元々が、私はなんでも広く、そしてごくごーく「浅く」が特徴でして…。
能、狂言、歌舞伎、なんでもちょこっとだけかじってます。
いずれも、どちらかというと中身より衣装…すみません。
で、歌舞伎については、衣装もきれいだし豪華ですから、けっこう本などもあるのですが、
能、狂言になると、どうしても「歴史とか筋立て」みたいな本が多くて…。
それで見つけたのが写真の本です。これをみつけたときは「狂喜乱舞」して買いました。(アホです)
こちらです。
一歩進めて能鑑賞 演目別にみる能装束 | |
クリエーター情報なし | |
淡交社 |
実は「能」について知りたいばっかりに、偶然第1巻が発売されたマンガを見つけまして、買ってました。
今でもまだ連載中ですが「花よりも花の如く」というマンガ。
子供のころから能一筋の「憲人くん」、愛称「ケントくん」が、能をやりながら、さまざまな人生経験をしていく…
とまあそんなお話なのですが、演目や、能の裏話みたいなこともいろいろあって、
そのアタリが楽しいのです。能はほとんどオカルト…なんてせりふには笑いました。まったくそのとおり。
で、私の知っている演目などもあるので、ストーリーや、使われる面(おもて)のことなど、
いろいろなるほどーと思っていましたが、こちらの本は更に詳しく出ています。
私が好きな衣装は「長絹」、ちょうけん、といいますが、よく知られている「天女」の着物です。
歌舞伎は「衣装」と言いますが、能の場合の衣装を「出立(いでたち)」といいます。
私は少ししか知らないのですが、着物の形、着方、持ち物で、役どころがわかるわけです。
能は、とてつもなく「簡素」な舞台です。
歌舞伎なら、背景や、建物を舞台いっぱいに広げたり、大道具小道具、さまざま使いますが、
能は「これを何々に見立てる」というのが多くて、実にシンプルです。
また「何々を持っている、何々を身に着けていると、こういう役どころ」というのもいろいろあります。
例えば笹の枝を持っていれば狂女、初冠は公家の公達、鱗模様の着物は鬼、蛇…。
ストーリーがわかっていないと「ここはどこ、このヒトだれ」になりますが、
話そのものは、さほど難しい話はありませんから、だいたいのストーリーを知っていると、
地謡が聞き取れなくても、持ち物や出立で大体わかります。
この本で、はじめて「平家」の負け衣装、源氏の「勝ち衣装」というのを知りました。
戦モノなどは「修羅物」といわれますが「負(まけ)修羅」「勝(かち)修羅」というのだそうです。
ぱっと見ると、同じようなかっこに見えるのですが、烏帽子のてっぺの傾きが、左右違うとか、
素材が単衣か袷かとか…手にもつ扇子の柄も決まっているのだそうです。
なかなか実際の舞台を見に行ける状態にありませんので、もっぱらテレビや雑誌だけですが、
若いころは「きれいだけど、なにやってるのかわかんないし…」だったのに、このごろは心惹かれています。
マンガのおかげ、とは申しませんが、いや、けっこうそうかも…いいものだなぁと思っています。
「能の衣装」から、またいろいろ思いついたこともあるのですが、とりあえず本日時間切れで、これまで…。
ご紹介、ありがとうございます。
本屋で見てみてよかったら(高いので)、買おうかな。
お能のお装束はきれいですよね。
クラブでは特に習いませんが、学生料金で数は見ましたし、謡本の始めに出で立ちが書いてあって、小書き○○のときは何、とか書いてあるの、よく見ました。やはり衣装に興味があったので。
マンガの方も読んでます。やっぱり能繋がりで、作家としても嫌いではないし。監修付きなので、安心して読んでます。流派が違うので、あれ?ってこともありますが、あちらではそうなのかと(昔のことなので記憶違いかも)。
お能は武家の式楽になってしまったために、いろいろ細かい約束事が多くて、象徴的でわかりやすい綿もありますがややこしいなと思うこともあります。
1回目は20年ほど前。会社から勉強に見てこいと言われ、能楽堂にて拝見しました。当時は人形屋に勤めていましてね~。
演目や内容は覚えていませんが、能面を展示しているスペースがあって、演目や役柄が能面一つで決まっており、面の角度で感情を表す…ということが説明されていて、大変興味をひかれました。
2回目は10年くらい前、修学旅行の引率で中学生向け能の観劇体験として拝見しました。舞台と客席が近くて、これまた興奮気味に拝見したものです。
この二つの記憶をすっかり忘れておりました。とんぼさんの記事で思い出させてもらいました。ありがとうございます。
この本、面白そうですね~。
能は薪能を1度だけ・・・
狂言はまだ機会が無いですが、
知識が無いので観ても楽しめる
という段階ではありません。
豪華な衣装が楽しみになります。
いいお値段ですけれど・・・・・
リンク先のAmazonの中身拝見を見ましたら道成寺の腰巻が「鎌倉紋」で、女性の怨霊の柄と書いてあってビックリでした。
最近は人気薄のようですが、帯の模様としてスタンダードなものだと思ってましたので。
(10代の頃、欲しかったんですよねぇ。鎌倉紋の帯。)
転げ落ちそうな一番上の席(一番お安いところ)でしたが、こんなに美しい世界があるのかともうびっくり。
テレビで見るのとは全く違いますね~~
あれから見る機会がないなあ。。。。
お能は近くに古い能舞台があるので趣味の方がされる事もあります。年に1度は東京からお家元がいらして演じられるようですがいったことがありません。
今年は行ってみようかな~
本で知識を仕入れてから見るとまた違った見方が出来そうですね。
漫画があるとはビックリーそれなら読みやすそうですね。
能楽部ですか!すごいですねぇ。
いろいろな約束事は、いろいろなものを狭めてしまうのではないかとも思ったのですが、
今に至るも、ちゃんと残っているということは、やはりすばらしいものなのだと思います。
マンガ見ながら「色がついてたらなぁ」なんと思っていまして…あははです。
小袖展などでは、能衣装も何枚かでますが、物足りなくて。
いずれはホンモノの「お舞台」を見たいと思っています。
歴史の長いものには、いろいろな意味がこめられていて、面ひとつとっても、興味深いものがありますね。
昔我が家に小さな般若の面がありまして、とても怖かったのですが、
いまごろになって「どこかに入ってないかしら」と、確かめたくなっています。
謡が聞き取れないと、ほんとに何を言ってるかわかりませんし…。
テレビだと、たまに字幕が出たりするんですけどね。
それでも、衣装の美しさや着方が興味深くて、楽しいものです。
歌舞伎なんて豪華ですからねぇ。
一度能もじかに見たいものと思っています。
私も昔あれがほしかったのですが、
いいものが買えなくて、普段用の木綿の八寸で、
黒地に鎌倉紋っぽいのを買ってもらいました。
ウールの着物に締めていました。
あれ、どこいったかな…毎度これです。
それにしても、女性の怨霊とは…ですよね。
舞台とか、スポーツもそうですが、
やはり「実物」はテレビとはくらべものにならない「迫力」ですよね。
このマンガは、面白いですよ。演目の説明などもあって、へぇそういうお話なんだ…なんて。