これは「色留袖」です。昔の色留袖や留袖は、右前と左前が
つき合わせで左右対称柄、というのが普通です。
この着物は更に「比翼」になっていて、その比翼も共柄です。
わかりにくいのですが、右前をわざとあけて中も見えるように写しています。
裏表ほとんど同じ柄ですから、都合八枚、この華やかな柄があるわけです。
左右対称の留袖、色留、というのはオークションでも比較的よくでますが、
ここまで重なっているのはあまりでません。
もともと昔は「いい着物は重ねて着る」のが普通でしたから、
この着物の「比翼」も実は「略式」ということになります。
昔、いい着物は「重ねて」着ました。花嫁衣裳なんかは
「赤・白・黒」の三枚です。日本人にとって十二単の昔から、
重ねて着ることはステイタスでもあったのでしょうね。
実際には、普段そんなに着込んだのでは動きもとれませんし、
何よりよほどお金持ちでないと、特別誂えでしょうから。そんなこともあって
少しずつ簡略化されてきたようです。今でも3枚重ねの黒振袖の結婚式、
というのも「式場」によってはあるそうですが、現代の留袖の比翼と同じで、
見えるとこだけ・・の「重ねもどき」がほとんどです。
江戸あたりでは「重ねの着物」というのは、ほとんどの場合同じ着物を2枚作り、
重ねて着たわけですが、実際には身動きとれませんしお金かかるし・・。
で、中に着る着物「中着(なかぎ)」と言いますが、これを胴貫きに仕立てました。
つまり、背中とおなかを包む胴体部分と、袖の「袖口と振り」を除いた部分、
ここを羽二重や平絹で薄く仕立てるわけです。袖口と振りの部分は
外から見えるので、同じ着物を着ているように見せるため、
そこだけは、表地と同じ生地を使います。
こうすると「鬼シボちりめん」のような高価で地厚なもので作っても、
着たときモコモコしないわけですし、胴体と袖分安くなりますね。
今でも「重ね」として、この「完全な表と胴貫きの中」という2枚重ねの着物は
オークションや骨董やで、ときどき見かけます。過去一度だけ花嫁衣裳の
本当に三枚重なったもの、全く同じ着物の色違いでしたが見たことがあります。
実際着たら、どーなんでしょ・・。お嫁に行くのって重労働??
白無垢に打掛でもキツイのに。ちなみに「打掛」と言うのは関西の言葉。
関東では昔は「掻取(かいどり)」と言いました。
江戸時代では「しかけ」ともいい、花魁の掻取をそう呼びました。
今でも歌舞伎では、この呼び方が残っているそうです。これは聞いたお話ですが。
「掻取」というのは、もともとは身分の高い武家の女性が、
小袖を着て帯を締めた上から着たものです。裾引きなので、
外にでるときは、裾がすれないようにたくし上げる、
これが着物の裾を「掻い取る」ということで「掻取」と言われるわけです。
えーここで恥話しですが・・実は私、俗に言うところの「バツイチ」です。
最初の結婚のとき、相手が背が高くて私はチビ、で少しでも高く見せるために
下が赤で上にいくほど白くなるというグラデーションの染めの打掛を着ました。
縁なく別れて一生一人かと思ってましたが、再びの縁で今の主人と結婚。
カンタンに式だけ、ということになり式場で衣装の打ち合わせをしました。
係りの女性が打掛の見本を並べて「白無垢がよろしいですか?
それとも色打掛の方が?」と満面の笑みで聞いてきたのに答えてワタシ、
「前の時、染でグラーデーションだったから、今度は全体が織りのにしようかな」
係りの女性はそのまま固まるわ、横にいた母は「このドアホ!」とばかり
眼を吊り上げてにらみつけるわ・・。忘れたい!!あの悪夢!!
でもまぁ、それで銀婚式も過ぎるくらいモッてるんだから、
おかーちゃん、ウチしあわせやでー。
2度結婚式を挙げられたのですか・・・
羨ましい・・・(と言ったらいけないのかな?)
私は残念な事に、次はウエディングドレスを着て・・と思っていたのですが縁が無く(縁が有り?)、今のところ一度です。
うーーーん 何なんでしょう ちょっとした不満感あり。
関西では打掛けで関東では掻取りといったとの事。
今では掻取りという言葉は聞かなくなりましたね。
別の意味あいでお引きずりっていうのもあったけど 裾引くのは同じだわ。
再度メール入れてみました。
どんな具合でしょうか?
ご心配おかけしましてすみません。
私、(2回目の!)式はほんとに家族だけ、
披露宴はトモダチが会費制で開いてくれた
パーティーだったので普通のスーツだったんです。
それで写真だけはドレスも欲しいと思って、
式のあと、私だけドレスのも撮ったんです。
でもねぇ・・なんであんなのを選んだのかと、
未だに自分で自分がワカラナイ・・・。
なーんだか、かわいいのを選んじゃいまして
ピンクのフリフリ、ヘッドドレスじゃなくて
ちっちゃな麦藁帽子って感じの帽子。
ついてる鼻が「マーガレット」・・・。
できあがった写真を見て思わず言ったのが
「アルプスの少女ハイジの七五三」・・・。
次は大きく胸のあいたスレンダーな白の・・って
何回着るんじゃ!
でもお隣に立つ方は、まぁおんなじでもいいから、
何回でも着て見たいものですよね。
すみません!
鼻のマーガレットって良いですね。
これチェック機能がついていないので(正式送付する前の修正版)そのまんま ゴーーーですもの。
楽しめちゃいますね。
修正版が付いていても私も良くやります。
自分で焦りながらも笑っちゃいます。
舞妓に変身の話も出ていますが、芸者なら・・・なんて思ったり。