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写真は手持ちの半衿グラデーション? 赤いものはもう用がないのですが、
捨てられずにいましたら、コーデのお話しで使うようになりました。とっといてよかった!
私は、取り立てて気を使わない着物の外出のときはほぼ「紬」です。
小紋もキライじゃないんですが、紬のちょっとしたハリといいますか、
ちょっと言うこと聞かないところ、私自身みたいで?ケンカしつつも仲良くできる相手みたいな…。
そんな気がするのかもしれません。
紬はジミ…まぁ赤い紬やピンク、白とか花柄とか、ジミでないものもありますが、
紬全体の特徴としては、黒や茶、紺が多いですしジミな印象になります。
それが帯や小物で、年代幅広く着られるという特徴にもなるわけです。
最近の若い方が、ジミめの紬をお召しになる…それはそれでとてもステキなんですが、
着物以外も全部「ジミめ」でそろえる感じだと残念に思います。
それって実は「洋装」の色彩感覚じゃないかなと思っています。
洋装は、例えば全体をモノ・トーンでそろえて、ひとつも赤いものがはいってなくても、
デザインという強みがあります。デザインによって、かわいらしくもセクシーにも着られます。
着物はデザインが大きくはかわりません。着方によって雰囲気を変える程度です。
だからこそ、洋装のミニとかスリットによるイメージや、ポップとかモダンとかの効果を「小物」で作り出すわけです。
カタチが同じですから、色でカバーと言うことになるわけです。
渋い紬を着るときは、帯の色柄と、小物に若いからこそ使える色を使ってほしいです。
そうでないと、上から下まで全部お母さんかおばあちゃんの借り物みたいになっしまいます。
特に古着の場合は、仕立て直しをしないと八掛の色を選べません。
少し若い目の八掛がついていればいいのですが、グレーとかブルーとかがついていると、
それだけで、一気に「年配者」のイメージですから、よけいに小物の色を大切にしてほしいと思うのです。
昨日の「袴下」、同じ柄の着物の着付けのほうもいずれアップの予定ですが、
今日は「半衿」との相性とイメージをやってみたいと思います。
全部縫い付けるのは大変なので、衿芯にかぶせただけで写真撮りました。
ちょっと不自然にシワなどもありますがご了承ください。
まず、うんと若かったらハデめにした方が印象が明るく、かわいい感じになります。
白でも柄の入ったものとか、黄色系やピンク系、朱色系。
明るいのから少し暗いめまでいろいろありますが、わずかな違いで年齢的に差がでます。
たとえば朱色でやってみましょう。10代でいける色から、30代でもOKくらいまで。
若いけど朱や赤はきつい…ならピンク系かもっと明るいオレンジ
エェ?なーんか「いなかっぽーい」なんて思いますか。これに帯と小物をつけます。
帯も同じ朱色系なら、帯揚げ帯締めは薄目の色で、
帯とのコントラストに眼がいくように。これで半衿の赤さは帯の面積に負けますから
たんに衿だけめだつことはありません。
帯に薄い色を使いたいときは、濃い色が先に眼に入りますから、
小物も濃くします。もう少し濃いオレンジの帯締めがなくて…。
この場合、帯揚げまで濃くするとしつこくなる場合がありますので
帯揚げは薄めで目立たなくてOK。(ケースバスケースですが)
このくらいで着ていただいた方が「若いヒトが渋い紬を着ている」というよさが見えます。
今回はきつい色目の色半衿ですが、例えば白地にちょっと柄のあるもの、
あるいは普通の白半衿なら、帯と小物でいろんな色を使ってください。若いうちしか使えない色を、です。
私の場合で、「若くない?」組み合わせをしてみましょう、
私は若くはありませんが、まだ老婦人と言われるにはちと早い…なんて自分で思っています。
しかもカオが童顔系なので、渋すぎると単なる「ババくさいかっこ」になります。
で、半衿は顔の近くですから、それなりに、帯は中途半端な「どれでもいける色」で、
かわりに小物にちと赤いものを…。これだと半衿と帯まわりのつながりが切れますね。
半衿は着物に同化し、帯と帯周りを楽しむ着方になります。
着物と帯、半衿を全く同じ組合わせで、あと10年たったらこっち、帯留めを使いました。
これだと半衿と帯周りがつながります。
小物って、ただの引き立て役ではなくて「視線のもっていきどころを替える働き」があります。
全体のコーデ…と言いますが、帯締めひとつで、ばらばらってのもあるんです。
そして以外と忘れられているのですが、八掛は下のほうでちょっとしか見えないんですけど、
