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結婚してすぐのころですから、30年くらい前に編んだもの。
というより刺したもの…どっちじゃ…ですが、今でもこの編み方はあります。
ただ最近の「なんとかニット」というような爆発的に流行して…と言うのは無いみたいです。
とりあえずやってみようで、母にベストを作ってプレゼントしたのがこちら。
ステッチニットは、鈎針編みの「長編み」と「細(コマ)編み」ができればOKというものです。
土台は「方眼編み」つまり長編みと細編みを一個ずつ繰り返して編むだけですね。
それで作った土台の「升目」に、毛糸針に通した毛糸をすーっと通していくだけ。
拡大した写真です。
土台はワインレッドで編んでいって「柄の入るところだけベージュや白を入れて編みます。
例えば「ワインレッド8段、ベージュ2段、ワインレッド5段、白2段」とか、そういう繰り返しです。
全部編みあがったら、柄になるように色糸を織物をするように通していきます。
通す色によったり、並べて通す、交互に通す、などで柄が変わってくるわけです。
こちらが本に載っているもの(別の作品です)。右が土台の方眼編み、左が糸を通して柄にしたところですね。
今でもあるかと思って調べたら、ほそぼそと?残っていました。
私が実際やってみて、「だからそんなに流行らなかったのかな」と思ったのは、
編み物をする人には物足りないこと、編み物をしない人には肩下がりなどの部分での糸とおしが、
ちょっとわかりづらいかなというところ、それと通す糸と土台の糸で太さを変えたほうがいいんですが、
同じ色目の糸がなかなかありません。今の時代ならあると思いますが、当時はちょっと違う…が多かったです。
糸を通すときも、下に置いて、どこのラインも同じ調子で通してひっぱらないと、
ちょっと強く引いて通したラインだけ、裾が短くなったりするわけです。慣れだろうなぁと思いましたが。
それとやはりカーブは柄が作りにくいんです。
ですから、今販売されているステッチニットの本は、もう直線のものばかり。
ストールやショールはいいとおもいますね。
最近はいろんな糸が出ていますポコポコしたのや色のまじったのや…。
今の方がいろんなものができるんじゃないでしょうか。土台と刺し糸が全く違ってもいいわけですから。
母は気にいったようで、よく着てくれていました。
自分でもやろうと思ったのか、男物のセーターのページにシオリがはさんでありました。
実は、母に編んだのは「どんなもんになるんだろ」の「実験試作品」…。
それでもきっと言われると思って、いっしょけんめ「ポケット」もつけて…。
で…なんかめんどくさいわー、でこれっきり一枚も作らなかったという…ははは「私らしい」でしょ。
今になって、着物用の大きいストールを作ってみたいなぁと思っているわけですが、
方眼編みでストールってだけで…なにしろ「中細」ですからねぇ…時間かかると思うと…。
というわけで、これは私が着ようと思って持ち帰りました。
明日は雪になると言ってます。コートの下にこれを着て、雪かき…になるんですかねぇ…。
追記です。本がありました。中が見られます。写真の本をクリックしてみてください。
若い頃から細かい器用な事をされていたん
ですね。
毎回思いますが、よく虫にも喰われず長年
大事に保管されているのに感心します。
あんまりはやらなかったんですよ。
見るとやりたくなるんですが、
母ほど凝り性ではなくて…。
結局なんかいつも中途半端なんです。
物持ちのよさはもう…毎度ため息でます。
このベストの横の箱には、私が中学生のころの
ハンカチが入ってました。
捨てられない人でしたねぇ。