![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/f0/485e61442dd6831bfd3e04f6ce9f07a7.jpg)
今日は「にわとり」・・、にわとりに関するお話は・・・って、
別に昔話の題材のために探したと言うわけではないんですよ。
昨日今日は、ハギレの中でももうこれしかない・・というような、
小さなものを調べてまして、これが出てきたんです。
それでこのところちょっと「昔話」づいてまして、
つい「にわとり」の出てくる話しってあったっけ・・と・・・。
先に「ハギレ」のお話をいたしましょう。
これは襦袢の袖分しかなく、しかもその1枚は、
反幅のものと半幅に切ったもの、別布・・の見事なつぎはぎ。
毎度のことですが、昔の人の「布」に対する思いを感じる1枚です。
写真は半幅のほうの柄ですが、大きなにわとりと小さなにわとりがあり
左下が「小さいほう」です。大きいほうのにわとりも丸々使えるのは、
柄としては2個分くらいしかありませんでした。
その1個を使ったのが、下のバッグです。
忘れてますが、前にもアップしたかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/0e/eba333ed4b4615cfc6023ac106a551af.jpg)
余分なものは何も描かず、筆でさらっと描いたような「まんまるコッコ」です。
同じ絵なのに、なぜか名前と落款がふたつあります。
薄い羽二重なので、おそらく羽裏だったものと思いますが、
こんな羽裏もかわいいですね。
さて、にわとりと昔話・・・なんですが、みなさんパッと思いつきますか?
いろいろ考えみたのですが、にわとりが主役、またはそれに準ずる話しというと
外国の「ブレーメンの音楽隊」しか出てきませんでした。
外国のお話だと、鳥では「あひる」なんてのが出てきますね。
日本のお話でにわとりが出てくる場合は、主役じゃないけど重要な役、
つまり「夜明けを告げる」という役です。
たとえば「刀鍛治」という話し。
ある腕のいい刀鍛治が、娘の婿にはすばらしい刀鍛治を迎えたいと望み、
一晩で千本の刀をうったものを婿にする・・といいますが、
誰も千本も作ることができない、そこへ一人の男がやってきて挑戦するのですが、
夜中にそっとようすを見に行くと、なんと男は人間ではなく「鬼」だった!
道具など使わず素手で焼けた鉄を延ばし、手でたたき刀を作っている・・、
このままでは娘は鬼の女房にされてしまうと思った刀鍛治は、
とっさに雄鶏を捕まえてきて「コケコッコー」と鳴かせます。
鬼は「しまったもう夜明けか、残念!」と逃げていきました。
鬼は朝日が登ると闇の国に帰らなければならない・・ということですね。
この一件で、刀鍛治は「刀千本うたなくとも、心の優しいものであればよい」と
誠実な婿を迎えた・・というお話です。
このお話のように「時を告げる」ことによって、鬼を散らしたり、
妖怪・魔物にタイムリミットを告げて消滅させたり・・と、
にわとりはそんな役目では、よく登場します。
もともと、早くから家禽化された鳥です。つまり人の手で飼育・管理を
される鳥・・と言うことですが、最初から卵をとるとか肉を食べる、
ということではなく「神事」に使われる供物などに使われたようです。
白いものは、最初は突然変異だったようですが、
真っ赤なとさかや、雄鶏の甲高い雄たけびなど、
どこか神秘的だったのかもしれません。
夜明けを告げる鳥、といいますが、朝だけしか鳴かないわけではありません。
それでも昼間鳴いたりすると「今頃鳴いてるよ、アホおんどりだ」なんぞと
さげすまれてしまう、かわいそーな鳥でもありますね。
昔は住宅地でも、2~3羽買っている家があって、卵をとったりしてましたが
最近は農家の庭先でもみかけなくなりました。
今卵をとるために飼われているにわとりは、確かに室温だの栄養だのは
きちんと管理されているかもしれませんが、狭いワクに閉じ込められて、
一生草地を歩くこともなく、ミミズやムシも食べず・・・。
それでいて「とりインフルエンザ」なんていうものが流行ると、
全部殺されてしまう・・・。外を歩いてコケーコケーとやっている雄鶏と
そのまわりでひよこ連れながら安心してエサついばんでいる雌鳥と、
そんな風景は「健康的」とはいわないのでしょうか・・。
卵は価格においても優良品といわれていますけれど、
たくさんとるために「家禽」どころか「家隷」にしてししまっているようで・・。
でも卵好きだしー、チキンも好きだしー・・感謝しておいしくいただきますので
かんべんしてください、にわとりさまっ!
