まぁなんと涼しい毎日でしょう。
カゼでウダウダしている私にとっては、よいお休みになりました。
とはいえ、なぁんか今にも雨が降り出しそうなこの天気、外に出るのはやめて、
おとなしく「家内作業」…羽裏を解きました。
「蜘蛛の巣柄」は、縁起かつぎの柄…と、以前お話し致しました。
お客商売のかた、特に飲食関係の女性の方が
「いいお客がたくさん引っかかり…いや、きてくださいますように」と、縁起をかついで着たわけです。
左の肩あたりを中心にした蜘蛛の巣に、ほんとにいいお客…いえいえたくさんの虫がかかっています。
どれをとっても豪華な衣装?
こんな蝶がほんとにいたら、ヘラクレスとかいうカブトムシより、高値でしょうねぇ。
当然「とんぼ」も出さなくちゃ!
羽裏の場合、袖の裏は総柄(小紋柄タイプのこと)だとお揃い、といいますか、同じ柄は当たり前ですが、
こういう「絵羽柄」だと、無地になる場合が多いのですが、こちらは贅沢にも、
袖の中も手描きで、左右別柄です。並べてみました。
全部で7頭、こちらも豪華な色柄です。
「縁起」という点ではもうひとつ、蜘蛛の巣ですがおめでたい「松葉」があります。
もみじの左上、糸が松葉の絵になっています。
こちらは、切れて絡まっている糸でさりげなく…
元々「裏勝り」でもある上に、さらに「隠し絵」がある…こういうオシャレごころ、粋ですね。
「家主」の蜘蛛の姿は見えません。
またそこがいいところですが、こういう場合でも「留守模様」というのでしょうかねぇ??
これは紋付羽織だったのですが、表の羽織はどうやら繰り回しで、貼り紋が使われていました。
羽裏もたぶん、使い回しでしょう。体の小さいヒトだったらしく、かなり折り込まれていました。
洗っても落ちない汚れとか、縫い線のあととか、ダメージはありますが、地そのものは問題ありません。
元々裏に使われるものですから、また使えます。
表地があれば…ですけど。それがモンダイ…。
お色も素敵でいい柄ですね。
夏風は大丈夫と思っても長引く事がありますのでくれぐれもお大事にしてください。
素晴らしく凝った柄ですねえ~~
色もきれいに残っていて素敵です。
なんかドキリとするような色使いですね。
好み・・・・
体調の方はまだすぐれませんか?
暑い日が続いていたのに うって変わって
寒い日が続いています。
どうぞ お大事になさって下さいね。
それにしても 羽裏 良いわぁ
虫があまり得意ではないので最初に見た時はギョギョっとしましたが、とんぼさんのご説明を読んでゾクゾクするくらい、カッコイイ!と見方が変わりました。
縁起のいいものがたくさん入っているというのも、いいなぁ。蜘蛛がいないというのも、いいなぁ。感動…。
とんぼさん、いつも素敵なものを紹介してくださって有り難うございます!
お体の具合はいかがですか? ご無理なさらないでくださいね。
よく見ると現物はもう少し色が村になったりしています。
でも「キレイ」ですよね。
これ、羽裏用の薄い生地ではなく、塩瀬の半襟風の
しっかりした生地なんです。
だから色もはっきりきれいなんですね。
ありがとうございます。
おかげさまで、もうすぐ全快のようです。
今日も涼しいので長袖でおとなしくしています。
こんな色使い、思いつくのも素敵ですよね。
羽裏にしては厚地なので、もしカット前なら帯にしたかった!です。
ありがとうございます。花がまだ少し愚図っておりますが、大丈夫です。
実物は汚れ間があるのですが、色遣いはほんとにキレイです。
楽しい柄ですよね。
ありがとうございます。まだ今日は涼しいので、ラクーに過ごしています。
私も虫系は苦手です。とんぼなんてハンドルつけてるくせに…。
蜘蛛の巣柄は、いがいとあります。面白いですね。
実際蜘蛛が描いてあるものもありますが、その場合はパスですー。
繊細で見事な芸術作品として。
しかしお洒落だわぁぁぁ♪
体液を吸い取られた死骸の引っ掛かった蜘蛛の巣は実際は殺伐とした雰囲気を醸してますが、絵にはこんなにも美しく描き出せるものなんですね。
もう少しきれいだったら…と思います。
オシャレですね。
「体液を…」、いやぁかなり生々しい表現で。ちょっとヒキました。