何をしとるんじゃ、とんぼは…といわれそうですが、手に入れちゃったんですよ、こんなのを。
ハロウィンは…まぁよくわかんないけど、楽しいならいいじゃない・・・です。
コメントでもいただきましたが、日本人って、こういうところ「鷹揚」「おおらか」、
もっといえば「いいかげん」…ははは。
川崎では盛大に恒例の仮装パレードしたそうです。
まぁ大昔から、外から入ってくるものに対して、大きなキモチで受け入れてきた国ですからして、
お菓子屋の陰謀であろうと、花屋の陰謀であろうと、母の日だバレンタインだ、クリスマスだと、
何かと受け入れて騒いでも、よそさまに迷惑がかからなければいいんじゃないか…なんて思っています。
ただ、やはり元を正せば神聖な宗教のしきたりだったりするものもありますから、
「楽しませていただます」というキモチは、ココロの奥底に秘めてほしいものですね。
それに、こういう行事も、今となっては「季節」を感じさせるものにもなっているんですよね。
ハロウィンはまだ「新参者」ではありますが、もしもこのアタリでも子供が回ってくるようなところまで
浸透してきたら、お菓子をたくさん用意して…参加します。
日ごろあまり顔をあわせないご近所さんの大人と子供が出会うことも、いいんじゃないかと思います。
今でも地方地域によって、子供が福を運ぶとか、お菓子をもらうとかの、
昔ながらのお祭があるところも残っているんですから。
さて、というわけで、この帯はもちろん「はろうぃん柄」(あえてひらがなで…)、
実は、写真をさっと見たとき「あれっ今の帯、オレンジのひょうたん?」って思ったんです。
戻ってじっくり見たら「カボチャ」だったというわけで、まぁ二段重ねて「ひょうたん」に見立てたと、
そういうところが日本人のセンス…ということにしておきましょう。
柄全体はこちら
地の部分には細かい柄が入ってまして、くもの巣のなかにスカル、ジャック・ランタンにゴーストと、盛りだくさん。
見えづらいので、少し光らせました。
最近になって、クリスマス帯など、染め帯では季節になると出てきますが、なんとなくまだ遠慮がちで…。
ドドーンとサンタさんの顔でもあればいいのにと…いや、買いませんけどね。
また、けっこうポップなハロウィン帯もありますが、それは洋裁用のコットンを使ったものが多いです。
この帯は、「織り」であるところがミソ。織っちゃったかーついに、という感じですね。
で、こうなるとコーデが難しい…ハロウィンといえば黒とオレンジ…です。
若い方ならオレンジの着物もいいですが、私ではねぇ…黒の着物だろうなぁ…と思っていたら
「元々黒で正解でしょー」と応援を頂いて…ならばこれでどーだ…のハロウィン・コスプレ…。
いえ、実は自分で着てお見せしよう…とはりきっていたのですが、
父が腰を痛めまして…ついでに息子がこのところの気温変化でおなかがねぇ…の状態。
父も持病ですから、だいたい今頃になると出ます。ちょうど一年前も、母の介護のさなかにでした。
自分で歩いて治療院に通えてますので、寝込んではいないのですが、
10日ほどはいつでも動けるようにと、臨戦態勢??おおげさな。
というわけで、せっかくあれこれ準備をして、ファッション・ショーを楽しむつもりでしたが、
途中で放り出しても、すぐ動けるように、お福ちゃんに着てもらいました。
まずはお遊びハロウィン・コーデ。ぱーちーにでも誘われたら、私これで行っちゃう。
おでかけは…無理だってば。これで玄関は一歩もでられまへん。ご近所の皆様に「心配」かけてしまいますです。
とりあえず「黒黒合わせで、魔女チックに」…誰?アンタ元々妖怪だし…なんていってるヒト…。
黒柳徹子さんは「黒船を見た」なんていわれてますけどね、あたしゃ応仁の乱のとき京都を逃げ出した…オイオイ。
着物は黒地に「野菜つながり」で、にんじん柄の薄手「お召し」。これ反物で頂きました。
くださったその方が「私の知り合いに頼んで縫ってもらってあげる」とおっしゃいまして…。
全てお任せしましたら、八掛が柄入り、でもって、同じ柄の「伊達衿つき」なんです。
今回は衿元がうるさくなるので、ひっこめてあります。
紬ならハズレですが、お召しですから「遊ぶのも『格』にあわせてね」といわれました。なーるほどぉ。
八掛はこんな色柄、いやぁもうこの年ですから変えないと…。
実際はもう少し沈んだオレンジです。
で、帯は件の帯、六通の袋帯なのですが、二重太鼓にしても、柄がとっても出しにくい帯で、悩みました。
予行演習にと、前結びで一度やったのですが「あれっ、どして?カボチャ、どこ」みたいな感じ。
柄が大きいので、欲張って全部入れようとすると、ランドセルしょったみたいに大きいお太鼓になってしまいます。
キモチ、下をつめてみました。上をつめたほうがよかったですね。
小物は色をそろえたかったのですが、そうそううまくは行かないものです。
ピッタリの色がないので、自分で着るつもりだったときは、白半衿するつもりでした。
お福ちゃんなので、これは紬用の八掛のハギレをひっぱってとめつけました。
帯揚げは、帯締めと同じ調子の縮緬の予定でしたが、これもどうせなら派手に…と、
オレンジの帯側を使ってみたのですが、あんまりハデに光るので、ひっこめてしまいました。
若い方なら、たくさん出したほうが、華やかかと思います。
あとはカボチャ・バッグがあればカンペキですね。えっ、黒いマントとほうきだろって?
