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寒いのでハダカにするのがかわいそうで?(実は単なる手抜きデス)着物着た上から着せただけで、すみません。
けっこう古めのもの、古着で入手したものですが、写真で見たとき「あられ地紋」なのか、
それとも光る柄部分だけはあとから染めたのか…ハッキリしなかったのですが、
背中に染の一つ紋が入っていたので、色無地だ…と思い、状態よくて格安でしたので入手。
金糸が色変わりしたのかと思うような光具合なのですが、ちゃんと見ますと金糸ではではありません。
全体に散っているわけではなく、部分的に密なところ疎のところがあり、
密なところの更に一部分だけが光る感じに盛り上がって織られています。
けっこう手の込んだものでした。
見る角度によって微妙に色が変わるので、色がうまく出せていませんがミルクココアみたいな色です。
さて、色無地…過去にも書いておりますので「再放送?」気味の記事ではありますが…。
寒い寒いといっておりますが、あと一ヶ月もたてば「卒業式」シーズンです。
そこでだいたい私のブログでは「入・卒の着物」なんていうキーワードでお越しのお客様が多くなります。
悩ましいことでしょうね。入・卒の着物は。
で、色無地というのは、そういうときでも重宝なものなのですが、いろいろややこしいきまりといいますか、
着物をよく知る人にとっては「アタリマエの常識」なんですが…。
実は、洋装にだって決まりごとはあります。ただ、洋装にどっぷり使って育ってきた世代には、
その経験から、いちいち考えなくても情報がちゃんとインプットされているわけですね。
着物にはその積み重ねがないから、やたらめんどくさく思えるだけだと、私は思っています。
では、色無地について…。
色無地には「地紋」のあるものとないもの、があります。
地紋のあるものは綸子や紋ちりめん、ないものは一越とか古代ちりめん、つまりざらっとのシボのあるちりめんですね。
どちらでもかまいませんが、地模様のある場合は、地模様の柄に気をつけます。
例えばおめでたい柄、吉祥紋などの場合は、慶弔の「弔」の方では使えません。
どちらにも使えるように一枚持つならば、年齢でも違いますが、あまり吉凶に関係のない花、
流水や雲形などの自然を題材にしたもの、紗綾型、立枠などの有職紋様などが無難です。
地味な柄でも「大きい柄」ですと、若くても着られます。母から譲られたものは、紋ちりめんで厚みがあり、
ただの流水のみでしたが、柄がおおきかったので30代で着ていました。色を変えればまだまだ着られます。
また、以前出しました手持ちのものですが、地模様でも絵羽付けがあります。
普通の柄アリ色無地よりは、またひとつ格があがります。
色無地は若いからと華やかな色柄にするよりも、「格調の高さ」というポイントで選ぶといいですね。
それにしても今気がつきましたが…にたよーな色だわ…。どーすんだアタシ。
次は色目ですが、できれば慶弔用に二枚持てればベストですが、今の時代そこまでは…なら、
慶事用だと年齢より少し若目に、明るい色やきれいな色でいいのですが、
弔事などにも使おうとするなら、ピンク系や黄色系は避けたほうがケンメイです。
お若い方がピンクやオレンジをお召しになるなら、薄目か少しくすんでいるタイプのものを…。
色と柄の組み合わせで、見た目の感じが変わりますから、年代で作り替え染め替えをして、
続けて着るのもひとつの方法です。但し、染め替えはいろいろ制限も出てきますので、
まずお嫁入りの時は、40くらいまで着られるものを、そのあとは更に何十年かを着られるものを買いなおす、
といった計画でいけば、若いころのものは娘さんに譲れますね。
ちなみに私の色無地は、そろそろ染め替え考慮中ですが、母のごく薄い水色だったものを、
サーモンピンクに染め変えたもの。このあとは一度色抜きして、少し濃い抹茶色系が良いかなと思っています。
八掛の色も、小紋や紬のように、反対色だとかにはしませんので、全体の様子をよく考えて作ります。
とはいえ、選ぶときには小さな色見本なんですよね。
これが一番困るのですが、それでなくとも「無地」ですから、体全体がその色で覆われるわけです。
見本で見ていたときと、実際反物になったとき、更にそれを着物に仕立てたときで「えっ?」ということも、
割と多いのが「色無地」です。どなたかお持ちでしたら、いろいろと見せていただくこともいいかと思います。
次に「紋いれ」ですが、これが一番厄介です。
この前もお話しましたが、今は売る側も買う側も、昔の一般的なこと…というのを知らなかったり、
知っていても「今はもうねぇ」とか「みなさんそうだから」とか、そちらを優先することが多く、
ろくに説明もナシで「色無地は一つ紋つけておけば重宝ですよ」ってなことを言う。
じゃ「どう重宝なのか」ということは、買う側が知らなかったりします。
確かに、紋がついていなければ、いかに色無地といえども「礼装」には不向きです。
略礼装にもなりません。ただの無地着物。
格でいいますと、五つ紋つけたら格の高い着物になりますので、やたらと着られなくなります。
三つ紋だと準礼装で、紋のない訪問着より上になります。一つ紋なら訪問着より下。
身内の結婚式でも血縁が遠かったり、友人でそれほど深いお付き合いでもなかったり、
そういうことで、自分の立場上…の着物を考えるときに便利なわけです。
また染め抜き紋と縫い取り紋では、縫い取りの方が格下です。