読んでいて、とんぼ様の動物好き、よく伝わってきます。
ところで、折に触れて、着物の基本とか、浴衣の基本とか、力説してらっしゃいますが、そこのところ、詳しく解説し、例えば、「とんぼの提案:着物の基礎を知ろう」とかの形で、開店予定の「こぎれ庵」に掲載しては、如何でしょうか。
まとまった形で提言すれば、これから着物でも
着てみようかという人の参考になるのでは、と思います。
私としては、若い人に、まずは着てもらうこと、そして、着て出かけてもらうことが、肝心なので、どんな着方でも、暖かく見守っているつもりです。 薀蓄だの、あるべき論はは、興味を十分にひきつけてからと、気長に考えているのですが、やっぱり、無責任かしら~。。。
いつもいろいろアドヴイス、ありがとうございます。
ブックマークの一番下「こぎれ庵和之介」は、
ただいま工事中の私のHPですが、
メニューにある「とんぼ手帖」というページ、
そこがを私のきものについての思いをいろいろと
書くページとなる予定です。
ブログでは長々となることを、
もう少し整理して書いていく・・という予定で
構築中です。ご心配ありがとうございます。
いましたが、一日に2~3個しか
産まなかったように思います。
その頃卵は貴重だったのかお見舞い
なんていうともみがらの入った箱に
卵を入れて頂いていたように思います。
話は変わりますが手提げバック素敵
ですね。「こぎれ庵和之介」では
こういうバックも置かれるのですか・・・
待ち遠しいなあ~。
大きなお世話、だったかも~~ てへへ。
開店したら、お知らせ下さいまし~
微力ながら、宣伝しまくります。
あっ、でも、LINK先、かぶってるかなー。。。
実家はいまだに冷蔵庫に入れず「もみがら」です。
今は「わら」だの「もみがら」だの、探すのも
たいへんですね。
バッグですが、おいおい出してゆくつもりでいます。
元々はバッグをメインに、と始めたHPだったのに、
メンバーのリタイアで作る時間が
なかなかとれなくなってて・・。
でも、作る予定ではいますので、お楽しみに!
ぶりねぇ様
お心遣い、ありがとうございます。
広報担当、よろしく?!お願い致します。
娘夫婦家を新築、先月引越ししたのですが、娘の旦那大阪梅田が仕事の場所、娘の家草津市、自宅から仕事場まで一時間、そんなに田舎ではありませんよね。
ところが娘の家に泊まったところ、朝早くからけたたましく鶏の鳴き声、ついこの間までは田舎だったらしい、びっくり飛び起きました。鶏を飼ってらっしゃる家何軒も、
娘の実家、つまり私の家のほうが田舎だと思ってましたが、そうでもなかった。
趣味で飼ってらっしゃるらしい。田舎ってどこにあるかわからない。
伊藤若冲の簡素化された鳥を彷彿とさせますねぇ~。
30年ほど前、名古屋市内で縁日で買ったひよこが大きくなって、鳴き始めると苦情は来るわ、飼っていた犬はノイローゼにはなるわ、で熱田神宮へ泣く泣く捨てに行ったことがあります。今は、『鶏を捨てないでください』の立て札が建っていますけど。(今なら、自分で締める?)
狩野派にはない描き方なので・・・
「吉備津の釜」でも、鶏が重要な役割をしますね。
鶏は不安な闇の終わりである夜明けを告げるから、ありがたいものだったのかしらん。
鶏の鳴き声も、とんと聞きませんね。
よく小学校なんかでも、飼っていたのに、
「鳥インフルエンザ」騒ぎで、
飼うのをやめてしまったり・・。
世知辛い世の中です。
うまこ様
昔は夜店で売ってましたね。
私はどーしても買ってもらえませんでした。
「どうせ最初しか面倒見ないんだから」と
読まれた上での禁止でしたっけ。
それにしても、大きくなったのですね。
実は数年前、友人の家にどこかで飼っていたのか
「ウコッケイ」が飛び込んできまして、
半年ほど世話をしたけれど、いかにせんウルサイ。
で、夏休みにやってきた山形の親戚へ
もらわれていったんだそうです。
弱ってないかと電話をしたら、庭じゅうを
我が物顔に歩いている・・とのことで、
やっぱり広い庭がないとねぇ・・と。
ウコッケイの卵が食べたかったーといったら
「おんどりだってば・・」ははは。
雪花様
よくありますね、有名画家の絵やタッチを真似たもの
似ても似つかぬ宿場の絵に「広重」と
堂々と書いてあったりします。
鶏は鳴き声が独特ですから、いかにも
闇を追いやり、朝日を招くという感じだったのかも
あれがピーヒョロロでは、
やっぱりサマになりませんしね。