写真は、和装関係の「古本」。昭和26年、60年前の本です。
上の本を題材にしての記事を書き始めた日に、
NHKで「直伝和の極意 これであなたも着物美人」という番組があると知りました。
とりあえず見てみよう…と思って、書くのをストップして見てみました。
NHKの番組概要には
「女性のあこがれ、美しい着物姿!歌手の島谷ひとみさんが着付けの初歩から日々の着こなし、
晴れの日の装いまで、京都で着物美人に磨きをかけます。」
とありました。
ご覧になったかたもいらっしゃると思いますが、一応カンタンな説明をいたします。
講師は安田多賀子氏、小笠原惣領家礼法の先生、着物教室も開いておられるし、所謂「和装業界の上のヒト」。
アシスタント、といいますか「実験台?」は、歌手の島谷かおりさん。
昨日の放送は第1回目で「まずは着物でおでかけ」というタイトル。
島谷さんは「着物はいろいろ揃えるのがたいへんかなと…」といい、
着物は高価だし…というようなさらっとした話の後で講師が「レンタルがある」…。
ロケは京都で行われていました。そりゃあるでしょ、そこなら。
講師は「借りるという手がある。京都はこういう土地柄なので特に多いし5000円くらいから全部借りられる」
さぁ肌着裾除けから、全部レンタル着物で気楽に借りて、おでかけしましょー!
どこの都市にもそういう「お気軽着物レンタル」があると思ってのお話しか…。
ちなみに、横浜では「着物でみなとみらいを歩こう」企画なんてのはありません。
着物レンタルは、振袖や留袖、七五三など礼装がメインで、小紋や紬もありますが、
レンタル料金はそれでも15000から25000円くらいです。
着物を着たい、着ましょう、月に何回くらい?2回3回で30000円も40000円も払うなら、
古着買った方がはるかに安いです。この番組企画のターゲットはいったいどんな人たち?
番組ではそのあと「京都の着物レンタルやさんで、肌着から全てお借りして、着せ付けてもらって」、
そこから先は、着物での所作動作の実演。草履はこう履く、こう歩く、階段はこう登る…。
このあたりは、ビギナーにはいいかもしれません。
着物と帯の組み合わせもちょっとやりましたが、それがメインではなく、
「私のイメージにはなかったのですが、意外といけますね」みたいな…。
そして次回は「はじめての1枚」…いきなりお誂えのお話で、呉服屋さんであつらえるときのノウハウ。
3回目にしてやっと「ひとりで着てみよう」…です。
着物に興味のある人で、でも高価だし揃えるのがたいへんそう、また自分では着られない、と思っているヒトに、
「買えなければ借りて、着られなければ着せてもらって」、というオススメ方法?
そして「やっぱり着物っていい」となったら「誂えてみましょう」、で、「誂えたんだから自分で着てみましょう」???
以前の羽田美智子さんがアシスタントだったときの着物番組も、毎回疑問符ばかりでしたが、
どうしてこういう構成や内容が「これでいい」と放映されるのかわかりません。
「着物にあこがれる」ヒトはたくさんいますが、みんなそれぞれ事情が違います。
最初に「京都で磨きをかけます」ということは、京都中心ですか。
最初に新聞の番組紹介欄で「着物をレンタルする」という一行を見たときから、
それはうまい方法なのだろうかと思っていましたが、やっぱりね…でした。
着物が高価だから、なかなか手が出ないというひとに、レンタルや古着購入という手がある、
と紹介するなら、そのレンタルの相場だとか、古着を買うときの注意とかポイントとか…、
そういうことのノウハウを教えるのが、こういう番組のポイントなのではないかと思いました。
こういう番組には、必ず「和装界」でのプロの方が出てきます。
そういう方は、この企画の最初から関わっているのでしょうか。
ただ「この回はこういう内容なので、こういう説明やお話をしてください」なのでしょうか。
今回、トップ写真の本をお見せして、お話したかったのは「自分の好きな着方」ということなんですが、
今日は長くなりますので、明日、本題に入りたいと思います。写真だけですみませーん。
ただ、あの番組を見て考えたのは、着方の話であろうと、初歩的な買い物の話であろうと、
それをチョイスできる力を持って見ないと、ただの情報の聞き流しになってしまう…ということです。
そういうことが、とても気になっている私なのです。
これもまたお話していきたいと思います。
なんだか中途半端ですが、本日コレまで。
ガッカリした事があります。
聞きたいところが抜けている、そんな気が
します。
今回は見ていませんでしたが、やはり
同じような事だったのですね。
NHKでは店の名前は出さないよなぁ・・・
と テレビに突っ込みを入れながら見ていました。
万年着物初心者の私ではありますが
今回はサワリ という事で
次回を楽しみに
(テレビに突っ込みを入れる楽しみか?)
なんか目的がハッキリしなかったり、
カンジンのところが説明なかったり、
いつも期待はずれです。
今回も、細切れ情報だし、実情にそぐわないし
なんだかなー…でした。
京都では競って「着物変身」やってますから、
憧れの京都へ旅行したついでに…と、
お客さんも多いです。必ずあちこちで、
それらしき集団に会いますから。
今の横浜じゃムリですよ。
私も突っ込みどころはどこだーと思いながら、
見るつもりでいます。ははは。
この手の番組は、基本『和装界』のプロに丸投げです。
NHKには、着物を何とかしようとか着物の番組を作ろうとかいう気持ちは元からありません。
見てなかったのでどこのNHKが仕切ったのかわかりませんが(地方局が仕切る番組も多いです)おそらく大阪局でしょうね~。
『今日の料理』『趣味悠々』等テキストと抱き合わせの番組なら、内容がコアでも放送できるのです。
本当にマスコミは当てになりません。。。身内には、「この受信料がお前の給料になるかと思うと情けないよ!」といじめてます(^^;)
NHKは国からお金を一切もらっていません。ホントに受信料だけでやりくりしてます。
「クーデターや国家転覆・戦争があった時、報道の自由を守るため」だそうです。気構えは立派ですけどね(ーー;)
番組がつまらんよ~。
でも視聴者の注文は真摯に聞くそうですので、電話して注文つけてもいいと思います(^^)
あらら、それは失礼いたしました。
いや、それにしても丸投げではねぇ。
そうなると、今回の場合なんかも「和装界」の企画下手ってことですね。
というより、都合のいい番組を作ることになってしまう…。
確かにこれも本が出ています。
何々の何月号をご覧ください、ってあれですね。
どうも都合のいいお話ばかりだと思いました。
実際、投書しようかと思ったんですよ。
あまりに「調査不足」だから…。
いや、初めて聞く裏事情…でした。
ありがとうございました。
内容も初心者向けではない番組ですね。
ちなみに私の住んでいる辺りや、隣の県でも2,000円くらいからレンタルがあります。
いきなりのコメント失礼しました!
はじめまして、コメントありがとうございます。
おっしゃるような事情も、当然あるとおもいます。
それは本来裏事情ですから、ほんとに着物を着たいひとのために、なら、
いろんな切り口でやってほしいと思います。
安いレンタルがある地域もあるんですね。この辺はほんとに何でも高いです。