だからややこしいのよぉと思われるかもしれませんが、最初から「紋」をどうするか決めてしまえば、
おのずと着ていく範囲や場合も決まってくるということです。
そしていわゆる「第一正装」でなくてもいいところでは、ほんとに重宝するわけです。
最近は、会社の上司のところへ夫婦揃ってお年始に行く…なんてこともあまりなくなったようですが、
行くとしてもお年始だからと言って、ご主人は黒紋付も着ないでしょうし、フォーマルスーツでもないでしょう。
そんなときには奥様は色無地を着ればいいわけです。入・卒で一番無難なのも色無地です。
色無地と言うのは、オモテに染柄や刺繍がない分、どんなに格調高い地紋であっても、
華やかさという点では「がらもの」に負けます。それだけ一歩控えた美しさと品格であるということで、
入・卒、或いは子供のお宮参りや七五三など、子供が主役の場合の親の礼装としてふさわしいといわれるわけです。
ついでのことに、これに黒絵羽、ですが、色無地、江戸小紋なら、黒羽織りで略礼装で通ります。
着なければならないものではありません。
実は、入・卒の状況って、場所柄と季節からいってだいたい寒いんですよね。
羽織は部屋の中でも脱がなくていいものですから、これがまた重宝なわけです。
羽織ではなく、色無地に道行でしたら、原則として、会場では道行はコートですから脱がねばなりません。
まぁそのアタリは「寒いですから」と、洋服でもコートきたままだったりなんてこともなきにしもあらず、ですから、
場所と状況によって、臨機応変…ですが。
本来は柄のない紋付の黒羽織がきまりでしたが、それもあまりに寂しい…と、絵羽がほとんどになりました。
昔は紋のついた黒羽織を引っ掛ければご、近所で赤ちゃんのお七夜があろうと、お葬式があろうと、
それでOKでした。黒で柄のない紋付の羽織も、一枚あると便利なのですが、
それとても「なにかあったら何でも着物」というヒトでないと、あまり着る機会はありませんねぇ。
今、学校で春の「年度替り」を秋にしよう…という話が出ていますね。
長年の慣習であり、そのほかの年度替りも4月である日本では、そうそうカンタンに9月新学期…には、
ならないのだろうとは思いますが、もしそうなると…単衣の色無地だの江戸小紋だのが必要になるわけですねぇ。
まぁ最近は「天候や気温で、別に9月1日から替えることはないじゃない」というのが、
一般的になってきていますから、単衣でなくても…ですが、そうすると、今度は絽の色無地…益々持ってないですー。
あと20~30年経ったら、質問コーナーに「9月の入学式ですが絽でも良いでしょうか」なーんて質問が…
あっその前に、入・卒に着物着る人がいなくなるかも…それもまた寂しいですね。
細かく聞かれると、どうだったかしら・・・と
不安です。
色無地どちらも素敵、上の色無地、好みの色です。よい色を見つけられましたね。
着物をよく着る人でも、しょっちゅう着るものじゃないし、
ついつい「えーと」って思いますよね。
どちらも申し訳ないような価格ですから、せめて大切にと思っています。
それにしても、いいなと思う色って同じなんですねぇ。
ところで自分には子供がいないのでよく知らなかったんですが、秋入学を検討してるのは今のところは大学だけですよね?学部も限定みたいだし。。。
。。。大学の入学式に親が来るんですか???
自分の時代は4半世紀前なのに、そんな人、居なかった!父兄席なんてなかったですもん。(車椅子の入学生の付き添いは入学生と同じ場所にすわっていたし)
ヘンな国になっちゃったですね~。
そういえば秋入学は、明治時代に一度検討されて、結局廃止したんですよね。いつまで続くかな?(野次馬)
私も子供がもう学校とは縁が切れましたので、よくわかりませんが、
大学が始めて、もしそれが順調に行ったら、いずれ小中高もなるのかな…
なんてふと思ったのです。
それで20~30年先…としたのです。
大学の場合は外国に合わせる…ということがよく言われていますね。
勤めに出て外国や、国内でも外資系の人の中で活躍するなどもあるからとか。
私はやっぱり「入学式は桜」であってほしいですねぇ。
ちなみに夫のころ(約40年前)は、全部ではないけれど、
まだ親がきていたそうです。
オトコですから当然家を出るときから帰りまで「別行動」だったそうですが。
今でも、女子大生の場合はいく人もいるみたいですよ。
一寸見たことないという感じーーあまり無難なところばかりで行くのもつまらないですよね。
こんな色はとても惹かれます。
大学の入学式でも親が出席、と言うところは結構あると思いますよ~
ただ着物でという方は見かけなかったようにおもいます。まあ、当地は北海道ですので足元が悪くてねえ~~~です。
私は秋入学賛成派ですーというか、入試の時期を冬にするのはどうかなあとー風邪ははやるし、雪による交通トラブルはよく起こるしでなんとかならないものかと常々思っていました。桜の時期にと言うのは全く同感なのですがねえ~。
まあ、それと秋入学は別問題かな!
自分は「緑茶党」のくせに、色はココア色とか紅茶色とかがすきなんです。
えーついでに「せんべ色」あるかそんな色…。
着物で出席、、と言うこと自体がへりましたよね。
雪の地域では、ほんとにそれどころじゃありませんね。
私も毎年受験時期の「インフル」と「雪」のニュースを聞くたびに、
もうちょっといい季節にしてあげればいいのに、と、
思っています。
夏だったら「この暑いのに」になるのかしらん。