頂き物の帯留め…帯締めは陽花様作。あたしってシアワセ…。
さて、前回は帯留めまでたどり着けませんですみません。
まずは帯留めがクローズアップされたわけ…みたいなお話しをしました。
前回の帯のお話しでもそうですが、いつの時代もいろいろなことが少しずつ変わっていきます。
またそのかわり方は、時代とともにスピードアップしていきます。
こちらは「江戸時代の着方」の写真ですが、ぞろりと長く着て、帯も広め、
帯締めもなしで、おはしょりはあとからたくしあげて作っています。
全体にゆる~い感じですね。右側の人はまだ前結びです。
これが、時代が進み、ついに明治大正あたりから帯も細くなり、
それなら帯締める前に着物を先にはしょったほうが…で、今の着方になったわけですが、
礼装に関しては「しきたりどおり」が長く続き、結婚式での花嫁衣装や留袖は、丸帯、お引きで着る…。
先日の記事に書きました「服装の変遷」の三法則のひとつ、「「漸変の法則」
つまり公式な服飾の変化は時間がかかる、ということです。フシギですがみんなこれなんですよ。
これは以前私の義父母や伯母たちの戦前戦中の「結婚式写真」で、ご覧頂きました。
昭和に入って、普段の着物は今の着方になっていても、花嫁さんは変わらない、
だから今アンティークとして出てくる戦前の留袖などにも、昭和なのに両褄柄があるわけです。
しきたりとして古い着方、装い方が残っていきますから、私の母親が留袖を着る年代、
つまり、昭和の30年代ですが、留袖はすでに今の柄付けになり、帯も袋帯主流でしたが、
帯締めはまだ白の丸ぐけ、だったわけです。
着物が着られなくなってきて、いろいろな「変化」が、昔のように順当に、ゆったりとではなく、
あれよあれよというまに、急激に変わり始めました。
礼装用の白の丸ぐけは、私が子供から大人になるまでに「組みひも」主流になりました。
また礼装用の草履やバッグは、ついこの前まで
「土台まで佐賀錦の草履に、ハンカチと祝儀袋しか入らない抱え型」だったのに、
いまやマットな金や銀の台に鼻緒だけ金銀入りの太い鼻緒の草履、バッグは持ち手つきに変わりました。
それでもさすがに留袖だけは「帯留めはNO」で、かわりに組みひもの「亀飾り」なんてものがついてます。
昨日、上流社会の夫人は、外国の宝石というドレスアップに対抗すべく、帯留めをした…と書きました。
当然、使われるものには決まりごとがあり、いわゆる「五大宝石」、
「ダイヤ、エメラルド、ルビー、サファイア、真珠」です。細工するのは日本人のお得意ですから、
さぞかし豪華なものがあったのでしょうね。
その場合でも、元々宮中を中心とした世界には黒留袖はありません。
宮中では黒地は着ないのがしきたりですから、最高位でも色留です。
だから庶民にしかない黒留袖には帯留めはしない…これだけは、ほとんど変わっていません。
また、そういうときの帯留めはレセプションなどの場合のローブデコルテに対しての装飾品…ということですから、
日本のしきたりどおりの結婚式なら、それをする必要がないケースであることになります。
元々訪問着や付け下げなど、礼装用の着物や帯は、それだけで華やかで美しいものですから。
もちろん、結婚式と言えども「おしゃれ」する場ではあるわけですから、
ドレスアップの手段として帯留めを使うことが、いけないといっているわけではありません。
逆に、色無地など少しジミめになるような場合には、豪華な帯留めはいいアクセントになると思います。
なんか、ごちゃごちゃでしょう。いろんなしきたりだとか社会の都合とか、
そういうものが混ざり合うのは、いつの時代もあるのですが、
明治維新以後の変化は、まず外国のファッションというものがはいってきたことと、
あまりにも進み具合が早くなったこと、その上戦後はだんだん着物離れが始まったので、
古いことを言う人はそのまま古いことを伝えるし、新しい感覚で考える人は新しいことを言う…。
「なぜそうなっていったか」とか「あのころはこうだった」を誰も知らないから
なにによらず「いいんじゃない?」と、ゆるんでいく…。
礼装には基本的に帯留めはしない…ということ自体は、あまりにも歴史が浅くて、
ここへ来るまでになんだかよく分からない状況です。