やっぱり大事なんです。もし上の組み合わせで八掛がショッキングピンク系だったら、全部が壊れます。
こちらは染疋田のシボのある半衿。同じものの色違い、あら、調整ちがっちゃってすみません。
これだと渋めの色ではありますが、同じ帯だったとしても、緑は「春先」黄色は「秋口」…がいいですね。
着物は面積が大きい分、そして真ん中に「帯」という動かせない相方がいる分、
最初の印象はほぼきまってしまいます。
小物はその相性を引き立てたり、茶化したり…洋装のネックレスとかブローチのように、
眼だって自己主張するわけでもないのに、はずすと全体に印象が変わる…いい加減にはできないアイテムなんですね。
皮の細いベルトや鎖などを帯締めがわりに使うもよし、手作りで細めの丸ぐけを作るもよし、
風呂敷でも襦袢や着物のハギレでも、帯揚げに使える分があればそれをするもよし…。
たくさん持つと、イメ・チェンの楽しみが増えます。
人気の着物雑誌で「若いころ赤い服が着れなかった人が、今着物で無理して若い人が着るはずの赤い着物を着る」とおっしゃってた方がいたせいか、いい年して赤い帯を着てる人は痛い、みたいな雰囲気がありまして。
割と落ち着いた赤い紬地の帯だったのですが、私としては良い値段で買ったのでほんとにがっかりしました。
でも最近、生成り地にグレーなんかの渋めの紬っぽいウールに合わせたら、結構良いんじゃないかな?と思い始めてまして。
そんなとこにとんぼさんの記事がありましたので、半襟なんかを含めてすごく参考になりました。
帯に年無し、って言いますけど、40代で赤は駄目なのかなあと思っていたので、、、
そういえば先日紺地の大島のアンサンブルに赤い帯を合わせてらした50代の方をみかけましたが、とても素敵でした。羽織からちょっとだけ見えるというところがうまいなあと。
ほんとバランスって大事ですよね。
今持っている中では薄いピンクとプラチナの袋帯も年齢を選ぶのかなあと思って悩んでます。
こうして見せて頂くと本当にお若い方から
年配まで帯と小物の合わせ方で着られるの
ですから、着物っていいですよね。
とっても楽しいです。(疲れますが^^;)
自分は若いときから地味好みで、紬ばっかりでしたが、帯は派手目ですね~。
小物はたくさん用意できると、イメージの幅が広がりますよね!
彩度と明度の違いで季節感も表せる。。。
着物って奥が深くてお洒落な衣装です。
日本人の色彩感覚って凄いと思います。
赤といっても様々ですが暗い赤は私でも締めますよ。
おっしゃるとおりバランスです。
私の年だとうんとジミな着物の方が合います。
つまり「せめて帯くらい赤く」です。
小物と八掛で落ち着かせます。
袋帯で礼装用帯は難しいですね。
元々華やかなものですから、
更にピンクが入っていたりすると、
留袖とのバランスがきになるところです。
柄の大きさ、その柄の種類、ピンクの量、
一本ずつ帯は違いますから。
特に紬は応用がききますねぇ。
私もほとんど母からの紬ですが、
30代から今でも着られてますわ。
洋服とは全く違う感覚なんですが、
どうもそれが難しいといわれます。
楽しいですよねぇ、あれこれ引っ張り出して。
帯揚げや帯締めなども派手なのがあるのですが
いや、まだつかうかも…と、
しぶとく40年分持ってます。
今週末に掛けて続けて2回着用予定。
黒や茶の紬の着物ばかりなので 少し明るい色を入れた方が良いかな・・・と思案していましたら 丁度タイミング良く
白半襟から脱却してみます
あら、着物でおでかけ、いいですねぇ。
つむぎは元々が渋い印象ですから、
はりきってきれいな色を合わせて
お楽しみください。
白飯衿ももちろんいいものですけれど、
けっこう気分的にかわりますよ。
という所で唸りました。
帯揚げ、半襟の手持ちがもっとあれば
コーディネートが楽しくなるなぁ、やりやすいなぁと思って
端布やスカーフなどを物色しはじめたところだったのですが
ますますやる気が出てきました。
写真をいろいろ拝見しているだけで
ワクワクしてきました。
自分のきもの、帯にも合わせて
今週末、着てでかけたくなりました。
とありますが、鎖となると思いっきりひっぱって締めにくくないでしょうか?
創作系?(笑)のきものコーディネート本で、
三分紐くらいの太さのチロリアンテープとか、レースを帯締めにしているのとか、
ビーズで編んだ紐みたいなのとか見ますが、
あーゆーのも帯が落ちてきそうな気がします。
元々帯締めじゃないものを使う場合、
帯結びとか、着付けの上で何かコツのようなものがあるのでしょうか?