かに着ていただける嬉しさがありますね。
こんな風に「おもしろ柄」「めずらし柄」ばかり見ていると、
本当に今の羽裏やじゅばん地、もっと「遊んで」・・と思います。
本日ちと多忙でして、これにて・・。
先だっても何人もでこーではなかろうか、あーではなかろうか、史学の研究者、古美術商、これが字句だったら、格調の高い雰囲気になるのですが、この絵にこの字、なんだか脱力してしまってただただ笑える、
掛け軸の読めないもの、まとめて古筆にくわしいかたのところに伺おうと思っていますが、こんなに楽しい筆もあるのですね~。
「猫よ狐と若いのよりも、○うね狸の、おういびき」?かな?いずれにしても、都々逸っぽい文句ですよね?
もうひとつの三味線云々の方も、7775で、都々逸の口調ですね。
昔、若い時、それこそ高校生くらいの若い時に(笑)三亀松師匠の都々逸のLPレコードを、寝る前に毎晩かけて、ニヤニヤしていた時期がありました。
あの時の、我が親も変わった子だと思っていたでしょうけど、今思うに、我が息子がそうであったら、気持ち悪いですよね!(笑)
今は、妻や息子にまで「変わってる!」と言われておりますから、まだ変わってるらしいです!(泣笑)
これってカオが見えてないのがいいと思うんです。想像するだにおかしい。人間の寝顔って一番無防備ですからね。
千兵衛様
「アザになるほどつねっておくれ それをのろけの種にする」、「アザになるほどツネってみたが、色が黒くてわからねぇ」ってアレですね。スキですよぉ、都々逸。もう三亀松師匠みたいな筋金入りの?粋人はなかなかいませんね。
歳のせいなのか、単なる既視感なのか、あぁ、困った脳力でーす。
何かの「写し」かもしれません。思いだされましたらお知らせ下さい。ほらっ、そういうのってぜんっぜん関係ないときに「ハッ」と思い出すことってありますから。そのときは「めもめも」・・よろしく!