元々決まりごとにもなっていないようなことなのですから、かわっていってもいいと思います。
そのかわり、やはり場合が場合ですから「それなりのもの」を…ですかねぇ。
いつも言うことですが「礼装」を着る目的…ですね。
相手がいることなら、自分が目立つことより、まず相手に対する「お祝い」の礼を尽くすこと。
今はいろんな素材が出ていますから、象牙風プラもあれば、ダイヤ風ビーズもあります。
きれいなら輝いていれば…ではなく、いい着物にはウレタン草履をはかないのと同じように、
礼装の時の帯留めは「場に合ったもの」を使うのが正解…ではないかと思っています。
まだちょっと思うことがあります。それはまた今度…にいたします。
さて、前回は帯留めまでたどり着けませんですみません。
まずは帯留めがクローズアップされたわけ…みたいなお話しをしました。
前回の帯のお話しでもそうですが、いつの時代もいろいろなことが少しずつ変わっていきます。
またそのかわり方は、時代とともにスピードアップしていきます。
こちらは「江戸時代の着方」の写真ですが、ぞろりと長く着て、帯も広め、
帯締めもなしで、おはしょりはあとからたくしあげて作っています。
全体にゆる~い感じですね。右側の人はまだ前結びです。
これが、時代が進み、ついに明治大正あたりから帯も細くなり、
それなら帯締める前に着物を先にはしょったほうが…で、今の着方になったわけですが、
礼装に関しては「しきたりどおり」が長く続き、結婚式での花嫁衣装や留袖は、丸帯、お引きで着る…。
先日の記事に書きました「服装の変遷」の三法則のひとつ、「「漸変の法則」
つまり公式な服飾の変化は時間がかかる、ということです。フシギですがみんなこれなんですよ。
これは以前私の義父母や伯母たちの戦前戦中の「結婚式写真」で、ご覧頂きました。
昭和に入って、普段の着物は今の着方になっていても、花嫁さんは変わらない、
だから今アンティークとして出てくる戦前の留袖などにも、昭和なのに両褄柄があるわけです。
しきたりとして古い着方、装い方が残っていきますから、私の母親が留袖を着る年代、
つまり、昭和の30年代ですが、留袖はすでに今の柄付けになり、帯も袋帯主流でしたが、
帯締めはまだ白の丸ぐけ、だったわけです。
着物が着られなくなってきて、いろいろな「変化」が、昔のように順当に、ゆったりとではなく、
あれよあれよというまに、急激に変わり始めました。
礼装用の白の丸ぐけは、私が子供から大人になるまでに「組みひも」主流になりました。
また礼装用の草履やバッグは、ついこの前まで
「土台まで佐賀錦の草履に、ハンカチと祝儀袋しか入らない抱え型」だったのに、
いまやマットな金や銀の台に鼻緒だけ金銀入りの太い鼻緒の草履、バッグは持ち手つきに変わりました。
それでもさすがに留袖だけは「帯留めはNO」で、かわりに組みひもの「亀飾り」なんてものがついてます。
昨日、上流社会の夫人は、外国の宝石というドレスアップに対抗すべく、帯留めをした…と書きました。
当然、使われるものには決まりごとがあり、いわゆる「五大宝石」、
「ダイヤ、エメラルド、ルビー、サファイア、真珠」です。細工するのは日本人のお得意ですから、
さぞかし豪華なものがあったのでしょうね。
その場合でも、元々宮中を中心とした世界には黒留袖はありません。
宮中では黒地は着ないのがしきたりですから、最高位でも色留です。
だから庶民にしかない黒留袖には帯留めはしない…これだけは、ほとんど変わっていません。
また、そういうときの帯留めはレセプションなどの場合のローブデコルテに対しての装飾品…ということですから、
日本のしきたりどおりの結婚式なら、それをする必要がないケースであることになります。
元々訪問着や付け下げなど、礼装用の着物や帯は、それだけで華やかで美しいものですから。
もちろん、結婚式と言えども「おしゃれ」する場ではあるわけですから、
ドレスアップの手段として帯留めを使うことが、いけないといっているわけではありません。
逆に、色無地など少しジミめになるような場合には、豪華な帯留めはいいアクセントになると思います。
なんか、ごちゃごちゃでしょう。いろんなしきたりだとか社会の都合とか、
そういうものが混ざり合うのは、いつの時代もあるのですが、