だーかーらぁ、アタシは魔女じゃなくて妖怪…いや、ちがうってばさ。
で、こちらは「まともコーデ」…と呼べるかどうかですが、この帯を単純に「季節柄」として使ったら…です。
これなら表も歩けます。私の場合カボチャ顔は一年中かわりませんが…。
半衿は薄いグリーンを使いたかったのですが…無地がナイ…。
帯締め帯揚げは、帯の中の色、かぼちゃとハッパをとってみました。
着物はどこの生まれとも知れぬ紬、男物でしたので「一疋モノ」、半反残っているのですが、
実はあまり手触りがよくありません。なんか「紙」を感じてしまうような、カサッとした感じがあります。
そのかわり軽いです。何度か水を通ったらしなやかになるかもですね。これも30年前のもの。
白地ではなく、近寄ってみるとこんな柄。
帯がメインでこの柄ですから、着物以下全部控えて帯サマのお供…の感じで。
これも古いので、八掛がすごい色です。黒に変えるようですね。
着物の表情をより沈めたかったので、あくまで帯メインで「角出し」にしてみました。
これも結びにくかったのですが、長い分、手をたっぷりとって、
「引き抜きの本格角出し」の時の中のように、手を結んできっちり張らせました。
おかげで「手」にも、柄を出せました。
もう少し柄をあげて締めたかったのですが、実はこれでギリギリ…だったのです。
もう少し小さく作って銀座風にすれば柄が真ん中に入れられるかな?
下の線が曲がっているのは「私の好み」。お太鼓も紬の時などはこんなふうにするのですが、
若いころこうやって締めていると…お直しおばさんがそぉ~~っと寄ってきて耳元で、
「あなた、お太鼓のたれ、まがってるわよ」…。
これを母に言うとそういうときは「好きで曲げたんねん、ほっといてんか」と言えと・・・言えますかいな。
何か季節行事の柄は、ついソレらしき色…でまとめたくなります。
パーティーや会食ならそれはとてもステキですが、季節の柄…として捉えるなら、
ポイントになる色をひとつもって来れば、あとは普通のコーデの方が利用範囲が広がります。
例えば「黒地にクリスマスリースやサンタさん」の帯なら、単純に「黒い帯」として、帯締めだけクリスマスカラーをひとつ。
あとはいつもの黒い帯を使うときのコーデ、というようにすれば「なんか思いっきりだよねぇ」の感じがなくなります。
「お雛様の柄の帯だから」と、全身「桃色」にはしないのと同じですね。
いかがでしょうか、ハロウィンの由来はわからなくても、仮装までいかなくても、
季節を色や柄、まんまで楽しむってのも、着物の醍醐味です。
それにしても…こんなに柄出しに苦労する帯だとは…作り帯にしたほうがいいかもしれません。
で、はっぴー・はろぅいん!誰かあたしにお菓子を…いてっ!石なげないでぇぇぇぇ!
黒地の着物にこの帯おしゃれですね。
挿し色のオレンジが効いていて、お出掛け
バッチリですよ。
季節限定はなかなか買えませんが、遊び心
いっぱいでいいですねぇ。
それを見つけたとんぼさんもスゴイ!
(買ったのはもっとスゴイ?)
できればお福ちゃんのお袖をちょっと広げて
前帯の柄の具合を拝ませて頂きたかったです・・
素敵な柄ですね。
ハロウィンパーティーなら着て行っちゃいますよ。
・・・往復は 羽織かコートを着ますけれど
蜘蛛の巣の地模様も気にいりました。
遊び心満点で やっぱりお目が高い
それにしても、クリスマスは織で出てますけどハロウィンもあったのですねぇ。
柄がチマチマ小さくないのと地紋が凝っているのに感動しました。
手が込んでいるものは素敵ですよねぇ。
まさかホントにコーディネートされるとは!(お出掛けなされなかったのは残念)
黒ずくめコーディネート、魔女はハロウィンにつきものですからね、もっとやれそうですね~。完璧コスプレの域に達しそうですが(^^;)
お召しの着物、凝ったつくりなんですね。格を考えろというのが、私にはイマイチパキッと理解できません~。街着ですよね???
帯を生かすコーディネートは、オトナでもできそう。遊び心があって。
ジャック・オ・ランタンもデザイン次第かな。ちょっと考え改めましょう。(かぼちゃは元々好きじゃないんだけどーー;)とんぼ様みたいにアタマを柔らかくしておかなきゃ、つまらないから!
ちなみに。。。帯のたれをナナメにするのは、私、以前お茶の先生にこっそり教えていただきまして。
「お洒落を気取ってるのよ♪」今年御歳80になる先生です(^^)
今日は人気者です!
ヤ○オクで、でたんです。
思わず…ポチってしまいました。
難しいかと思いましたが、
楽しんで締める気になると、欲が出ますー。
カボチャの簪ないかしらん、です!
織りではあんまりこういうのでませんよね。
ヤ○オクです。競る前に「即決」でおとしました。
袋帯なので、前はお太鼓の右半分横向き…。
お太鼓柄だったら、魔女でもあってほしいですね。
はいっこちらもお名前確認しましたっ。あはは。
クリスマスほど浸透していませんけれど、
楽しいことは増えてもいいかなぁと。
織りでのハロウィンは、珍しいですね。
カボチャだけならあるかもですが、
こんな細かい地の柄は珍しいかもです。
オレンジの着物がなかったので、
黒と白であわせてみましたが、
オレンジの着物だったら、また違うイメージに
なるでしょうね。
こういうのって楽しさも格別です。