実は、本をもとにして、いろいろと着物の着方だとかについてお話をしようと思っていたのですが、
今夜、eテレで「和の極意着物美人」という番組をやると…。
「着物美人になるためのノウハウ・入門編」だそうです。今日はレンタルして着る…というような話題だとか。
「ノウハウ」と聞けば、こりゃ見なくちゃね、です。
今日は7時からはBS3で、先日放送した「温故希林」の再放送なので、そっちも見なきゃでイソガシイ。
どんな内容かわかりませんんので、それを見てから書こうと思っていますので。
というわけで、本日は別話題。この本は昭和35年のもの。
出ているものは、当時ハヤリの着物やコートのラインナップで、それほど珍しい記事はないのですが、
ページをくるたび、ついカオがほころんでしまうのは…
この「ポーズ」
この当時は、要するに洋装っぽくということで、洋服っぽく凹凸をつけて着付け
そしてポーズは洋服のモデルさんの立ち方…。
足の角度、みごとにみんなお揃いですわ。
最近の着物本の着せ方は、逆に裾線までまっすぐ着せて、まっすぐ立って…が多いですね。
ところで上の真ん中、チェックのコートと下の右側V衿のひと、若き日の「鰐淵晴子」さんです。かわいいですね。
記憶では私より5歳上、つまりこのとき15歳でっせ。
今年66歳、誕生日が一日違いなので覚えてるんです。一日違いでエライ違い?!
下の真ん中は「岡田茉莉子」さん。今年で80ちょっと手前くらいかな?どちらもまだご健在。
最近、昭和の名優さんとか訃報が多いですから、長生きしていただきたいです。
コートも懐かしいというか…いや、この暑さでは見ているのもつらいですけれどご勘弁ください。
母もこんなコート、あれはたしか安いベルベットたったかとおもうのですが、持っていた気がします。
このころのコートや羽織は、洋装に対抗して「軽快さ」優先で、みんな短いです。
家庭着とか、暑さを感じる時期ならいいかもですが、私はどうも短いのが苦手です。
この時期に大人でなくてよかった…?!
こちらが「喪服の知識」として載っている「紋付の黒羽織」、やっぱりコレくらい長いほうがねぇ。
最近、オークションで「反物」が何反かまとまって出ました。正絹でほとんどがローケツ柄。
全部赤系でしたので、用がないわと思ったのですが、そのうちの何本かは芯に「羽尺」とありました。
つまり羽織用ですから、あっても10メートルくらい。詳細には「長さは ?」とありました。
さすがに「リメイクにどうぞ」と書いてはありましたが、少しくらいの汚れなら着物にしよう、
なんて落札した人もいるんじゃないかと、余計な心配をしています。
「羽尺」とあったら羽織用…着物より短い、それくらいの知識は持ってほしいものです。
この「羽尺」は、短い羽織が出始めて着尺で作ると余り布が多い、ということから作られたもの、
着物は3丈、羽尺は2丈6尺が基本です。
本日は短めで、早々におまけ画像です。
これを見て「あっ市村俊之」とわかる方は、同年代。ぶーちゃんの愛称で親しまれた俳優さんです。
藤沢樟脳も懐かしい、こりゃ今でももありますが…。
茶羽織とかもいいですね。
なるほどこれはタイムカプセルのようで一気に当時に連れいていってくれますね!
とんぼさんの解説を読んでいると、なるほどそうなんだと納得!
とても興味深く読ませていただいています。
目から鱗です!はい。
昔のモコモココート、着ると全体が逆三角形になるフォルムで、
今から考えるとおかしなかっこですよね。
あのカシミアのコートは、ほんとにすてきでしたねぇ。
私も一枚ほしいと思いつつ…別珍程度でがまんするようかなぁと…。
こういう本は再版がありませんから、探してもあまり高くて
手が出ない場合もあります。
ぼろぼろで10000円なんていわれると、絶句です。
安いのを探して出会ったときの嬉しさは…もう涙涙でって、おおげさですが。
見ているといろんなことが透けて見えてくる楽しさがあります。
お楽しみいただければなによりです。