明治維新以後の変化は、まず外国のファッションというものがはいってきたことと、
あまりにも進み具合が早くなったこと、その上戦後はだんだん着物離れが始まったので、
古いことを言う人はそのまま古いことを伝えるし、新しい感覚で考える人は新しいことを言う…。
「なぜそうなっていったか」とか「あのころはこうだった」を誰も知らないから
なにによらず「いいんじゃない?」と、ゆるんでいく…。
礼装には基本的に帯留めはしない…ということ自体は、あまりにも歴史が浅くて、
ここへ来るまでになんだかよく分からない状況です。
元々決まりごとにもなっていないようなことなのですから、かわっていってもいいと思います。
そのかわり、やはり場合が場合ですから「それなりのもの」を…ですかねぇ。
いつも言うことですが「礼装」を着る目的…ですね。
相手がいることなら、自分が目立つことより、まず相手に対する「お祝い」の礼を尽くすこと。
今はいろんな素材が出ていますから、象牙風プラもあれば、ダイヤ風ビーズもあります。
きれいなら輝いていれば…ではなく、いい着物にはウレタン草履をはかないのと同じように、
礼装の時の帯留めは「場に合ったもの」を使うのが正解…ではないかと思っています。
まだちょっと思うことがあります。それはまた今度…にいたします。
一目ぼれしちゃいました。
陽花さん作なのですか?
うーん素敵、、、
これはうらやましい。
「場に合わせる」って大切ですよね。
柄も素材も。
ワンピースはポリでいいのに、なんで着物はポリはだめなの?
って言って見てもやっぱり傍から見てそぐわないものはそぐいませんからね。。。
いえいえ、帯締めが陽花様作です。
お願いすると、組んでくださいますよ。
ご都合にもよりますが…。
帯留めはこちらのかたです。
http://homepage3.nifty.com/chi-mom/site4/kimonodokoro.htm
和裁師さんの、ご趣味の作品です。
あることのお礼で頂いちゃったんです。
今はフォーマルドレスでも化繊が多いですが、
それはデザイン上、より光るとか、よりドレープがいいとか、
また伸縮性で体にそわせるとか、ふわふわするとか、
そちらを優先するからでしょうね。
着物のポリは絹の「落ち」が感じられないから
安っぽく見えちゃうんですよね。
帯締め。。。こんな組み方も出来るんですね。
手組みの帯締めを見たことは何回かありますが、色といい組み方といい、素人の方でこんな組み方が出来る方は初めて拝見しました。
着物と帯と合わせたお姿も是非拝見したいです。
リンク先もありがとうございます。
お気に入りに入れて出会いを待ってみます笑
私の説明不足ですみません。
陽花様は組みひものお免状も持っておられるプロです。
今は販売を休まれていますが、
時々お願いして組んでいただいてます。
ブログは陽花様のHNをクリックするか、
左メニューの「和楽亭」をクリックしてください。
カテゴリーの「組みひも」を見ると、
いろんな組みひもが見られますよ。
ありがとうございます。
HP期限切れで、新たに作り変える予定
なんですが、写真加工がまだのため
止まったままなんです。
折角見に行って頂いても何も写ってない
状態で申し訳ありません。
素敵な帯留めに合わせて下さって、
とっても嬉しいです。
HPも期限付きだと、たいへんですね。
またきれいなのが並ぶのを楽しみにしています。
私は個人的にお願いしちゃってて、
ずるーいんですが…。
あの頃は、帯留って高級かちょっと粋筋というイメージでしたよね?
ここ数年はもう時と場合などほったらかしで帯留使用者になってます。うひひひ
尤も、私の場合は日本で正装するのとはだいぶ違った場なのでできることではありますね。
パーティーなどの盛装の時は値段はさて置き、光る大き目の物を使うようにしています。
普段でも、帯や着物の柄とのバランスを考えつつ、元はブローチの結構大きな物も使っちゃってます。
帯留好きとしましては、続きが楽しみです!
おしゃれの帯留め、制限ナシですものねぇ。
楽しみどころだと思うんですが、
これというものを持っていないんです。
ブローチを帯留めにというのがあるので、
それでやってみようかと。
いつも「楽しい帯留め」、ため息で拝見しています。