今日は「つれづればなし」で…時々花の写真もいれて…。
トップはポインセチアの真ん中、これが本来の花なんでしょうね。
写真撮るまで、真ん中だけをシゲシゲとながめたことはなかったんですが…
やっぱお菓子みたいだ…。
元の写真はこちらです。
さて、「ぶっとび」というのはまた言葉の話なのですが、
先日関東は夜中に大嵐、午前中に天気はよくなったものの今度は強風。一日中吹き荒れました。
あの日の深夜、ちょっと玄関先に出て鉢植えを並べなおしていましたら、
例によって「ケータイ」しながらくる人が…深夜だし誰も聞いていないと思うのでしょうかねぇ、
大きな声でどうやら今日のご報告のようで
「すげぇのなんのって、ゴミ袋ぶっとんでくるわ、植木ぶったおれてるわ…
$#~&%ぶっかれてるわ(何かがぶっ壊れたといってるらしい)…ぶんむくれてよ…ぶっとばしてやろかと」
おやおや、どうやら上司がトラブルで、八つ当たりしたようで…。
それにしても「ぶ」がいっぱいでてきましたねぇ。強調の言葉ですが、漢字では「打」と書きます。
「ぶっこわす」とうつとちゃんと「打っ壊す」と出てきます。
ほんとうは「うちこわす」が「うっこわす」で言いにくいから「ぶっこわす」になったんでしょうね。
「ぶっきらぼう」は「打ち切られた棒」、つまり丁寧に寸法測ってのこぎりでひくなどせず、
ジャカジャカとぞんざいに切られた棒…からそっけない…の意味に使われています。
「ぶっちゃけ」は元は「打ち明け」、「あける」は「明らかにする」で、
今までそこまで言わなかったことなどを、思い切って言うから「明け」が強調されて「打ち明け」、
更に強調されて「ぶっちゃけ」…。
着物にも「ぶ」はあります。「打ち裂き」と書いて「ぶっさき羽織り」。
乗馬用の羽織りのことで陣羽織も同じようになっています。
つまり「センターベンツ」入りの羽織り、これは馬に乗ったりいくさで陣中にいるときなど、
刀の大小を腰にさしても、羽織が引っ張られることがなく、動きやすかったために着られたもの。
スリット入り…なんて言葉もなかったし…それにしても「裂き羽織」でもいいのにね。
日本語っておもしろいですよね。
オキザリス、お天気悪い日は開きません。今日はご機嫌よさそうで…。
表は白なんですけど、ほら、裏のふちは赤いんですよ。みえないとこのおしゃれ、ですね。
アナタも着物スキでしょ…。
さて、私が「ぶ」ってヘン、と思ったのは昔々「家紋」の話で、母が「家紋は《鷹の羽のぶっちがえ》や」といったこと。
今は「違い鷹の羽」という言い方の方が多いです。「違う」とは「違える(たがえる)」で十文字に交差させることですが、
「ばんっ」と音立てて、きっちり交差、で「打ち違え」…そこまで強調せんでも…とも思いますが、やっぱり武家文化?
ちなみに家紋で「ぶっちがえ」といったらだいたい「違い鷹の羽」のこと、
「○○のぶっちがえ」という言い方の紋はほかにもあるのですが、鷹の羽が一番有名らしいです。
あまりの強風で、一晩にしてお隣のシャラは、ほぼ丸裸…寒そうになりました。
最近、流行語だとか今年の赤ちゃんの名前だとか…「字」にまつわるニュースを見てまして、
日本語って、ほんっと難しいなぁと思ったしだいです。
外国のかたは「ぶっ壊れる」とか「どっちらける」とか「ひっぱがす」とか…
理解するのに時間がかかるのでしょうか…。
もう45年位前、車の運転のことで理不尽にねちねちとケチをつけられたことがあって、
それは違うことをきちんと説明したら、相手は反論できずウッと詰まった…その相手に向かって
「えぇ年ぶっこきゃがってからに、そんなことも知らんのか!ダテにアタマハゲらかしとくな!ダアホ!」
と言って、相手をボーゼンとさせたのは…当時40半ばの母です。一応「京女」です。
さっ今夜は野菜炒めです。ナベに野菜をぶっこんで…あっこれはていねいに作りましょーねー。
おかしくて、ひとりクスクス笑って
います。
怒っている時などは、丁寧に言ってられませんからね。それにしてもそれだけの啖呵を切れ
たらスッとしますよね。
オキザリスの花びらのほのかなぼかしがやさしい感じでとても綺麗ですね。
陸奥の手前北関東は、京の言葉が都人によって平安時代に伝えられてから、イントネーション共々独特の形になった、と学生時代に言語学の先生に聞いた話が印象に残っています。
北関東の古名、上野・下野は、京からみた位置ですから(^^)都文化の行き止まりだった訳で。北関東は人間の動きがあまりありません。
暮らしやすかったせいか。それで、古い形を残しやすかったとも聞きました。
京女のお母様が「ぶっこき云々。。。」とおっしゃってるのは言葉の原型?などと、失礼ながら笑ってしまいました。アクセントが違うだけで、文字にしたら同じなんですもの~。
県内にある国分寺跡、国分尼寺跡、薬師寺跡は、都の実効支配が及んでいた証拠です。
言語は、思考の第一歩、だから、世界でも民族語にこだわるのでしょうか。
母は短気でしたし、性格江戸っ子でしたから、
いっぺんにキレたのだと思います。
見習っちゃいましたからねぇ、私も…。
オキザリスって、ほんとにかわいい花です。
親指のアタマくらいしかないんですけど、
まとめてわっと咲いたらきれいですよね。
「ぶっちめる」…すんごく痛そうです!
言葉っておもしろいですよね。
隣り合った県でも違っていたり…。
母は京都でも、町から離れたド田舎なので、
町言葉とはまた違います。
私は一度も京都で暮らしたことがないのに、
母に仕込まれまして、今は母との会話は京都弁です。
今すんでいるところは「かまくらみち」の近辺、
電車で少し行くと「国分寺」があります。
戦後すぐまで田んぼと畑だったところですが、
歴史はあるところみたいです。